日曜日、私は一日中ベッドに横になっていた。
なぜならば身体中が筋肉痛で痛くて、手先も浮腫んでいて全身がだるいからだ。
この旅は加齢による身体の衰えを感じる旅だった。
今までの旅行でそれを感じたことはなかったが、初めて歳を感じる旅行となってしまった。
結局後片付けもせず、ご飯を食べては眠り、15時頃までウツラウツラ睡眠負債を返済する1日になってしまった。
旅行とは金・時・意欲と体力が必要だ。
一週間休みを貰い、
愛媛松山から下灘駅を見て四国カルストを観光、宇和島から足摺岬を経由して四万十川を川下りし松山から帰るという旅程だった。
しかし台風と大雨で
四国カルストは濃霧で何も見えず
足摺岬は嵐で何も見えず
四万十川は3泊4日の予定が1泊2日に変更となり、旅程を早めて帰ってきた。
何も見えなかったな!
という旅行だったが四国西南スタンプを押せたのでとりあえず、明日死んでも思い残すことはなくなったので良かった。
今回特に気に入った都市は宇和島市だった。ご飯がとにかく美味しい。地酒も旨い。
結局旅程を変更して2泊した。
大雨の中徒歩お遍路さんも何人か目撃した。強風大雨の中、なかなか過酷な巡礼だと思われる。
行く前には全く想像だにしてなかったのだが、カヌーは漕ぐのにコツがいるらしく、慣れていない私は腕や肩が筋肉痛でガチガチになってしまった。
カヌーは日常生活で練習しようがない動きなので、致し方ないといえばそうなのだが…
手の先から肩までの全部の腕と、
肩から背中を抜けて脊柱起立筋に至るまで全部の背中が痛い。
何より、カヌー1泊2日で3日もこの筋肉痛が続いているのだから、3泊だったらとんでもないことになったろうと思う。
カヌーを漕ぐ時は長座にならないといけないので、姿勢を維持するのだけでも筋肉を使う。
そして、四万十川は(雨で増水してたのもあって水量が多く)流れがあって瀬もあったので、瀬では沈しないようにコントロールする必要がある。
ガイドさん曰く、普段はかなり穏やかで水量も少ないので、今日はそんなに漕ぐ必要がなくて楽に着きましたね〜とのことだった。
旅行中美味しいものも美味しい酒をたらふく食道楽したのに、体重は変わっていなかったのはカヌーのおかげかもしれない。
この歳になると、トレーニングに喜びは見いだせないので、楽しみながら筋力アップできる遊びを見つけたい。
カヌー恐るべし。
そして、子供の頃からキャンプをするような家庭ではなかったので、中年にもなって初めてのキャンプをした。
厳密には屋久島の縄文杉にいったときにテントで1泊したことはあるが、そのときは自前のテントではなかった。
乾燥した木を見つけ、皆で火を起こし、その日でガイドさんが料理をする。
勿論温泉などはないので、体を洗うこともできない。
そのままテントを設営し川原で寝た。
これもまた1泊だったからなんとかなったものの、3泊だったらエラいことだ。
今回はツアーなのでタープや料理器具、食材を持って漕ぐ必要はなかったので大変楽だった。野外トイレも設営してくれた。
焚き火が初めてだったので『熾火(おきび)』という状態を知らなかった。
熾火とは、着火した薪や炭が炎を上げず芯の部分が真っ赤に燃えている状態で、火力が安定しているので調理に適した状態なのだそうだ。
色々な初めてのことを体験したな〜
また天候の良いときにいつか四万十川と仁淀川はリベンジしたい。
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