以前にもご紹介しましたが、イトコの原口潔くんは、真鍮アートの作家です。
私のうちにある、彼の作品を紹介しましょう。
これ多分、学生のころの作品。実家の玄関にずっと置いてありました。
初々しくて好きなんですよね。
これは二年前の作品。
百合の花が好きな母へ、お見舞いのために作ってくれたものです。
母は天国へ行きましたが、彼の優しさと母との思い出を、この花を見るたびに想うのです。
真鍮カラトリーは、注文待ちの人気作品
一番左のお玉は、私たちの結婚祝いに作ってくれたものです。
スプーン一本だって、彼にとってはクラフトではなくアートなのだ!
これは我が文化住宅の玄関に飾られた作品。
本人曰く失敗作だそうで、アトリエ(と、いうか、真鍮アートの場合のそこは、工房という感じ)の隅にころがっていたのを、母がとても気に入ってもらってきたのです。
なんともユーモラスで可愛い熱帯魚。
美術教師の安定した職を捨て、「板一枚下は荒海」←本人の弁、、、の世界へ飛び出したキヨシくん。
その生き方を、密かにリスペクトしております。
これからの作品も楽しみです~
その児童養護施設と出会ったのは、今から6年ほど前のことです。
毎回出来すぎてしまったり売り切れなかった野菜を、どこかもらってくれるところはないものか、、と探していた時、今、ミヨの通っている保育園の理事長である牧師さん(このときミヨはまだお腹の中にいました)の紹介で、初めて訪ねていったのが、埼玉県にある「光の子どもの家」でした。
明るい職員のみなさんや子どもさんたちが「美味しい美味しい」といってくれるので、調子に乗ってピーマンや茄子を山ほど貰ってもらいました。
ここは「施設」とはいっても、学校や寮のようではなく、敷地内に建ついくつかの家で職員さんたちも寝泊まりしながら、家庭のように暮らしています。理事長の菅原さんは、常々「誰かの犠牲がなければ、子どもは育たない」とおっしゃっています。都合のいいときも悪いときも、変わらずずっとそばに、隣りにいてくれる人の存在があって、初めて人は生きていける、と。それが「隣(とな)る人」ということです。
この「光の子どもの家」を8年間取材したものが、このたび映画になりました。
タイトルは、ずばり「隣る人」。
試写会に当選し、お友達のYOU子さんと表参道のウイメンズプラザまで行って来ました。
上映開始
表からしか見た事の無かった子どもたちの日常が、そこにありました。
施設としての限界や、本来の親との悲しい現実は確かにある。でも、
けんかしたり、悪態をついたり、仲直りしたり、慰めたり、泣いたり、笑ったり。
そこに、いつも当たり前のように「お母さん」である職員さんがいて。
「どんなときも、あなたが好きだよ。ずっと一緒にいようね」と、言われたときの女の子の嬉しそうな表情が、とても印象的でした。
映画「隣る人」は、ポレポレ東中野」にて、5月12(土曜日)から、上映されます。(ポレポレ東中野のHPを見てね)
そのうち名古屋や大阪にも行くようです(これは「隣る人」のHPを見てね)
監督の刀川さんや理事長の菅原さんの舞台挨拶などもあるようですので、興味のある方はぜひご覧ください。
80を過ぎてもそのパワーは衰えるどころか、今や世界を席巻しつつある草間彌生。
彼女の作品展が我が埼玉へやって来たとなれば~ そりゃあ行くしかないでしょぉ~
と、いうことで、埼玉県立近代美術館へ。
おお、建物ごと彼女のトレードマークである水玉の世界になっております。
はい。展覧会のテーマは「永遠の永遠の永遠」。彼女もまるっと作品のようですね。
吹き抜けには、巨大人形「やよいちゃん」が
アップでパチリ
こちらも彼女のシンボル的な、 カ~ボ~チャ~ で~か~い~
美術館なのに写真を撮ってもいいのか、カリスマよ、、とご心配なことでしょう。
大丈夫。立体作品は撮ってもよい、とのこと。
写真では分かりにくいかな?長方形の部屋に、三体の大きな鉢植えチューリップが咲いています。み~んな水玉の世界に迷い込むのだ。
2011年の作品。作品タイトルは「チューリップに愛を込めて永遠に祈る」です。
絵や彫刻ってもちろん動かないし、音もしないんだけど、彼女の作品はどれも、うにょうにょ動き出してロックでも歌い出しそうです。
すっかり楽しい気分になって、美術館を後にしたのでした
草間彌生「永遠の永遠の永遠」は、埼玉県立近代美術館にて、5月20日まで開催中です