5から1カ月以上が経ち、上腕骨頭骨折で一時は屈曲と外転がほとんどできなくなっていた左肩が、屈曲、外転とも可動域は正常に近いところまで回復した。とは言え、まだ全体的な可動域は十分でなく、相変わらず背中が掻けない上、動作によっては左肩に強い痛みが出る。
整形外科に通ってはいるが、ここまで回復したのはCBAの先生方に治療してもらったのが大半と、残りは毎日自分で自分にしている治療の賜物であって、整形外科はほとんど何の助けにもなっていない。それでも一応、週2回程度通っているのは、現在は物理療法とリハビリの段階なのだがレントゲンによる担当医の経過観察が月1、2回あって、前回(いや、前々回だったか?)に、「まだ関節可動域が十分に広がっていないのに、ほとんどリハビリに来ていない。ちゃんと専門家についてもらってリハビリしなさい
」と怒られてしまったためだ。
とは言え、そこでやっていることは、行くと最初に12分低周波を流された後、物療とリハの担当者が5分ほど、左の頚肩部を中心にマッサージしながら途中3回ほど左肩の屈曲の動きをつけ(担当者によれば、屈曲が完全にできるようになれば他の動きも自然に戻ってくる、とのこと)、「(肩の屈曲を制限している)この緊張が取れてくればねー。はーい、じゃあ、ご自宅でも自分で動かす練習をしてくださいねー」というような言葉で終わる。低周波の端子を着けたり外したり、中を移動したりという時間込みで約20分(待ち時間があると、もう少し長くなる)。それで窓口での支払いが、3割負担で450円
である。
低周波治療は、筋肉の緊張で血流が悪くなっているところの血行を改善させる──ザックリ言えばコリをほぐす──効果があるらしい。決行を改善させることで、損傷を受けた組織の修復も多少は促されるだろうから、骨が折れて内出血も起こしていた時期なら意味があったかもしれない。が、骨がつながって組織損傷もほぼなくなった今となっては、この12分は単なる読書の時間
になっている。
マッサージに関しては、無理矢理の強揉みをすることもなく、指が確実に硬い部分に触れていて、確かに上手いと思う(少なくとも、マッサージ的なことをしない私よりは数段上だ)。ただ、硬くなっている部分は理由があって硬くなっているわけで、その原因を取らない限り、硬くなった部分を局所的にマッサージするだけではあまり意味がない──と言うか、治らないだろう。実際、骨折とわかって通い始めた頃、毎日のように見かけていた人は、この間、あの頃と同じ時間に行ったらやっぱり来ていて、状態もほとんど変わっていないように見えた(病院側にとっては、いいお客さんだ)。私もCBAの先生方に治療してもらわなければ、あの人と同じようだったかもしれない、と思うとちょっとゾッとする。
国民皆保険という制度の下で多くの人に安価に医療サービスを提供するためには、医療が規格品大量生産方式のような形にならざるを得ないことがよくわかる。そして、それでは治らない人が多数いることも。だからこそ我々のような有象無象が活動する余地がある。今やり玉に挙げられているホメオパシーはもちろん、カイロプラクティック、オステオパシー、アロマテラピー等々の各種療法、そしてその治療家、施術者の類は、医の世界に湧いて出た鬼っ子のような見方をされることがあるが、そうした治療家、施術者が活動する場を作り出しているのが、現在の医療制度そのものだというのは何とも皮肉な話だ。
次のレントゲン撮影は改善具合を見て9/16か30と言われていたが、16日は行かなかったので30日ということになる。さて、私もいつまで整形外科に通おうかな…。
整形外科に通ってはいるが、ここまで回復したのはCBAの先生方に治療してもらったのが大半と、残りは毎日自分で自分にしている治療の賜物であって、整形外科はほとんど何の助けにもなっていない。それでも一応、週2回程度通っているのは、現在は物理療法とリハビリの段階なのだがレントゲンによる担当医の経過観察が月1、2回あって、前回(いや、前々回だったか?)に、「まだ関節可動域が十分に広がっていないのに、ほとんどリハビリに来ていない。ちゃんと専門家についてもらってリハビリしなさい
