フェレンツ・フリッチャイなんて指揮者もう忘れられたのだろうか。
ハンガリー生まれで、たしか来年は没後50年、さ来年は生誕100年のはずだが。
かなり偏屈なところがあった上、48才で若死にしたから日本では知名度が低く、
あまり売れなかったのは確か。
でも知っている人は知っている。
彼の芸術は、高い音楽性から、耳の肥えた聴衆にはきっと受け入れられるはず。
私と彼の関わりは不思議だ。
16才の時、たまたま学校で見せられた映画のバックに流れていた曲が気に入り、
木更津のレコード屋兼本屋に買いにいったことがある。
その店は移転こそしたが今も健在だ。
そこで購入したレコードこそフリッチャイ盤だったのだ。
7インチのモーツァルト/アイネクライネ。
それから猛烈にクラシックを聴きだし、早45年。
今でも同曲の演奏はフリッチャイ盤との比較で評価する。
彼の演奏を超えたのはまだない。
世間では彼の芸術を「知性的」ととらえているようだが、
緩徐楽章での歌いっぷりは絶品の一言。
ベタベタした甘さではないが上品だ。
きっと再評価されるときがくるだろう。(2012.3.30記)
最新の画像[もっと見る]
- 調所広丈に会いたい 4年前
- ラジオ体操第三の謎(続) 5年前
- 骨董市に行きたい2 6年前
- デジタル遺品について 6年前
- 林竹治郎に会いたい 7年前
- 徳田球一に会いたい 7年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます