今から11年ほど前、京都の小さな楽器店の教室に通ってました。
ほとんど練習など出来る環境になかったので、レッスンの始まる前にちょこっと練習してレッスンを受ける、そんな状況でした。
そこでついていた先生が所有していた楽器なのですが、楽器の裏板にお城の彫刻がけっこう大きく掘ってありました。
わりとそういう楽器は好きなので「いいなぁ~」と思っていました。
その先生は音大を出ている方ではなく、町の小さな楽器屋の先生ですが、当時、楽器の事は何の知識もなくただ、その楽器とそれから出てくる音色にうっとりしていました。
その時、先生は「100万円だったけど、見てすぐ気に入り買った」とおっしゃってました。
今でもあの楽器がどんな年代のどこの国の誰の楽器だったんだろうと気になります。
そういう彫刻や装飾は素敵だなぁ~と思う反面、そういう楽器をあまり好まない人もいらっしゃると思います。
また、楽器に彫刻がある事で性能とか長期的に何かマイナスがあるかもしれないとも考えられますし、装飾がある事で汚したくないなど弾く事がとまどわれる面もあります。
ただ、私は基本的にそういう彫刻や装飾は好きです。
そういうわけで、最近新しく楽器を購入しました。
カペラさんという方でポルトガルの楽器です。
元々はバロックの楽器だったとの事でまだバスバーだけがバロックの時のまま(細くて短い)です。
とりあえずは現状でもそれなりに大きな音はでます。
これを通常のバスバーに交換したらけっこうパワフルになってしまうかもしれません。
本当にとても綺麗な楽器です。
実はこういう装飾楽器が欲しかったのですし、またこの楽器は装飾がなかったとしてもとても美しい作りに思えます。
もちろんオールドのイタリーやフレンチのリュポやヴィヨーム等が欲しいですが、経済的に絶対無理です(笑)。
ですからと言うわけではありませんが、、、
この楽器も由緒正しい楽器なのです。
いつかは手放す日もくるかもしれませんが、しばらくは楽しませてもらおうと思っています。
か、格好いい~~
装飾がきれいで飾っておくのも弾くのも良さそうです
コメントありがとうございます。
この楽器は確かに装飾が印象的なのですが、楽器としての雰囲気というか作りに気品を感じております。
飾っておくのが良いのかもしれませんが、もったいないので弾いています。
バスバーをどうするかが悩みごとろですね。
この楽器は以前から白川総業さんのホームページで何となく見てはいたのですが、ひょんなきっかけでうちに来る事になりました。
http://www.shirakawaviolins.co.jp/anotonio.html
てつさんの所有する装飾楽器(そうてつさんの所有する楽器そのものです)が欲しくて、4~5年前はその楽器を買いたくて買いたくて仕方がありませんでした。
当時、「どれほどお金を積まれても売りません」と言われたので、仕方なく、3~4年かけて、AntonioCapelaさんの(私が納得できる)ストラドモデルのバイオリンを探しだし購入し、昨年から使い始めました。
てつさんの所有の楽器は、白川総業社さんの社長がコレクションとして発注した由緒ある楽器で履歴もしっかりしてます。更に美しくかつ造りが素晴らしいです。名工の手によるCapelaの中でも特に突出した名作だとおもいます。
楽器に負けないぐらい、練習しないといけませんね(へへっ…笑)
こんにちは。コメント有難うございます。
このCapelaは去年非売品だと聞いてましたし、そんなにCapelaさんという製作者さんの作品を知っているわけではなかったので、完全に購入対象外でした。
rioさんの頃は非売品でしたのに、なぜ今回私が連絡した時は普通に販売だったのかは分かりませんが、タイミングという事なのかもしれません。
白川さんのコレクションであった作品であり、今も白川総業のホームページにアップされている楽器を所有している事にに少なからず嬉しさはあります。
次の世代にきちんと残していかなくてはいけませんね。
練習ですが、なかなか進展がありません。
諦め気分もありますが、まだまだチャレンジしていこうと思っています。