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とは言え、そこでやっていることは、行くと最初に12分低周波を流された後、物療とリハの担当者が5分ほど、左の頚肩部を中心にマッサージしながら途中3回ほど左肩の屈曲の動きをつけ(担当者によれば、屈曲が完全にできるようになれば他の動きも自然に戻ってくる、とのこと)、「(肩の屈曲を制限している)この緊張が取れてくればねー。はーい、じゃあ、ご自宅でも自分で動かす練習をしてくださいねー」というような言葉で終わる。低周波の端子を着けたり外したり、中を移動したりという時間込みで約20分(待ち時間があると、もう少し長くなる)。それで窓口での支払いが、3割負担で450円
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低周波治療は、筋肉の緊張で血流が悪くなっているところの血行を改善させる──ザックリ言えばコリをほぐす──効果があるらしい。決行を改善させることで、損傷を受けた組織の修復も多少は促されるだろうから、骨が折れて内出血も起こしていた時期なら意味があったかもしれない。が、骨がつながって組織損傷もほぼなくなった今となっては、この12分は単なる読書の時間
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マッサージに関しては、無理矢理の強揉みをすることもなく、指が確実に硬い部分に触れていて、確かに上手いと思う(少なくとも、マッサージ的なことをしない私よりは数段上だ)。ただ、硬くなっている部分は理由があって硬くなっているわけで、その原因を取らない限り、硬くなった部分を局所的にマッサージするだけではあまり意味がない──と言うか、治らないだろう。実際、骨折とわかって通い始めた頃、毎日のように見かけていた人は、この間、あの頃と同じ時間に行ったらやっぱり来ていて、状態もほとんど変わっていないように見えた(病院側にとっては、いいお客さんだ)。私もCBAの先生方に治療してもらわなければ、あの人と同じようだったかもしれない、と思うとちょっとゾッとする。
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国民皆保険という制度の下で多くの人に安価に医療サービスを提供するためには、医療が規格品大量生産方式のような形にならざるを得ないことがよくわかる。そして、それでは治らない人が多数いることも。だからこそ我々のような有象無象が活動する余地がある。今やり玉に挙げられているホメオパシーはもちろん、カイロプラクティック、オステオパシー、アロマテラピー等々の各種療法、そしてその治療家、施術者の類は、医の世界に湧いて出た鬼っ子のような見方をされることがあるが、そうした治療家、施術者が活動する場を作り出しているのが、現在の医療制度そのものだというのは何とも皮肉な話だ。
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次のレントゲン撮影は改善具合を見て9/16か30と言われていたが、16日は行かなかったので30日ということになる。さて、私もいつまで整形外科に通おうかな…。
交通事故で左小指を骨折されていたとか。完治されて幸いでした。
さて、上記のコメですが…
>骨折への対応は【患部を正常な状態で固定することで自然治癒を促しつつ、骨折によって発生する副次的問題に対処する】のが主な治療の流れとなっているようです。通常医療には少なくとも【これを使うと明日には骨が元通り!】とかいうような<破則魔法のような>手法は存在しません。
という部分は全くその通りで、何の異論もありません。「骨が折れている段階では装具で固定し、骨の癒合を待つ」というのは極めて真っ当なやり方だと思います。
ただ装具が取れた後の、毎回約20分の低周波+マッサージの治療は、少なくとも私には何の効果も感じらず、同じ20分程度で見る見る可動域が広がった手技療法の施術では、明確に効果を感じることができました。
