こんにちは
スペースワールドの佐藤(佑)です!
シチリアはまずパレルモからスタート
今回、効率よくなるべく多くの場所を訪問するため、
またマルタへの移動のフライトの都合もあり、パレルモからスタートしカターニャで終われるように組みました。
パレルモへのフライトは、イタリアへの旅行ではおなじみ、
イタリアのフラッグキャリアでもあるアリタリア航空が便利です
機内でのイタリア人CAさんの陽気な接客を受け、着陸前から気分はイタリアです
ローマでの乗り継ぎは1時間50分。
定時運行でしたので、余裕がありました
パレルモに到着したのは夜遅かったので、1日目はホテルに到着して終了。
2日目から本格的に始動です
シチリアの州都であるパレルモは人口約68万人、日本では島根県の人口(約69万人)と近いです。
2015年7月に、「パレルモのアラブ・ノルマン様式建築物群、及びチェファルー大聖堂・モンレアーレ大聖堂」として世界遺産に登録されました
◎ヌオーヴァ門
ターバンを巻いた4体の男性の彫刻が最初からインパクト大ですね
旧市街の大通り(ヴィットーリオ・エマヌエーレ)の終点、ノルマン王宮の脇にある門です。
内側は旧市街、外側は新市街で、このあと訪れる郊外の「モンレアーレ」に続く道です。
ルネッサンス、アラブ、ノルマン様式が混ざった複雑なつくりとなっています。
◎カテドラーレ(大聖堂)
アラブ・ノルマン様式の教会をベースに建設されましたが、
増改築が繰り返し行われ、カタロニア、ゴシックなど様々な様式が織り交ぜられて当時の面影はあまりないそうです。
中は改修時の流行だった新古典様式で、外観と比べると比較的すっきりとした作りです。
向かって右側はパレルモペストから救ったとされる守護聖人ロザリアの礼拝堂
祭壇近くの床には季節を表す“日時計”があります。
床に12星座が描かれており、天井から差し込む光が季節を教えてくれます。
この写真、何の変哲もない大聖堂の一部かと思いきや、『WC』という看板が!?
なんと、後ろの壁の前に隙間があり、裏にお手洗いがあるのですビックリ
◎クアットロ・カンティ
4つの角を意味し、マクエダ通りとヴィットーリオ・エマヌエーレ通りが交わります。
中心に面する4つの建物は、角を弧状に丸く切り取られた形をしており、
1段目にはそれぞれ四季を表す噴水
2段目には歴代のスペイン総督
3段目には4人の守護聖人
が置かれています。
(先ほどの大聖堂で守護聖人のロザリアに触れましたが、1番大きく扱われているロザリアは実は5人目の守護聖人で、
それ以前にもともといた4人の守護聖人だそうです)
◎プレートリア広場
噴水には30体以上の裸体と動物が彫刻されており、不思議な雰囲気です。
◎サン・カタルド教会(右)/マルトラーナ教会(左) 外観のみ
◎マッシモ劇場
まるで神殿のような出で立ちの劇場。有名映画「ゴッド・ファーザー3」のロケ地!
アル・パチーノ演じる主人公マイケルの息子がオペラ歌手デビューする場面で使われた劇場です。
あぁ、、この階段で・・・メアリーが・・・
時間がなく、パレルモで1番の観光スポットとも言える「パラティーナ礼拝堂」は、
この後行くモンレアーレの大聖堂と似た雰囲気だということで泣く泣くパス
その代わりといってはなんですが、名物の2つのグルメを楽しみました
★アランチーニ
ライスコロッケです。店によって大きさはまちまち。
今回伺ったお店は、いろいろなアレンジのアランチーニを初めて出したお店とのこと。
センスの良いかわいらしい内装と、ずら~っと並ぶたくさんのアランチーニ。ついつい立ち寄りたくなります。
そして何よりすっごく美味しかったです!!!
