深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

歯は大事 2

2009-03-07 18:33:42 | 症例から考える
ここ半年くらい、あるいはそれ以上、ずっと腰痛に悩まされていた。腰を前屈すると右腰に鈍い痛みが出るのだ。それほど強い痛みではないので、生活や治療に支障をきたすことはないが、それでも痛みがあるというのいうのはイヤなものなので、ほとんどは自分で、しかし時にはCBSセミナーで他の先生にお願いして、いろいろと治療を続けてきた。治療をする/受けると、その時は症状が改善するが、すぐに元に戻ってしまう。そんなこんなで、治らないままズルズルと来てしまった、そんな時──

近くの店で昼食(関係ないけど、鶏の唐揚げ定食だった)を食べて帰ろうとしたら、右上顎7番の歯の詰め物が突然外れた。実はその2日前頃から、その部分にちょっと変な感じがしていたのだが、まさか外れるとは思ってもいなかった。外れても特に痛みやしみる感じはない。しかし、キネシオロジーの筋反射テストで体に聞くと「すぐに治療しろ」という答。その日は土曜日だったのだが、東京のN先生の歯科医院に電話すると、夕方遅い時間なら診てもらえるというので、さっそく受診した。

その外れた詰め物というのは、勤め先が横浜桜木町にあった20年近く前に、会社の近くの歯科医院で治療されたもの。その時は歯に違和感があって、会社の近くで歯科医院を探して受診したのだが、そこのドクターから「ここも、ここも、…みんな虫歯じゃないか。全部治さなきゃダメだ。これから毎日来い」と言われ、言われるまま毎日昼休みに通ったのだった(それまで歯には比較的自信があったので、「みんな虫歯じゃないか」と言われたのはショックだった)。

で今回、その詰め物が外れてしまった部分を診てもらったところ、N先生曰く「普通はまず、こんなことしないのに、何でこんなことしちゃったのかなー? 若い先生だったのかな?」。通常は慎重に少しずつ削っていくべきところを、ダイヤモンド・ドリルで一気に削ろうとしたらしく、直径1.5cmくらいの穴があき、そこから肉芽が出てきているという、かなりひどい治療をされていたらしい。N先生も、どうしたものかと考え込むくらいに。今までは、それが詰め物という蓋で隠されていたためにわからなかったのだ。結局、その部分に殺菌と歯の再生を促す薬を詰めて密封し、しばらく置くことになった。

その治療を受けた後、件(くだん)の腰痛が変わった。前屈で出ていた痛みが、後屈での痛みに変わったのである。N先生から歯の話を聞きながら、何となくそんな気がしていたのだが、腰痛は歯と関連していたのだ。実際、その治療を受けてから2週間近くが経った金曜の夜、治療してもらった部分が炎症を起こして少し膿んだような感じになったのだが、それに合わせるように腰痛の痛みも増してきたのである。

その時は土曜の朝にN先生に電話したが、今日はいっぱいで取れないと言われ、月曜の昼の予約となった。筋反射テストによる答えは「急いで治療が必要」ということだが仕方がなく、とにかく短い間だけでも炎症を抑えようと自分の体を治療した。そこで使った手は
音素療法のバリエーションの1つ?として「ファリア・セタメッソ ファリア・トゥーセェ」と書いたテープを体に貼った。
この言葉は『新世紀エヴァンゲリオン』のテーマ曲『残酷な天使のテーゼ』の1番と2番の間の間奏の中に出てくる言葉で、西洋の古代言語を基に「コラール」と呼ばれる宗教音楽の要素を加えてアレンジしたものだという。
右顎関節に対するクラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)をセルフで行った。
この2つの処置で一時的にだが炎症の6割を抑え込めたらしい(筋反射テストによる体からの評価)。腰痛も改善した(が、さすがに効果は長続きせず、月曜の朝は、立って靴下がはけないほど腰の痛みが強かった)。

月曜(3/2)の昼に治療を受けてからは、後屈での腰の痛みも(ゼロではないが)軽くなり、現在に至る。今にして思うと、今回の腰の痛みは過去の歯科治療の隠れた問題が表面化する予告のようなものだったのかもしれない。

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5 コメント

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Unknown (ひろひろひろ)
2009-03-07 23:53:58
実は私も治療しないとマズイ歯があるのですが、、、抜かないとダメと言われるのが怖くて、未だ行けずにいます。
歯と内臓が関係するなら、抜いちゃうのは良くないですよね?
他に影響が出ないうちに歯医者の予約してきます。
返信する
医者選びは慎重に (sokyudo)
2009-03-08 07:27:16
>ひろひろひろさん
>歯と内臓が関係するなら、抜いちゃうのは良くないですよね?

必ずしもそうとは言えません。ケースによっては、抜歯しなければならない、ということもあるでしょう。
ただ、20年前の私の場合もそうですが、医者選びはくれぐれも慎重に。特に歯科治療ではごく当たり前のように体を物理的に変えられてしまうので、それによる影響は普通に考えられている以上に大きいと思います。
返信する
歯医者選びが難しいですね! (nanahoshi)
2009-03-09 22:52:12
御蔭様で、nanahoshiも10年ほど前に
福岡で、東京歯科大出の先生を見付けまして
安心して通っております。

1番・下・・・任脈  上・・・督脈 
* 任脈と督脈は、上下左右で、クロスの対に成っている模様
2番・下・・・心包  上・・・三焦
3番・下・・・肝臓  上・・・胆嚢
4番・下・・・心臓  上・・・小腸
5番・下・・・肺    上・・・大腸
6番・下・・・脾臓  上・・・胃
7番・下・・・腎臓  上・・・膀胱

と言うのが現在のnanahoshiの仮説です。

どうでしょうか?
返信する
歯はムズカシイです。 (sokyudo)
2009-03-10 10:33:18
>nanahoshi先生

いい歯科のドクターを知っている、というのは重要ですよね。治療家といっても、さすがに歯を削ったりはできませんから。

歯と臓腑の対応は正直言ってよくわかりません。試しに今、自分の上顎の左右の1番をいろいろな方向に動かしてみると、対側の三焦経ラインに反応が出てますが
返信する
Unknown (nanahoshi)
2009-03-10 11:55:40
すみません!
1度、コメントしていましたね。
寝ぼけていて、忘れていました。

でも、先生の追試が聞けて
儲かりました!
ありがとうございます。
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