2013年から月1回くらいの割合で、クラニオによるセルフヒーリングのセミナーというのを行っている。これはバイオダイナミックなクラニオセイクラル・ワーク(バイオダイナミクス)を、誰かにやってもらうのではなく自分で自分に行う、というセミナーである。
元々は私が自分のクラニオ練習用に作ったものだが、いわゆるクラニオの施術を習ったことのない人でも簡単にできるものだったため、ある人の勧めでセミナーとして始めたものだ。
クラニオを自分に行う方法としては、誰かがYouTubeにアップしているものを見たことがある(その動画は「クラニオ」というキーワードで検索すれば簡単に見つけられる)。こちらもバイオダイナミクスがベースで、CRIとミッド・タイド(という周期的に現れる動き)を手で頭蓋に軽いタッチで触れて確認し、それを調整するとしている。
もちろん私も最初は自分の体を使ったクラニオの練習をそういう形で始めたのだけれど、今、私がセミナーで行っているのは、それとは全く異なる。
フランクリン・シルズは『クラニオセイクラル・バイオダイナミクスVol.1』の中で、「施術者は患者の身体への物理的な接触を外してはならない」
という趣旨のことを書いている。が、そもそもバイオダイナミクスでは身体への物理的な操作を否定しているはずなので、シルズがそうのように書いていることが疑問だった。
その上、冬は手を頭蓋に当ててやっていると寒い。で、試しに手を触れないでクラニオをやってみたら、できるんだコレが。そう、バイオダイナミクスは物理的に手を触れている必要はなかったのだ。必要なのは自分のフィールドの設定である。
私がセルフヒーリング・セミナーで教えているのは、そういうクラニオである。その具体的な内容が知りたければ、私のHPの「無料オファー」というページから資料をダウンロードできるようにしているので、ご自由にどうぞ。
で、そのセミナーを受けているKNさんから感想メールをいただいたので、許可を得てここに転載する。
前回習ったセルフヒーリングですが、色々試行錯誤しながらさせていただいています。特にレベル1?のやり方にハマってまだレベル2までは行えていません。レベル1の気持ち良さに感動しています。毎日やっています。こんなやり方があったのか!?と、教えて頂きありがとうございます。レベル2の方はうまくハマるときと、うまくいかない時とありますが何かが原因だと思います。もしかしたら、うまく力が抜けていない時が出来ない時かもしれません。
でも、今のところまだまだレベル1で自分がどんどん楽になっているので十分です。
セルフヒーリング深める事によって、相手に行う施術も変化するでしょうか?また今度その辺のこともお聞きしたいです。もしくは、ブログなどで教授頂けると有難いです。
まだまだ発見がありそうなので、また随時報告はさせていただきます。自分は施術に対しての悩みは、治す事の手技の事よりも、いかに疲れないで治すか、患者からいかに悪い気を貰わないで治すかという事になってきているような気がします。セルフヒーリングはそのような施術に対しての効果もあるでしょうか?いかに疲れないで治すか、の自分の手技に対しての問題点などが見えてくると期待しています。レベル1の空間意識だけでも色々発見がありそうです。
このセルフヒーリングは「患者に行っているクラニオを自分自身に対して行う」もの。なので、自分の施術を受け手がどう感じているかを実際に知ることができ、その結果、KNさんのクラニオの施術自体も変わっていくだろう、ということが期待できる。
施術による疲れについては、実は似たような悩みを抱えている治療家、セラピストは少なくないのでは? この疲れには色々な理由があるが、1つには施術によって自身のエネルギー(≒気)を消耗させてしまうこと、また1つには施術者の身体フィールドが相手の干渉を受けてしまうことが考えられる。
もしそうだとするなら、クラニオの施術者であるなしにかかわらず、セルフヒーリングによって自分のエネルギーを保持したりフィールドを構築する術(すべ)を身につけることで解消していくのではないだろうか。
セルフヒーリング・セミナーの予定はHPの「セミナーのご案内」で告知しているので、興味のある方はどうぞ。お申し込み、お問い合わせは電話かメールで。
048-922-7695
sokyudo@gmail.com
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