11/3、神田神保町の古本祭りへ。毎年、行こう行こうと思いつつ、決まって何か別の予定が入ってなかなか行けないでいたのだが、今年のその日は何の予定もなく天気も上々ということで「じゃー行くか」と出かけた。
しかし古本にお目当てのものは見つからず、パワーストーン1個買っただけで後は本屋をハシゴして数学書と精神世界系の本を見て回っていた。そしてそこでイスラエル・リガルディの『柘榴の園』を見つけた。
『柘榴の園』はカバラ(ユダヤ教の神秘主義思想)についての言わば教科書のような本。実はこれ、20年ほど前だったと思うのだが、カバラについて知りたいと思って、買って持っていたことがある。しかし、教科書というのは大抵そういうものだが、この本も記述が一本調子で、読んでいても全く頭に入ってこない。何度も読もうとしては、そのたびに挫折することを繰り返して、ついには「もう持っていても意味がない」と近くの古本屋に売ってしまった。それが15年くらい前のことか。
その後も本屋で何度も目にする機会があったが、手に取ろうとさえ思わなかった。キネシオロジーの筋反射テストを使って「買うか?」と聞いてみても、いつも「No」という答だったし。
その本を久方ぶりに手に取って開いてみた。一度カバラのセミナーも受けたので、書かれていることも少しは理解しやすくなったような気がした。試しに筋反射テストで「買うか?」と聞いてみると、答は「Yes」ではなく「買わなければならない」というお答え
ただ私は最近、雑誌を除いて本はほとんどamazonのマーケット・プレイスで買っている。時々コンディションに難のあるものもあるが、総じて十分なコンディションの本が定価より(時にはかなり)安く手に入るからだ(最近の例では、線形代数の勉強に使っている『行列と行列式』は1円+送料250円で手に入れた)。だから『柘榴の園』も、あとでレマーケット・プレイスで調べようと決めて、そのまま本を棚に戻して店を出た。
そして別の店を何軒か見て回って、そろそろ帰ろうかと思ったのだが、妙にあの『柘榴の園』が気になった。帰ったらすぐレマーケット・プレイスで調べるし、その方が安く買えるるから、と自分で自分を説得しようとしたが、何だかその本を買わないとそこ(神保町)から離れてはいけないような気がして、しばらく迷った末、結局その店で買うことに決めて、4000円近い金を払って購入した次第。
そして、その本を手にJRお茶の水駅に向かっている途中に気づいたのだが、この『柘榴の園』、それ自体は力を持たないが他のものの持つ力を何倍にも強める、言わば「増幅装置」のような働きを持つようだ。さすがは魔術書というべきか。
それと、15年前に手放した本をまたこうやって持つことになったことを思った時、30年ぶりに数学を始めたことと合わさって、リバイバルという言葉がふと頭に浮かび、そこから言葉遊びのように「サバイバルからリバイバルへ」というフレーズが浮かんできた。
今、世界各地は天災、経済危機、テロなどが勃発し、生き残りを賭けたサバイバルの時代にあるが、もしかしたらリバイバル(生き直し)の時代へのシフトが始まっているのかもしれない──そんなことを思いながら駅への道を歩いた。
というわけで、今回の曲は中島みゆきの『りばいばる』。
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