"その時"が来るかもしれない
森林伐採、駆除、化石燃料の使用、挙句の果てには戦争。
ヒトという生き物は都合をよくするためなら何でも壊して、採取して、しまいには生き物の住処や命すら奪う。
そして時には、一部の生き物を「害獣」「害虫」と呼び、不必要なまでに排除しようとする悪い習性がある。
そもそも、生態系は食う・食われるの食物連鎖で成り立つ。植物、草食系の生物、肉食系の生物の3つが、それぞれ増減しながら上手い具合に生息数を保っている。
もし何かトラブルがあって一時的に1つが激減しても、しばらくすれば元通りになるから凄い。
そこを人間が一部の生物ばかりを狙って駆除してしまうと、天敵が減った生物が異常発生するという事態を生み出す。
その異常発生した生物が農作物を餌とするモノだったら、農家は間違いなく悲惨な目に合う。作物が採れなくなる、つまり食糧危機の訪れ。
例えば、スズメバチや蜘蛛は蝶や蛾の捕食者であるし、ゲジやカエル、野鳥も虫を食べてくれる。危険だから、不快だから、うるさいからと、なんでもかんでも駆除すればいいってもんではない。
さて、作物が収穫できなければ家畜も育てられません。生態系が崩れたから野生動物も捕れません。どうする?
そんな状況への対応の一つに「昆虫食」という切り札がある。文字通り、虫を食べる。最近ではコオロギが注目されているようだ。
食べ物に恵まれている今なら「イヤだ! 気持ち悪い!」と避けることはできても、本当に何も食べるものが無くなった時に同じことが言えるだろうか。
興味が湧いたら、物は試しだ。なんでも試してみるのさ。
とはいっても、そこらへんの虫を捕ってきてキッチンに持ち込もうものなら家族会議になること間違いなしなので...
Amazonで食用の虫を購入 今回は気になった物を3種類。
難易度:Easy 【ケラ、コオロギ、バッタ】
まずはコレ。5種類の虫がミックスされたお得な袋。購入時の価格は2480円。
ingredientsは、おそらく原材料の意味。Dehydrartedは「脱水」=乾燥された〇〇〇
・Grasshoppers「バッタ」
・Mole Crickets「ケラ」
・Silkworms「カイコ」
・Crickets「コオロギ」
・Sago Worms「ヤオオ オサゾウムシ」
・Salt「塩」
最後の行には、アレルギー警告として甲殻類の表示。エビやカニがダメなら食べない方がいいと。
すげぇセットだなぁ...
それぞれ並べるとこんな感じ。
左上がケラ、右上がコオロギ、左下がバッタ、下中央がカイコのサナギ、右下がゾウムシの幼虫
ケラ
まずはケラを食べてみる。元々虫に抵抗がないためか、すんなり食べられる。
味はそら豆に近いような感じ。フライビーンズっぽい。
コオロギ
ケラと同じような味だが、ほんのり甘みがある。
バッタ
イナゴの甘露煮と同じ。これはスーパーでも売られている場合がいる。
難易度:Normal【サナギ、幼虫】
カイコのサナギ
カイコは絹を生産するために家畜化された蛾。そのため、人間の管理下でないと生きられない。
エビに近い味だが、少し苦みもある。でも不味くはない。
ゾウムシの幼虫
甲虫の幼虫は食用にされることが多く、特にカミキリムシの幼虫は絶品らしい。これはゾウムシ。
甘味があり食感は少しモサモサしている。塩味がよく効いていて美味い
身近なものに例えると、少しダイズっぽい味かも。見た目のインパクトに対して味が意外すぎる(^^;;
難易度:Hard【タガメ】
日本では生息数が激減し、販売が禁止されている。ただしコレはタイ産なので問題ない。購入時の価格は1485円。
養殖なのか、野生なのかは謎。
大きさはおよそ80mm
これ美味いのか...?
家族が見に来た。ニオイを確認するだけで食べようとはしない。
脚は先端が鋭く固い。よく噛まないと怪我をしそうだ。
タガメってこんな顔なのか。目が大きい。
少しバラしてから食べよう。前翅と脚を取り除いて食べてみたが、特に味はしない。ただの固い物体。
頭から食べてみたが...
あれ? どこ食っても味がしない。水生昆虫なら臭みがあるのかと思ったが、そんなこともなく...
ちょっと期待外れだった。
難易度:Hardcore【タランチュラ】
蜘蛛が苦手な人は非常に多い。そもそも食べられるのか? という疑問すら湧いてくるかもしれないが、食文化のある国もあるぐらいの食材らしい。
毒は持っているものの、人に危害を与えるほど強くはないのでペットにされることも。飼ってみたいかも?
購入時の価格は3290円。高い。
予想よりは小さく40mmほど。
よく観察すると毛が生えていて、頭胸部から綺麗に8本の脚が生えている。
猫さん、グイグイ来て食べようとする。そんなに美味しそうな匂いなのか?!
まずは脚から。
え、美味い( ゚Д゚) 噛むほどに塩味が...食感も噛み応えがある...
あれだ。裂きイカ! しょっぱさといい、味といい、裂きイカに非常に近いものを感じる。蜘蛛がこんなに美味しいとは...