もちろん、それは「私」のケースであって、多くの整形外科が低周波+マッサージを採用しているのだとすれば、それは(プラシーボを含めた)一定以上の効果があることが(科学的あるいは経験的に)実証されているのでしょう。
ただ(通常医療であれ代替医療であれ)全ての人に100%効果のある治療というのはないわけで、今回の私は「たまたま」治らない方のグループに入ってしまったのかもしれません。そして私には「たまたま」手技療法の施術が効いただけなのかもしれません。
だからもちろん、今回の記事は通常医療の効果を全否定したり、代替医療の手放しで賞賛する意図はありません。ここで述べたのは、「たまたま」今回の私のように治らない方のグループに入ってしまう人は確実にある割合でいるだろうから、代替医療の治療家の活躍する余地は必ずある、ということだけです。
それから余談になりますが…
どうも近所の人に言わせると、私が行っている整形外科はことさら回復を長引かせるところで、だから多くの患者がある程度よくなったら自分で判断して通院をやめてしまうのだとか。
とは言え、私自身はその話が正しいのかどうか判断する材料は持っていません。
まず残念なことですが、そもそも現代医療において、骨折への対応は【患部を正常な状態で固定することで自然治癒を促しつつ、骨折によって発生する副次的問題に対処する】のが主な治療の流れとなっているようです。通常医療には少なくとも【これを使うと明日には骨が元通り!】とかいうような<破則魔法のような>手法は存在しません。あくまで、自然治癒力に任せ、通常医療はそれをサポートする治療を行います。ギブスで固定することで骨が正常にくっつきやすい状態にして、骨折によって人体の力学的バランスが崩れたことに端を発する「こり」にはマッサージや低周波治療で対処する、というわけです。(医者ではありませんので、私が調べた限りのことを言っています。間違いなどあらば、突っ込み願います)。
ブログの文章を読む限り、低周波治療やマッサージの意義をきちんと説明しておられ、また患者に対し多少きつい言葉ですがしっかりとしたアドバイスをしておられ、特に問題があるとは思いませんでした。(強いて言うなら、強く言いすぎて患者に受け入れられないこともあるから、言葉はもう少しだけ気をつけたほうがいいんじゃないか、とは思いますが)
sokyudo氏は治療に何を望んでおられ、そしてなぜ効果がなかったと確信したのか、ブログの記述を読んだ限りではまったくつかめませんでした。私ならばこの医者を悪い医者ではなく、普通、もしくはそこより少し上の医者だと認識するでしょう。
しかし、sokyudo氏は、私と異なる感想を持ったようです。なぜそう思ったのか私に分らないだけで、それは別にかまわないのですが…『通常医療の効果はなかった』と断言してしまう部分に、私にはsokyudo氏のMagickが、【真実の揺らぐ部分を、自分の都合のいいように解釈するという魔術】が見え隠れしているような気がして、ならないのです。
長々と失礼しました。
最後にどうでもいいことですが、実は左肩の怪我についての記事を上げられたころにちょうど私も交通事故にあい、左小指を骨折していました。幸いにして、記事4があがったころには完治していましたが。 そんなわけで、お早い完治をお祈りしています。(え、通常医療の側の私が祈るのはナンセンスだって? 祈りますよ。あたりまえじゃないですか)
多分、医師を含め医療スタッフの質もピンキリで、よく言われるようにその割合は、
良質:普通:悪質=2:6:2
くらいではないでしょうか。
不思議なことに、こうした割合はほぼ一定なので、例えば医学部の定員を増やしても、必ずしも質の低下にはならないでしょう。ただ、上記の割合で質の悪い医師の数は増えると思いますが。
>その問題意識のなさのおかげで私のような怪しい輩が生き残れると考えれば感謝すべきなのでしょうか?
そうした意識の低さも、我々の活動する余地を確保してくれているという点で、悪いことばかりではないな、と。
ひょっとして今の方々の質がいいという前提に立っているのではないかと思うとゾッとします
その問題意識のなさのおかげで私のような怪しい輩が生き残れると考えれば感謝すべきなのでしょうか?