新一万円札の顔、NHK大河ドラマ「晴天を衝け」にも描かれた渋沢栄一の孫にして、渋沢家2代目当主、日本銀行総裁、大蔵大臣を務めた渋沢敬三の生涯を描いた長編小説。彼はなぜ、戦中、戦後の日本の経済を任され第二次世界大戦後の、財産税、預金封鎖、新円切替などの苛烈な経済対策に踏み切れたのか?生物学者をめざす心優しい少年が、その人柄ゆえに大変な時に経済界の要職に抜擢され、日本の財政の行方を左右する究極の決断を迫られるようになるまでの数奇な生涯を描いた評伝小説。後に政治家に転身する愛知揆一や池田勇人などや東條英機や犬養毅などとの出会いも描かれている。1963年10月67歳で没
2024年8月PHP研究所刊