気まぐれクラフターの趣味ブログ

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~俺たちの夏休み~ 男2人で夏の虫を捕りまくった結果・・・

2021年07月18日 16時58分24秒 | 自然・生物・菜園
~否定されるのでは、という恐怖~
嘘つきは泥棒の始まり
なんて子供の頃に教えられた人が大半だろう。しかし実際のところ、時には嘘をついた方が身を助ける場合もある。嘘は方便だ。

今年の夏は友人と夜間採集に行きたいと考えていた。
親は優しいものの、以前趣味のことで大喧嘩した過去がある。今は物凄く後悔しているが
20歳にはなったといえ、馬鹿正直に「23時頃まで夜間採集に行ってくる」なんて伝えたら間違いなく止めに来るだろう。

きっと「そんなことをしてまで」「危ないから」などと言われるのでは...と。
というわけで「仕事で夜遅くなる」と嘘をついた。人を騙すのだから、当然良い気はしない。
ただ、そこまでしないと簡単に出てこれないのも事実。これは仕方ないね(´・ω・`)


前夜のうちに準備をし、早朝に車へ積み込み。食料、飲み物、着替えに捕虫網と......
完全に遠足前のソレ。忘れ物がないよう、チェックシートを書いて準備万端。

~15時、探索開始~

家を抜け出し、ワクワクしながら集合場所へ向かう。天気は快晴、気温は35℃に達する猛暑日
本日の目標はミヤマクワガタ。熊鈴を鳴らしながら雑木林へ突っ込む。


まずはいつもの樹液場を見ようと来てみたら、さっそくミヤマクワガタのメスを発見


こんな暑い昼間でも捕れるものらしい。早速良い収穫だ。


明るいうちに見ておきたいスポットを探索。茂みを通り抜けると服にナナフシが付着。
あれ? ナナフシって茶色じゃね? と思ったが、どうやら生まれた時に色が決まるらしい。
カマキリのように環境によって緑か茶色かが決まる訳ではない、とのこと。

~別エリアで早くも目標達成~
いったん別のエリアへ。普段はあまり期待できないが、日没まで時間があるため暇つぶし程度に来てみたのだが...

いました

なぜか泥汚れの付着したミヤマクワガタのオスを発見。今日はツイているのか?


身体に対して大あごが小さめでアンパランスな個体。標本用にお持ち帰り。

~ここからが本番~

17時を過ぎ、山の中は急に薄暗くなってくる。友人は雑木林に残り、筆者はコンビニに買い出しへ。
頼まれたおにぎり2個と烏龍茶、色々な感謝の意を込めてビールの差し入れも


戻るとコクワガタを発見していた。動きがゴキ〇リのように素早い小型個体。


早めの夕食。筆者のはサンドイッチと缶詰。


汗をかいた後のしょっぱい物は格別。缶詰は持ち運びやすく温めも不要で非常に便利だ。水分もしっかり摂って熱中症対策。


食後の休憩。新聞紙を敷いて寝っ転がっていると怪しい毛虫が服に


詳しい種類が分からない場合は触って確かめる。刺されたり皮膚がかぶれなければ大丈夫(適当)
何の幼虫だろう?

~自作ライトトラップ、いよいよ実戦投入~

以前に自作した紫外線投光器を使う時がついに来た。
と言っても100円ショップの材料を改造・組み立てただけの簡易的にも程がある一台。
まあ、実験程度に考えて...


全く期待できないが設置完了。白い布に光を当てて昆虫を引き寄せる。

~どんどん捕れるぞ~

すっかり暗くなり、夜行性の昆虫が飛んでくる時間帯に突入。
またコクワガタを発見。


樹液場は状況がコロコロ変わる。たった数十分でも他の虫が来ていることが多いため、複数の場所を周回。
今度はノコギリクワガタだ。大あごの一部が欠けているが、なかなかの大きさ。下にはコクワガタも。

~美しすぎる蛾~

暇つぶしに周辺の探索に出かけているとオオミズアオの捕獲に成功。ぜひ実物を見てみたかった大型の蛾だ。


これは帰宅後、標本にした写真。地味、気持ちが悪い...というイメージを持たれがちな蛾だが、本種は非常に美しい翅を持ち、
身体には白い毛が生えていてモフモフ。珍しいと思っていた昆虫が、こんな身近な場所で捕れるとは...


羽化したてのセミも観察することができた。夜になると幼虫が地中から出てきて羽化をするため、なかなか見ることができなかった瞬間だ。
おそらくヒグラシと思われる。


草むらにはオオカマキリの幼虫も。持ち帰りを考えたが、すでに2匹を飼育しているためリリース。
肉食昆虫は生きた餌の確保が必要。あまり数を増やすとバッタ狩りが大変になる(›´ω`‹ )

~まさかの実験成功~

そろそろかな、とライトトラップを確認。意外にもたくさんの虫が集まっていた。


そこそこ大きな蛾も飛来。これは期待できるか?


しばらくして再度確認すると、そこにはノコギリクワガタのメスが。
なんと、クワガタが捕れてしまったのである(困惑)


その他、ツユムシらしき昆虫も寄ってきた。


というわけで実験結果。こんなものでもクワガタは捕れる。

~旅の終わり~

そろそろ帰ろうとしていた頃、運よくミヤマの小型個体を捕獲。根気よく待てば捕れるものだ。


今日はもういいだろう、と最後のスポット探索へ。カブトムシのメス3匹を発見することができた。


この日の結果。目標含め、結構な収穫となった。
一部をリリースして持ち帰り。


さらに小型のミヤマをゲット。これは筆者が標本用として持ち帰り。


23時過ぎに帰宅。蚊に食われた箇所がポチポチと(´-ω-`)
エネルギーを使い果たし、ブログなど書いている余裕もなく就寝。よく動いた日はよく眠れる
楽しい一日だった。

~黒い宝石~

今日は買い物サイクリング。ついでにノコギリクワガタがよく捕れるスポットへ。


この子は右胸部を損傷している。クワガタにでも挟まれたのだろうか。


さて、この写真。カナブンが集まっているだけに見えるが、1匹だけ違和感がないだろうか。
緑色や銅色が多い中、真っ黒い個体が1匹。


カブト・クワガタよりも黒いコイツ。まさかと思ったが...


後脚の付け根の基節が接している。間違いなくクロカナブンだ。
まあ、こんな所を見なくとも色からして明らかなのだが。


全身真っ黒で美しい艶のあるカナブン。
これ自体は珍しい昆虫でもないのだが、個体数が少なく遭遇率が極めて低いため採集は困難。
一部の地域ではレッドリスト(絶滅危惧種のリスト)に登録されている。

~次の目標~

いまだに発見できていないのがアオカナブン。クロカナブンと同じく、カナブンとは別種で美しい緑色。
今年中を目標に、次の休日も採集に出かけたいところだ


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