コンクールに限らず、コンサートには意地悪な面がある。
立派なホールでは特に「さあ良い演奏をしてご覧!」とプレッシャーを掛けられている様なもの。
だからと言ってプレッシャーに押しつぶされたり気負い過ぎたりしてはいけないところが、意地悪。
スポーツ科学では「ゾーン」に入るという状態が認められている。
試合中、究極の集中状態になったアスリートが、自分で無い誰かが競技しているような感覚になることだが、滅多に体験できないそうだ。
音楽も同じではないか。
曲を苦労して弾いたり作曲したりするのでは無く、聴き手にアピールしてやれ、と感情を出して意気込むのでも無く、ただ曲に没頭し、我を忘れて演奏していた、という状態…。そんな音楽が出来たら幸せ。
今日の本選会でも、ゾーンに入ったか、と思わせる、凄みのある演奏があった。おめでとう!
(第29回島村楽器音楽コンクール本選会で私が述べた講評/紀尾井ホール)
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最高のレベルに上がることが出来るのかも知れません。
無心の音楽聴いてみたいです。
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