どうりで猫も反応するわけだ。
ごちそうさまでした。
すべての食材は、動植物の命や製造・生産した人の労力があってこそのもの。
自然の恵みがあって、それを採ってくる人がいて、加工する人がいて、運ぶ人がいる。そのおかげで楽に、安全に、美味しい物が食べられる。これは当たり前のようで贅沢なことだ。
命にありがとう、人にありがとう。感謝の気持ちは大切に。
...うん、教育的な記事ですね(自画自賛)
森林伐採、駆除、化石燃料の使用、挙句の果てには戦争。
ヒトという生き物は都合をよくするためなら何でも壊して、採取して、しまいには生き物の住処や命すら奪う。
そして時には、一部の生き物を「害獣」「害虫」と呼び、不必要なまでに排除しようとする悪い習性がある。
そもそも、生態系は食う・食われるの食物連鎖で成り立つ。植物、草食系の生物、肉食系の生物の3つが、それぞれ増減しながら上手い具合に生息数を保っている。
もし何かトラブルがあって一時的に1つが激減しても、しばらくすれば元通りになるから凄い。
そこを人間が一部の生物ばかりを狙って駆除してしまうと、天敵が減った生物が異常発生するという事態を生み出す。
その異常発生した生物が農作物を餌とするモノだったら、農家は間違いなく悲惨な目に合う。作物が採れなくなる、つまり食糧危機の訪れ。
例えば、スズメバチや蜘蛛は蝶や蛾の捕食者であるし、ゲジやカエル、野鳥も虫を食べてくれる。危険だから、不快だから、うるさいからと、なんでもかんでも駆除すればいいってもんではない。
さて、作物が収穫できなければ家畜も育てられません。生態系が崩れたから野生動物も捕れません。どうする?
そんな状況への対応の一つに「昆虫食」という切り札がある。文字通り、虫を食べる。最近ではコオロギが注目されているようだ。
食べ物に恵まれている今なら「イヤだ! 気持ち悪い!」と避けることはできても、本当に何も食べるものが無くなった時に同じことが言えるだろうか。
興味が湧いたら、物は試しだ。なんでも試してみるのさ。
とはいっても、そこらへんの虫を捕ってきてキッチンに持ち込もうものなら家族会議になること間違いなしなので...
Amazonで食用の虫を購入 今回は気になった物を3種類。
難易度:Easy 【ケラ、コオロギ、バッタ】
まずはコレ。5種類の虫がミックスされたお得な袋。購入時の価格は2480円。
ingredientsは、おそらく原材料の意味。Dehydrartedは「脱水」=乾燥された〇〇〇
・Grasshoppers「バッタ」
・Mole Crickets「ケラ」
・Silkworms「カイコ」
・Crickets「コオロギ」
・Sago Worms「ヤオオ オサゾウムシ」
・Salt「塩」
最後の行には、アレルギー警告として甲殻類の表示。エビやカニがダメなら食べない方がいいと。
すげぇセットだなぁ...
それぞれ並べるとこんな感じ。
左上がケラ、右上がコオロギ、左下がバッタ、下中央がカイコのサナギ、右下がゾウムシの幼虫
ケラ
まずはケラを食べてみる。元々虫に抵抗がないためか、すんなり食べられる。
味はそら豆に近いような感じ。フライビーンズっぽい。
コオロギ
ケラと同じような味だが、ほんのり甘みがある。
バッタ
イナゴの甘露煮と同じ。これはスーパーでも売られている場合がいる。
難易度:Normal【サナギ、幼虫】
カイコのサナギ
カイコは絹を生産するために家畜化された蛾。そのため、人間の管理下でないと生きられない。
エビに近い味だが、少し苦みもある。でも不味くはない。
ゾウムシの幼虫
甲虫の幼虫は食用にされることが多く、特にカミキリムシの幼虫は絶品らしい。これはゾウムシ。
甘味があり食感は少しモサモサしている。塩味がよく効いていて美味い
身近なものに例えると、少しダイズっぽい味かも。見た目のインパクトに対して味が意外すぎる(^^;;
難易度:Hard【タガメ】
日本では生息数が激減し、販売が禁止されている。ただしコレはタイ産なので問題ない。購入時の価格は1485円。
養殖なのか、野生なのかは謎。
大きさはおよそ80mm
これ美味いのか...?
家族が見に来た。ニオイを確認するだけで食べようとはしない。
脚は先端が鋭く固い。よく噛まないと怪我をしそうだ。
タガメってこんな顔なのか。目が大きい。
少しバラしてから食べよう。前翅と脚を取り除いて食べてみたが、特に味はしない。ただの固い物体。
頭から食べてみたが...
あれ? どこ食っても味がしない。水生昆虫なら臭みがあるのかと思ったが、そんなこともなく...
ちょっと期待外れだった。
難易度:Hardcore【タランチュラ】
蜘蛛が苦手な人は非常に多い。そもそも食べられるのか? という疑問すら湧いてくるかもしれないが、食文化のある国もあるぐらいの食材らしい。
毒は持っているものの、人に危害を与えるほど強くはないのでペットにされることも。飼ってみたいかも?
購入時の価格は3290円。高い。
予想よりは小さく40mmほど。
よく観察すると毛が生えていて、頭胸部から綺麗に8本の脚が生えている。
猫さん、グイグイ来て食べようとする。そんなに美味しそうな匂いなのか?!
まずは脚から。
え、美味い( ゚Д゚) 噛むほどに塩味が...食感も噛み応えがある...
あれだ。裂きイカ! しょっぱさといい、味といい、裂きイカに非常に近いものを感じる。蜘蛛がこんなに美味しいとは...
どうりで猫も反応するわけだ。
ごちそうさまでした。
すべての食材は、動植物の命や製造・生産した人の労力があってこそのもの。
自然の恵みがあって、それを採ってくる人がいて、加工する人がいて、運ぶ人がいる。そのおかげで楽に、安全に、美味しい物が食べられる。これは当たり前のようで贅沢なことだ。
命にありがとう、人にありがとう。感謝の気持ちは大切に。
...うん、教育的な記事ですね(自画自賛)
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