旅行会社 スペースワールド スタッフの旅行記

スペースワールドのスタッフが、現地視察した時の旅の情報をブログにしました。

オマーン・ドバイ・アブダビ視察④

2020-02-06 11:28:07 | オマーン・UAE2019

こんにちは!

スペースワールドの桜井です

 

モスクを見学の後は、『マスカット』を離れ、陸路の旅がはじまります!

まずは道中にいくつか立ち寄りながら、沿岸の港町『スール』を目指し、『ワヒバ砂漠』へ!

盛りだくさんの1日です

 

『マスカット』を出発するも、すぐに「はて?」という事になりました。

沿岸をドライブするのかと思いきや、そこにはニュージーランドのようなヒマラヤのような山々の

連なる風景が・・・

 

ただ、時折出現するのはヒツジではなく、ラクダなのがオマーンです(笑)

聞くにオマーンの沿岸は、「岩から海」つまり断崖絶壁という地形が多く、幹線道路は山間の

内陸を走っているのだそうです。

景色が良く、空がとってもきれいで、ドライブが非常に気持ちよかったです

 

★★★ ビマ シンク ホール ★★★

マスカットから約1時間半、寄り道に不思議な地形の『ビマ シンク ホール』へ!

海からは少し距離があるのですが、地下でつながっているため、海水です。

不思議な光景ですね!

お天気が良いと澄んだ水がきれいで、色のコントラストが美しい、地元でも人気のスポットです

泳ぐことも可能ですので、ご相談下さい♪

 

★★★ ワディ シャブ ★★★

シンクホール出発後、30分ほど走り海が見えてきたあたりで、到着です。

『ワディ』とは中東エリアではしばしば地名に用いられ、「枯れた谷」「枯れた川」というような

訳がつくことが多いようです。

この谷は、いつも枯れている訳ではなく、季節・天候により多量の水が出現するケースがあり、

国やエリアによっては鉄砲水の発生で事故が起こることもあります。

ただ、この『ワディ シャブ』は一定の水量と安全性が確立されており、さながらファンタジー&

アドベンチャーような世界観を持つ有名スポットです!

今回は時間上、残念ながらエントランスだけですが、すごい谷間ですね。

ここからボートに乗って対岸へ渡り、谷間&岩場をトレッキング、途中で水着になって泳いで

「秘密の洞窟」という隠された滝つぼへ行くという行程です。

泳ぐのが苦手ですと少し大変かもしれませんが、慌てずとも大体トータルで2時間ほどです。

とても貴重な体験ができますよ!

先の『ビマ シンクホール』と合わせてマスカットからの往復でも楽しめそうです

アレンジはお気軽にご相談を。

 

★★★ ワディ ティウィ ★★★

今回我々はそんな魅力的な『ワディ シャブ』に立ち寄る時間がなかったので、ガイドさんの機転で

すぐ隣の『ワディ ティウィ』に寄ってもらうこととなりました。

ここも谷川になっていますが、途中まで車で入っていけるという利点があります。

私達のようにお時間が無い中でも「ワディ」の雰囲気に触れたいというケース、またお子様連れや

お足元・体力にご不安があるケースには、素晴らしい選択肢になると思いました

水が澄んでいて、オアシスのような雰囲気と岩山のコントラストに冒険心をくすぐられます(笑)

水路を引いていく伝統的システム(ファラージュ)も散見できました。

10~20分くらい歩かせてもらい、短い散策でしたが、とってもリフレッシュできましたよ

  

また『ティウィ』の村にはレストランがあり、そちらでランチタイム

ご、豪華~!!今回はお肉でしたが、柔らかくて本当においしかったです!

 

★★★ カルハット ★★★

港町『スール』への道中で、幹線道路からの望遠になりますが、2018年に新しく世界遺産

登録された『カルハットの都市遺跡』を目にすることができました。

遠い!!ですね

『カルハット』は、11世紀~15世紀に栄えた国家で、右下の建物が唯一残る霊廟とされています。

今では見る影もないですが、13世紀にはマルコポーロが、14世紀にはイブンバトゥータが訪れて

おり、当時はインド洋の重要な貿易都市であったということです。

ちなみに16世紀になると『マスカット』がポルトガルに占領され、貿易の拠点は移ってしまい、

また並行して地震の影響を受け衰退していったのではないかという研究がなされているそうです。

 

★★★ スール ★★★

そして『ティウィ』から30分ほどで、沿岸の都市『スール』へ到着です。

ドバイでも目にする機会がありますが、湾岸諸国の伝統的な木造帆船を『ダウ船』と言います。

この『ダウ船』は、中国、インド、ザンジバル(現タンザニア)、イラクなどを含む多くの国への

航海を実現し、その多くの帆船がこの『スール』で建造されてきたという歴史があります。

 

また優れた大学の街として知られており、オマーンにとっての学園都市と言えるかもしれません。

「ワディ」でトレッキングをご希望の場合は、この『スール』で宿泊するパターンが考えられます。

ここで一旦宿泊しますと、砂漠へ行く前に これぞまさにオアシス!!という風情で非常に人気の

ある『ワディ バニ ハリッド』というもう一つの谷に立ち寄ることが可能になります。

 

★★★ ワヒバ砂漠 ★★★

そして『スール』から約2時間かけ、今回の主要な目的のひとつ『ワヒバ砂漠』を目指します

まずは砂漠の手前にある小さな村『ワシル/Al Wasil』というところで、待ち合わせていた

4WDに乗り換えます!

