深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

これは“本物”だ!

2015-09-12 19:58:12 | 一治療家の視点

世の中、舐めてかかっていると痛い目を見る、という話だ。中身のないレッテルばかりが横行する世の中だが、中には紛れもない“本物”があるのだから。

今回のBGMはアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』のOP、amazarashiの『スピードと摩擦』だ。



もともと辛いものが好きで、「激辛」と書かれた食品があったりすると、それだけでつい買いたくなってしまう。

ただ、これまでの経験上、「激辛」とあっても実際には大したことはなくて、だからドンキホーテでこれを見つけた時も、「激辛」と書かれたポップに
「またまた~。あおり文句が大げさ過ぎるんだよ(笑)」
と、完全に舐めてた。


興味はあったがキネシオロジーの筋反射テストで聞くと「買うな」という指示が出るので、そのまま前を素通りするだけだった(一応、筋反射テストの結果には極力従うようにしているので)が、この間それが「買ってもいい」という答えに変わったので、これはラッキー、と早速買ってきた。

で、次の朝だったか次の次の朝だったか、ちょうどおかずも切れてたので例のアレをご飯にかけて食べることにした。ビンのふたを開けると、中身は唐辛子とニンニクがラー油に浸かったものだった。かなり辛そうな匂い。せっかくだからと、それをゴソッとご飯にかけて口に入れたその瞬間──口の中に猛烈な激痛が広がった。


味覚のうち、辛味は痛覚神経が伝えるというが、私はその日、それを身をもって知ることとなった。

とにかく口の中が痛すぎて噛めない! とはいえ口に入れた量が多くて丸呑みするわけにもいかないから、頑張ってとにかく噛む。するとまた口の中が刺激されて激痛が広がる。そして涙とともに猛然と出てくるる鼻水。

鼻をかみながら、口の中の痛みに耐えつつ何とか最初に口入れた分は飲み下すことができたが、まだご飯の上にゴッソリ乗っているアレを見て、ちょっと気が遠くなりそうになった。

「ヤベー、舐めすぎてた。これはそこいらにあるような『なんちゃって激辛』なんかじゃない。

これは“本物”だ

で、まあ相当な時間がかかったものの何とかそれを全部食べた(食べ物を残す、というのが心情的に許せないたちなので)のだが、それで終わりじゃなかった。その後から強烈な下痢に見舞われて、一日のうちに何度もトイレに駆け込んだが、とにかく肛門の辺りが熱いしが痛ェし…散々だった。


そんなことがあったので、さすがにアレをそのままご飯にかけて食べることはやめた
が、問題は残ったアレをどうするかだ。思いついたのが
「小枝を隠すにゃ森の中、死体隠すにゃ戦場に」
という昔からの知恵?(詳しく知りたければ、G・K・チェスタートンの短篇集『ブラウン神父の童心』の中の「折れた剣」を読んでくれ)にあやかってカレーの中に入れることだった。

やってみると、入れる良を相当加減しないと、カレーがやや中華風になる(何しろラー油ベースだから)上、あのとんでもない辛さはカレーの辛さに隠れるどころか、カレーの辛さに加えて別の辛さとして自己主張してくることが分かった。しかも食べている最中に猛然と鼻水が出て、食べた後は激しい下痢になるのも変わらず。

ほかにもラーメンの具にしてみる、というのもやってみたが、これもあのとんでもない辛さがスープの味を感じられなくしてしまう。

とはいえ、そのまま食べるのに比べればまだマシなので、こうして少しずつ消費していくしかないようだ。

そういえば、おのころ心平さんがメルマガ「パーソナル健康学」で痛みについて書いていたので、最後にそれを引用。

おのころ心平です。
 
さてさて、今日は、
「痛みの心理学」について。
 
目下、痛みの本を執筆中でして、
さまざまな痛みに関する資料に
目を通しているのですが、
 
最近購入したばかりの本が
大変面白いので、いくつか、
そこで紹介されている事例を
ご紹介します。
 
タイトルは、
『「首から下」で考えなさい』
HOW THE BODY KNOWS ITS MIND
シアン・バイロック著
(サンマーク出版)
 
著者は、アメリカ、
シカゴ大学心理学部教授。
 
身体と脳と心の関係を、
認知科学で解き明かし、
2011年には科学的心理学会より、
ジャネット・テイラー・スペンス賞を
授与された女性科学者です。
 
よき母親でもあり、
文章の筆致がとてもフレンドリーで
読みやすいです。
 
※ ※ ※
 
『「首から下」で考えなさい』の中で、
面白い記述に出逢ったのはここです。
 
「私たちの研究グループが
 調査を続けているシカゴ大学の
 人間行動学ラボでは、
 人間の脳が体に関係している
 という事実が次々と発見されている。
 
 たとえば、数学嫌い。
 
 数学のテストを不安に感じるのは
 脳のひだになったある部分で、
 これは体の痛みがインプットされる
 のと同じエリアであることが
 発見された。」
 
また、
 
「熱いストーブでやけどした時や、
 切り株につま先をぶつけた時などの
 肉体的な痛みがインプットされる
 脳のエリアは、恋人にふられた時の
 胸の痛みがインプットされる
 エリアと同じである。」

「脳の中で、
 精神的な痛みと肉体的な痛みを
 つかさどる場所が同じなので、
 精神的な痛みに敏感な人は
 体の痛みにも敏感になる。」
 
などなど。
 
※ ※ ※
 
なるほどー。
 
痛みは、精神的不安や苦痛が
キャリブレーションとなり、
 
脳の同じエリアで
身体的痛みの強弱に
作用してる、ということです。
 
おなかが痛いとか、
頭が痛いとか、
のどが痛いとか、
 
その背景には、
それを増幅するココロの
痛みや不安が隠れている、
 
ということを物語っています。

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