今日は高校受験生たちと夜中の山に登ります。
真っ暗な山道を懐中電灯を頼りに進み、途中の休憩では懐中電灯を消して本当の暗闇を体験します。その際、おしゃべりをやめて静かにしていると、さっきまで聞こえなかった小川のせせらぎが遠くから聞こえてきます。さらに小動物が動く音や時には息づかいまで聞こえてくることがあります。まさに自然の中に身をゆだねているのを実感する瞬間です。
さらに歩を進め、山頂で夜食を取って休憩していると、徐々に空が白んできます。それと同時に鳥がさえずりはじめ、虫も鳴き始めます。そしていよいよ太陽が昇り始める瞬間には、夜中の蒸し暑さからひんやりとした朝の空気を感じ、生き物たちが活動を始める、そんな瞬間を味わうことができます。
今年はコロナ自粛が続き、一度は中止を考えていました。ところが、夜明けのハイキングを創研塾で体験した兄姉がいるご家庭から、ぜひ今年も開催してほしいとのご要望をいただきました。考えてみれば今年の生徒たちは学校行事がことごとく無くなり、思い出作りのチャンスが非常に少なくなってしまっています。山の中であれば、私たち身内間での密さえ避ければ、ほかの方との接触はまずありませんから安全を確保しやすいですし、開催を決めました。
これから受験までの期間も、コロナの影響でどうなっていくかわかりません。時には真っ暗闇のような気分になってしまうこともあるかもしれません。そんな時、子のハイキングを思い出し、ピンチを乗り越える術を生徒たちに体験してもらい、ピンチは必ず乗り越えられることを知ってほしいと思っています。
マスクと検温を励行し、密を避けてコロナの感染から身を守り、また夜道での転倒などに気を付け、安全に最大限の注意を払って行きたいと考えています。
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