ボクは、20日前に生まれたばかりの小さな小さな野ネズミ。
生まれたのは、農家の小屋だから
寒さはしのげるけど、いつもいつも腹ペコなのさ。
見回すと、ジャガイモや大根はあるけど
飽きちゃったな~。
あ、あんなところに新鮮な野菜があるじゃないか!
包んであった新聞紙にもぐりこんで、サクサク食べてみた。
これは母さんが言っていた「ハクサイ」かなぁ。
おいしいな、みずみずしくて。
いくらでも食べられる~♪
夢中で食べていたら、誰かがやってきて
ボクはふわっと宙へ。
んっ? 抱き上げれらているの?
外の風を感じたと思ったら
トンとどこかに置かれたよ。
どうしよう、ここはどこ?
じっと息を潜めて、耳をそばだて、目を凝らしていると
ガラガラッ!
「ただいまー!」
パチッと電気が点いて、明るくてあったかい空間が目の前に!
「今しかない!」
ダダダーッ!
気づかれないように、一気に入り込んだつもりが
なんだか巨大な茶色い生き物に見つかった!
見えないところへ、物陰へと走り込んだけど
茶色い巨大生物は追いかけてきて
ボクを追い詰めたんだ!
ヤバい、ヤバい!
しつこいぞ、化け物!
「そら、なにかいるの? やめてね」
女の人の声…おばさん?って言うのかな。
それから、いろんな声が聞こえる。
若い女の人と男の人。
それからおっさん…
ワンワン、キュンキュン。
何の音?
さっきの茶色い化け物か?
怖いなぁ。
でもここは暖かくて気持ちいい。
食べ物の匂いもする…住んでしまおうかな。
いやいや、父さんと母さんが心配してるよ。
ニンゲンががやがややっているうちに脱出するんだ!
「きゃあ―!!」
「ネズミよ、ネズミ! なんで、なんでネズミがいるの??」
どんなに夢中になって、走っても
どこもかしこも行き止まり。
ライトに照らされ、行き場を失ったボクは
若い男の人に捕まえられて
寒空に放たれたんだ。。。。
いてててて…お尻をこすりながら振り向くと
父さんと母さんが心配そうに立っていたよ。
昨日、ギョーザパーチー開催中に
我が家に起こった最悪にして、大盛り上がりな出来事です。
最初に見つけたのはほんとにそら。
しつこくしつこく、米びつの後ろに入って行こうとするから
アマガエルかバッタでも入ったかと思ってたの。
やだなぁ。
で、ご飯始まったら
冷蔵庫の下に入り込む黒い影! ゴキブリかと(滝汗)
それにしては大きくて。
でも、このコ、お間抜けでちょろちょろ出てくるんだもの。
ソファの下、カーテンの陰、テレビ台の後ろと入り込み
最後はそこでゆうにぃに捕まって。
処刑はできずに、外へぽい!
あぁ、大捕り物だった~。
「かわいくて、飼いたいくらい」って
やめてくれ〜!
確かに、ハムスターと何が違うんだっていう話だけど
やっぱり野ネズミは病気を持ってたりするからね。
とーたんは写真、写真って言ったけど
最初は真相がわからずに、ネズミがいたという事実だけで
大ショックだったワタシ。
アップするなんて、思いもよらなかったけど
よく考えたら、今まで家にいたのなら
そらがほおっておかないはず。
それに玄関や裏口は開けてはおかないから
入る隙などない。
あれだー!
あのハクサイ!
誰だよ、こんなとこに置いたのは!
(いまだ、誰がくれたか解明できず、田舎ではよくあるのです)
最初は腹が立っていたけど
時間が経つにつれ
これは「ネタ」としては、なかなか面白い話じゃないか。
ネズミ目線の冒険記を書いてやれ!と執筆したというわけです^^
北の森は今年は何でもありだったなぁー。
(時間が経って、何の被害もなかったから、呑気に言ってますが)