Ke Palle
http://www.kepalle.it/
Via E. Amari, 154, 90139 Palermo
★カンノーロ
筒状のビスケットの中にクリームが詰まった伝統的なお菓子です。
パレルモで有名なカフェ「スピンナート」で、小さなカンノーロを食べました。
思ったより甘くなく、カフェタイムにぴったり
私たちは(イタリアらしく!)カウンターで立ち飲みしましたが 、
こちらのカフェは内装も素敵ですので、時間があれば座ってゆっくりされるといいと思います。
天気がよければテラスもよさそうでした~ジェラートもおいしそう
Antico Caffè Spinnato
Via Principe di Belmonte, 107, 90139 Palermo
さて、パレルモを出て車で約30分 モンレアーレに到着です。
パレルモを訪れる方なら、必ずと言っていいほどセットでモンレアーレにも訪れます。
モンレアーレは「MONTE(モンテ)=山」+「REALE(レアーレ)=王の」で『王の山』という意味です。
その王というのがノルマン王グリエルモ2世で、彼が12世紀後半にドゥオーモ(大聖堂)と修道院を築いてから、
それらを中心に町が本格的に造られていきました。
◎ドゥオーモ(大聖堂)
広々とした内部、、、圧巻でした
金色をベースとしたモザイクが広がり、豪華絢爛という言葉がこれほどまでぴったりとは、、!
ただ豪華なだけでなく、モザイクはよく見るとびっくりするほど見事で精巧です。
高い天井、くぼみの中心にはキリスト、その下には聖母マリアや天使、12使徒など。
文字はラテン語、ギリシャ語で書かれています。
左右の壁面には旧約聖書、新約聖書のストーリーが描かれています。
正面向かって右側の身廊は創世記で、上の段は天地創造、アダムとイヴ、カインとアベルの物語へと続きます。
下の段はノアの箱舟、バベルの塔となります。大きすぎて写真がうまく撮れませんでしたが
別の面には、人々を救済するキリストや、最後の晩餐も描かれていました。
当時、文字を読むことができなかった一般の人々にも、絵であれば伝わりやすいということのようです。
建設したグリエルモ2世が、自分がより神に近い存在であることや王権を誇示するため、
祭壇向かって右側には司教の座る司教座、左側には王の玉座が設けられていますが、写真からわかるように
左側の玉座の方が位置が高くて立派に造ってあります。
さらに司教座の上の壁には『聖母に大聖堂を捧げるグリエルモ2世』(写真左)、
玉座の上の壁には『キリストから王冠を授かるグリエルモ2世』(写真右)が描かれています。
◎キオストロ(回廊付き中庭)
ドゥオーモ付属の修道院として建設されました。
ここがまた素晴らしく美しかったです。
個人的には、モンレアーレに来たらドゥオーモだけでなくこちらも必見だと思いました。
正方形の中庭は、整然と並ぶアーチに囲まれます。
アーチを支える柱にはこれまた細かいモザイクの模様で装飾され、柱頭も細かい彫刻がなされています。
明るい中庭、回廊に差し込む光とアーチ型の影、静寂に包まれてゆったりとした贅沢な時間を感じました。
↑中庭の一角、アラブ風の噴水
モンレアーレからはパレルモの街を見下ろすことができます。
モンレアーレで食べた昼食を少し紹介します。
・シチリアでよく食べられる「spaghetti con sarde」はイワシのスパゲッティです。
お店によって違うと思いますが、食べたのはケッパーがソースに使われていました。
・モンレアーレ風という名前のついたスパゲッティは、サルシッチャ(ソーセージ)とキノコが入ったオイルベース。
こちらもおいしかったです。
モンレアーレを出発して、アグリジェントに向かう途中、
映画『ニューシネマパラダイス』のロケ地であるパラッツォ・アドリアーノという街に立ち寄りました。
街の中心の【ウンベルト一世広場】が、映画中で映画館(パラダイス座)があった広場です。
映画館はセットでしたが、噴水や教会はそのまま。
博物館ではかの有名な自転車や、アルフレードの帽子、かばん、写真などが展示されていました。
見学している間、オーナーさんが映画の音楽を流してくださるので、より一層映画の世界を感じることができました。
パラッツォ・アドリアーノからアグリジェントに到着し、2日目終了。 続く!
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