今年は例年以上にレベルが高い演奏もあり、驚いた。
演奏・作曲に共通して、コンクールのせいか、皆さん複雑な曲がお好きなようで…。
しかしメッセージは単純なものほど力がある。技術が発達して細かく複雑になっても、隠された本質は単純。
アクセント、スラー、リット等、楽譜の記号は調味料。
もし、「汗をかいたから塩を採る」「アミノ酸は…お酢は体に良い…」と一々意味を考えて食べてたら、ちっとも美味しくない。
嫌いだったらいっその事、かけなくても良い。大事なことは、美味しく食べて、しっかり消化して、エネルギーに変えること。
音楽も、きちんと鳴らしただけでは伝わらない。音符の優先順位を見抜き、自分流に料理できたら、プロの仲間入り。
今回もそんな瞬間がいくつかあった。すべての皆さんに「おめでとう!」
(第30回島村楽器音楽コンクール本選会で私が述べた講評/紀尾井ホール)
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