公安外事・倉島シリーズ第7弾。主人公・倉島は台湾の警察から公安操作の研修の講師を依頼され、ゼロの研修から戻ったばかりの西本と共に台北へ出張します。講演を終えた村島がサイバー攻撃を受けた液晶製造会社の現地法人「ニッポンLC」を視察した折CEO島津からの要請により捜査を開始しますが、やがてその会社のシステム担当者が殺害されるに及んで日本人役員にその疑いの目が向けられます。サイバー攻撃と殺人事件が繋がり、正規の「公安外事」としての捜査が開始されることに・・・。
日本の現地法人の会社とはいえ外国で捜査が出来るとはちょっとリアル感がないが細かなこと無視すればそれなりに面白くテンポよく展開されます。殺人犯は検挙されますがサイバー攻撃の元締めが不明のまま終わり消化不良。
鄭成功や有田焼薀蓄など台湾の警察機構など楽しめた。
2023年11月文藝春秋社刊