今日は仕事と対人ストレスが原因で精神病になった経験から学んだことを書いてみようと思う。
冬は寒く、曇りの日が多い季節。実は、心身の不調を感じたり精神疾患(うつ病)になってしまう人が多くなる時期でもある。
これは「冬季うつ」や「ウィンターブルー」と呼ばれている。なぜそうなってしまうのだろうか?
A.寒いから
B.多くの職種で繁忙期を迎えるから
C.天気が悪いから
D.屋内で過ごす時間が増えるから
...答えは全部正解である。
・まず寒さ。ヒトの体温は36~37℃に保たれているが、体温と気温との差が大きくなると身体のはたらきをコントロールしている自律神経に
負担がかかり無自覚のうちに体力が削られていく。冬は夏に比べて、さの差が大きくなることから体調を崩しやすい状態となる。
・冬といえば繁忙期。多くの企業が忙しい時期を迎え、仕事が忙しくなる。一部の遊んでばかりいられる暢気な大人と学校が休みになる学生
を除けば、多忙により疲れやすくなるので肉体的にも精神的にも負担が大きくなる。
・そして何より、最も大きな原因が「日照不足」だ。ヒトの身体は日光に当たることで体内時計のリズムを整えたり、セロトニンを分泌したり、
ビタミンDを生成することができる。これにより神経バランスや身体機能を維持しているわけだが、冬は曇りの日が多い季節。
曇り続きで、屋内にこもりがち。ということは、生活リズムや神経バランスが乱れやすくビタミンDが不足しやすい状況となる。
~ヒトの神経システム~
ヒトの身体機能の維持は3つの神経伝達物質により成り立っている。
・ドーパミン→快感、意欲、運動機能に関与する。
・ノルアドレナリン→血圧、心拍数を上昇させ、身体を活動的にさせる。
・セロトニン→ドーパミンとノルアドレナリンをコントロールし、暴走を防ぐ。
つまり、ドーパミンとノルアドレナリンはアクセルのようなもの。セロトニンはそれを抑えるためのブレーキと言える。
ブレーキがうまく利かなくなれば、神経は暴走し不安定となり、ストレスに耐えられず心身に不調をきたす。
~じゃあどうすればいいんだよ、という話~
仕事が忙しくなる等の外的要因は仕方ないとしても、セロトニン不足の対策法は色々ある。
・適度な強度の運動をすること(ウォーキング、軽いランニングなど)
・睡眠時間を充分に確保する
・3食しっかり食べる
セロトニンは運動によって分泌されるが、睡眠不足や栄養不足では意味がない。しっかりと食べて寝て、それから身体を動かす。
休みの日に丸1日寝て過ごす「寝だめ」をするのは実は逆効果で、少しでも身体を動かすほうが良い。怪我をしている場合は別だが。
それからもう一つ。今日の記事の本題でもあるビタミンDの補給だ。ビタミンDはセロトニン分泌に関与するほか、
カルシウムの吸収を促進するはたらきがある。
サプリメントや食事で意識して取り入れることで日照不足の分をカバーすれば、冬季うつを防ぐことができる。
ただし、摂りすぎると高カルシウム血症になるおそれがあるため注意。2日に1回だけとか、仕事の日だけとか、
控えめに摂取すると良い。なんでも適量というものがある。
食事から摂りたい場合は、サンマやイワシなどの魚介類やシイタケ、卵などを積極的に食べると良いだろう。
もちろん、バランスの良い食事が大前提だ。糖分、塩分を抑えてタンパク質とビタミンを意識して摂ると良い。
~どうしても、という時は医者に頼るべし~
いくら生活習慣を改善しても、あまりにもストレスが多い状況下では耐えられない場合もある。筆者も実際そうだった。
いくら食事に気を付けても、いくら睡眠を取っても、ダメなものはダメである。
そういう時は無理をせず医者に頼った方がいい。精神的な症状でも、軽度であれば内科でも安定剤は処方してもらえるから、
いきなり精神科に行く必要はない。精神科はハードルが高いというイメージがあるが、最初は内科で良いのだ。
ただし、医者はあくまでも「治してくれる」のではなく「治すお手伝いをしてくれる」存在
であることを忘れてはいけない。ただ薬に頼るだけで、生活や行動を見直さないのは将来的にも良くないからだ。
長くなったが、筆者の体験から考える「冬のうつ病問題」について書いてみた。
なんとなく不調かな? と思ったら、何か原因があるはずだ。そういう時は、自分を客観的に見直してみると解決策が見えてくるかもしれない。
当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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冬は寒く、曇りの日が多い季節。実は、心身の不調を感じたり精神疾患(うつ病)になってしまう人が多くなる時期でもある。
これは「冬季うつ」や「ウィンターブルー」と呼ばれている。なぜそうなってしまうのだろうか?
