『このミステリーがすごい!2009年版』第7位
1952年夏、寺元進は「六甲山に小さな別荘があるんだ。気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。」
父の知り合いに招かれ六甲山にある別荘で同い年の浅木一彦と過ごす。
そこで二人はちょっと訳ありのこれも同い年の少女・倉沢香と出会う。
三人で過ごす夏休み、宿題・ハイキング・池での水泳、散歩、香をめぐる
三角関係恋のさや当てのようなことがあり、次第に育まれる淡い恋、
そして・・・殺人事件。
六甲の避暑地で忘れられない時間を過ごした14歳の夏。
瑞々しいタッチで文芸物のような青春を描きながら、途中挟み込まれた
戦前・戦中の過去の挿話。
昭和10年、進と一彦の父は上役の海外視察旅行に随行し旅の途中、ベルリンで
謎めいた日本人美女と出会うが・・・。
最後にこの女性の謎のベールが剥がされて明らかになる顛末。
さりげなく青春物とミステリーとの融合を果たした秀作。
題名の「黒百合」が意味深。
ミステリファンにお薦め!
2008年10月 東京創元社刊
1952年夏、寺元進は「六甲山に小さな別荘があるんだ。気温が八度も違うから涼しく過ごせるよ。」
父の知り合いに招かれ六甲山にある別荘で同い年の浅木一彦と過ごす。
そこで二人はちょっと訳ありのこれも同い年の少女・倉沢香と出会う。
三人で過ごす夏休み、宿題・ハイキング・池での水泳、散歩、香をめぐる
三角関係恋のさや当てのようなことがあり、次第に育まれる淡い恋、
そして・・・殺人事件。
六甲の避暑地で忘れられない時間を過ごした14歳の夏。
瑞々しいタッチで文芸物のような青春を描きながら、途中挟み込まれた
戦前・戦中の過去の挿話。
昭和10年、進と一彦の父は上役の海外視察旅行に随行し旅の途中、ベルリンで
謎めいた日本人美女と出会うが・・・。
最後にこの女性の謎のベールが剥がされて明らかになる顛末。
さりげなく青春物とミステリーとの融合を果たした秀作。
題名の「黒百合」が意味深。
ミステリファンにお薦め!
2008年10月 東京創元社刊
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます