その児童養護施設と出会ったのは、今から6年ほど前のことです。
毎回出来すぎてしまったり売り切れなかった野菜を、どこかもらってくれるところはないものか、、と探していた時、今、ミヨの通っている保育園の理事長である牧師さん(このときミヨはまだお腹の中にいました)の紹介で、初めて訪ねていったのが、埼玉県にある「光の子どもの家」でした。
明るい職員のみなさんや子どもさんたちが「美味しい美味しい」といってくれるので、調子に乗ってピーマンや茄子を山ほど貰ってもらいました。
ここは「施設」とはいっても、学校や寮のようではなく、敷地内に建ついくつかの家で職員さんたちも寝泊まりしながら、家庭のように暮らしています。理事長の菅原さんは、常々「誰かの犠牲がなければ、子どもは育たない」とおっしゃっています。都合のいいときも悪いときも、変わらずずっとそばに、隣りにいてくれる人の存在があって、初めて人は生きていける、と。それが「隣(とな)る人」ということです。
この「光の子どもの家」を8年間取材したものが、このたび映画になりました。
タイトルは、ずばり「隣る人」。
試写会に当選し、お友達のYOU子さんと表参道のウイメンズプラザまで行って来ました。
上映開始
表からしか見た事の無かった子どもたちの日常が、そこにありました。
施設としての限界や、本来の親との悲しい現実は確かにある。でも、
けんかしたり、悪態をついたり、仲直りしたり、慰めたり、泣いたり、笑ったり。
そこに、いつも当たり前のように「お母さん」である職員さんがいて。
「どんなときも、あなたが好きだよ。ずっと一緒にいようね」と、言われたときの女の子の嬉しそうな表情が、とても印象的でした。
映画「隣る人」は、ポレポレ東中野」にて、5月12(土曜日)から、上映されます。(ポレポレ東中野のHPを見てね)
そのうち名古屋や大阪にも行くようです(これは「隣る人」のHPを見てね)
監督の刀川さんや理事長の菅原さんの舞台挨拶などもあるようですので、興味のある方はぜひご覧ください。