今年も例年同様、レベルの高い本選会だったことをまず称えたいと思います。
どんな曲を、どんな風に演奏・作曲するか、というのは、その人の「音楽とは」に対する一つの答えではないでしょうか。
音楽は、きれいなメロディーを綴ったものや、喜怒哀楽を表現したもの、そして人生観にまで及ぶ事さえ出来ます。
それは、旅にたとえることが出来るでしょう。どんな旅に出て、どんな困難に出会い、彷徨い、どう克服したか…
聴き手が感動を覚えるのは、そこなのです。その瞬間、曲を聴いていたつもりが、人間を聴く、という体験に変わるのです。
今日、私たちは数々の素晴らしい人間性を聴かせて頂くことができました。その幅を、もっと大きく拡げ、もっと鮮明に掘り下げていって下さい。
(第27回島村楽器音楽コンクール本選会で私が述べた講評/紀尾井ホール)
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