お好きにどうぞ

一燈の口開けのお客さんは、牛すじ丼であった。「蕎麦屋だから蕎麦食べて下さいよ。」なんて云っていられない。どんなお客さんであろうと、来て頂けるだけで感謝である。

又、お一人でお見えになったお客さんは「からし蕎麦ありますか？」と云われたそうだ。よく解らないので「一燈ではやってません」と答えたそうである。「玄」のお蕎麦を注文されお届けすると、厨房へやってきて「七味を下さい」とのこと。あー、そうだったのか？でも、ほのかな香りや、優しい味わいのお蕎麦にチョット如何なものかなァ。

又、一人の男性が、女性３人様とご来店になった。そして、女性方は「一燈そば」をご注文された。少しすると「お酢を下さい」とのこと。中国の女性の皆さんであったが、お酢を要求されたのは初めてであった。

いろんな方々が見えた１日であった。人それぞれ、「お好きにどうぞ」すべて、受け入れる。