A.寒いから
B.多くの職種で繁忙期を迎えるから
C.天気が悪いから
D.屋内で過ごす時間が増えるから
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・まず寒さ。ヒトの体温は36~37℃に保たれているが、体温と気温との差が大きくなると身体のはたらきをコントロールしている自律神経に
負担がかかり無自覚のうちに体力が削られていく。冬は夏に比べて、さの差が大きくなることから体調を崩しやすい状態となる。
・冬といえば繁忙期。多くの企業が忙しい時期を迎え、仕事が忙しくなる。一部の遊んでばかりいられる暢気な大人と学校が休みになる学生
を除けば、多忙により疲れやすくなるので肉体的にも精神的にも負担が大きくなる。
・そして何より、最も大きな原因が「日照不足」だ。ヒトの身体は日光に当たることで体内時計のリズムを整えたり、セロトニンを分泌したり、
ビタミンDを生成することができる。これにより神経バランスや身体機能を維持しているわけだが、冬は曇りの日が多い季節。
曇り続きで、屋内にこもりがち。ということは、生活リズムや神経バランスが乱れやすくビタミンDが不足しやすい状況となる。
~ヒトの神経システム~
ヒトの身体機能の維持は3つの神経伝達物質により成り立っている。
・ドーパミン→快感、意欲、運動機能に関与する。
・ノルアドレナリン→血圧、心拍数を上昇させ、身体を活動的にさせる。
・セロトニン→ドーパミンとノルアドレナリンをコントロールし、暴走を防ぐ。
つまり、ドーパミンとノルアドレナリンはアクセルのようなもの。セロトニンはそれを抑えるためのブレーキと言える。
ブレーキがうまく利かなくなれば、神経は暴走し不安定となり、ストレスに耐えられず心身に不調をきたす。
~じゃあどうすればいいんだよ、という話~
仕事が忙しくなる等の外的要因は仕方ないとしても、セロトニン不足の対策法は色々ある。
・適度な強度の運動をすること(ウォーキング、軽いランニングなど)
・睡眠時間を充分に確保する
・3食しっかり食べる
セロトニンは運動によって分泌されるが、睡眠不足や栄養不足では意味がない。しっかりと食べて寝て、それから身体を動かす。
休みの日に丸1日寝て過ごす「寝だめ」をするのは実は逆効果で、少しでも身体を動かすほうが良い。怪我をしている場合は別だが。
それからもう一つ。今日の記事の本題でもあるビタミンDの補給だ。ビタミンDはセロトニン分泌に関与するほか、
カルシウムの吸収を促進するはたらきがある。
サプリメントや食事で意識して取り入れることで日照不足の分をカバーすれば、冬季うつを防ぐことができる。
ただし、摂りすぎると高カルシウム血症になるおそれがあるため注意。2日に1回だけとか、仕事の日だけとか、
控えめに摂取すると良い。なんでも適量というものがある。
食事から摂りたい場合は、サンマやイワシなどの魚介類やシイタケ、卵などを積極的に食べると良いだろう。
もちろん、バランスの良い食事が大前提だ。糖分、塩分を抑えてタンパク質とビタミンを意識して摂ると良い。
~どうしても、という時は医者に頼るべし~
いくら生活習慣を改善しても、あまりにもストレスが多い状況下では耐えられない場合もある。筆者も実際そうだった。
いくら食事に気を付けても、いくら睡眠を取っても、ダメなものはダメである。
そういう時は無理をせず医者に頼った方がいい。精神的な症状でも、軽度であれば内科でも安定剤は処方してもらえるから、
いきなり精神科に行く必要はない。精神科はハードルが高いというイメージがあるが、最初は内科で良いのだ。
ただし、医者はあくまでも「治してくれる」のではなく「治すお手伝いをしてくれる」存在
であることを忘れてはいけない。ただ薬に頼るだけで、生活や行動を見直さないのは将来的にも良くないからだ。
長くなったが、筆者の体験から考える「冬のうつ病問題」について書いてみた。
なんとなく不調かな? と思ったら、何か原因があるはずだ。そういう時は、自分を客観的に見直してみると解決策が見えてくるかもしれない。
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