「少子化の進む現在の先進国は、ユニバース25で言う崩壊段階に入っている、となんとなく思っている」という話の流れで、ユニバース25のことを教えてもらった。
なお、大規模実験で長期複数条件のため再現性を確認する他者による実証実験はまだ行われていないとのことで、そこは留意をしておく必要がある。眉唾、オカルトとする人もいるということで。
とはいえ凄く面白くて、かつ、我が身として「たしかにそうだわ!(゜o゜;」と実感したため、ここに記す。
「楽園実験」(または「ユートピア実験」)とは、1958年から1962年にかけてユニバース25を含むアメリカの動物行動学者、行動学者によって行われたジョン・バンパス・カルフーン(John Bumpass Calhounによる一連の人口過密実験のこと。
「楽園実験」では、理想的な環境(水・エサ、住まい、温度環境etc)を提供されていたにもかかわらず、ネズミの社会が最終的に崩壊し、個体数が激減。この現象は「行動の崩壊」Behavioral sinkとして知られ、人間社会にも当てはまる可能性があると議論された。
実験詳細はWikipediaを参照のこと↓
日本語で概要書いてくれてる↓
私のざっくりの理解では、最初は快適環境で順調に増えていくものの、スペースやエサは十分にあるのにある時から全体に散らばるのではなく何故か一処に密集(都市化)しだし、そのうち攻撃的グループと孤立的グループに分かれてゆき、攻撃的グループは攻撃性と異常行動を示し、孤立的グループは社会的な交流を避け、孤立した生活を送る。
孤立的グループは生殖せず、攻撃的グループでは他の個体に対して暴力を振るい、雌はオス化して育児放棄するためどんどん個体数が減っていった、というもの。
特に興味深いのはこの孤立的グループの方だった。
彼らは外見的には健康で綺麗なのに他の個体とほとんど接触せず、繁殖もしない(物理的には繁殖可能であったが、マウスは交尾に必要な社会的スキルを失っていた)ため、社会的な役割を果たすことがなくなった、というもの。
まさしくルッキズム(自己愛)が広がり個体として身繕いはするけど特に結婚育児に価値を見出さない今みたいじゃない?
あと、せっせと軍事開発して攻め込んだり戦争しないまでも攻撃的準備をしているのもまさしく攻撃的グループの現れっぽく思える。
すべての必要が満たされた環境では、個体は目的を失い、社会的な機能が崩壊するという「理想的な環境のパラドックス」はとても面白いと思った。
私は第一世代の孤立的グループ🐀に属するけれど、世代が進むごとに段々もっと「美しい者たち」は増えていったりして…。
今の令和世代の子供達世代ではどんな世界になっているのだろう。
世界人口どんどん増えてるし、世界的には「社会秩序確立」の繁栄段階だと見る人もいるかもしれないが、ひょっとすると三世代以内くらいで、人類はあっという間に滅んでしまうかもわからないね。
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