昨日、今年行う夜明けのハイキングについて受験生達に詳細を説明しました。ずいぶん楽しみにしていた生徒も多いようで、参加の返事が授業終了後(オンラインで受講している生徒は電子メールで連絡することになっています。)に立て続けに入ってきました。
真夜中に山を登る途中、生徒たちは舗装された山道に仰向けになって夜空を見上げてもらう時間帯があります。そこで受験に関する心構えなどを話すことにしています。そのことを説明した後、帰り際に「私、道路に寝そべるのが夢だったんです。とても楽しみです。」と言ってくれた生徒がいました。理由を尋ねると、幼いころドラえもんでみた、鏡の向こうの世界でのび太が道路に寝そべっている姿が印象に残っているから、とのことでした。なるほど、そんなシーンがあった気がします。
確かに道路に寝そべるのは生活圏ではできないことですし、考えようによってはとても魅力的なのかもしれません。子供たちの素直な感性に感心しました。
さて、この山登りで私が一番好きなのは、まさに夜が明けようとしているその瞬間です。夜中は湿度も温度も高く、蒸し暑い中を一生懸命山登りをします。山頂につき、一休みしていると徐々に東の空が黒からグレーに変わり、だんだん明るくなっていきます。明るくなっていくのに合わせるように鳥がさえずりはじめ、虫が鳴き始め、生命の活動を感じることができます。蒸し暑かった気温も明け方は涼しく、住宅街では到底感じられない、とても気持ちの良い瞬間をむかえることができるのです。
今年はどんな明け方になるのか、今から楽しみになってきました。