 

この車は宿泊先が用意しますので、どこのキャンプに泊まるかによって乗り換え地は変わります。

ただ原則、砂漠へはセダンで入って行くことはなく、お車の乗り換えはシステマティックに

手配されますのでどうぞご心配なく

そして『ワヒバ砂漠』へ出発です!!

オフロードに入ったと思ったら、あっという間に荒野の景色が広がり、遠目に砂の山が現れます。

途中、砂漠の民「ベドウィン」の家が目に入ります。

車がぐんぐんスピードを上げ、壮大なランドスケープをぶっ飛ばして走っていくうち、だんだん

私たちのテンションもアップ

アッという間に、遠目に見えていた砂山に登り切りました!

・・・と思う間もなく、息つく間もなく、そこから「デューン バッシング」の開始です

砂漠の中を四駆で駆け抜けるアクティビティで爽快感スリルクセになります!

ただしそのハードさは、その時におっしゃって頂ければ、調整致しますのでご心配不要ですよ

景色が素晴らしいので、おすすめです♪

苦手な方はもちろん行かれないようアレンジ可能ですよ。

そして突然、車が前のめりになった状態でストップ!

ジェットコースターで、最初の山を登り切り、落ちる一瞬前!!という角度です

写真ではわかりにくいかもしれませんが・・・四駆ってすごいんですね。

ここで、ベドウィン流お茶タイムがはじまります

火を焚いて、準備をしてくれますので、その最中は自由に砂漠を散策して頂けますよ。

 

砂の模様(風紋)は、風によって少しずつ柄が変わり、一瞬一瞬が美しく、それだけでアートです。

砂漠は、朝日と夕日の時間がもっとも美しいと言われます。

砂山に陰影が生まれ、太陽の高さとともに砂漠全体の色彩が変わっていく。

何度訪れても砂漠には魅せられます。

ここ『ワヒバ砂漠』は、『マスカット』から直行すればわずか2時間程度でアクセス可能ですが

そうとは思えないほどに素晴らしい砂漠でした

サラサラの砂、美しい風紋とデューン、静寂、夕日。

日常から完全に隔離された世界へ、ぜひ訪れてほしいなと思いました。

 

そしてベドウィン流のおもてなしスタイルで、用意して頂いたのはアラビックコーヒー!

カルダモンなどのスパイスが入ったもので、独特な風味がとてもおいしく、心が落ち着きます。

ちなみにこの「ベドウィンのコーヒーのおもてなし」は、2015年にユネスコ無形文化遺産に

登録されています!

折角ですから、簡単に流れとマナーをご紹介しますね

 

サーブするホスト役は、小さなコーヒーカップを左手に重ね、右手のポットからコーヒーを注ぎ、

右回りで一人ずつゲストへ配ります。

受け取ったら、そのまま飲んで大丈夫です。

1周し、全員分配った後は、また初めの人に戻ってコーヒーを注ぐことをどんどん繰り返します。

もういらないという場合には、カップを横に何度か振ればOK。

だいたい3周まわすのが通例だそうですので、3回目に飲み終わったらカップを振りましょう。

 

「ベドウィン」とはもとは定住しない者、遊牧民を意味し、定住者とは一線を画していた存在です。

近年、1950年頃から急速に生活様式が変わり、いまでは定住し街で仕事をするベドウィンも少なく

ないですが、一方で定住しながらもラクダや羊の放牧を営み、砂漠を愛し、ベドウィンとしての

誇りを失わない人も多くいます。

日本人には本質的な理解は難しいですが、この「ベドウィン」に対しては、現地アラブ人の中にも

「文明の無い者(軽蔑の意味)」と、「伝統的な誇り高い者(尊敬の意味)」の、2つの考えが

平行しているようで面白いです。

 

昔の話ですが、どうしても砂漠への思いを止められない、というアラブ人に会ったことがあります。

職業的な地位は高く、弁護士でしたが、週末は砂漠に泊まって、リフレッシュしたいと。

彼からは勤勉さや真面目さと同時に、ベドウィンの生活スタイルへの憧れや恋しさを感じましたし、

アラブ社会の複雑さと同時に面白みも感じられたということがありました

 

夕日が静かに沈み、気温が少しずつ下がっていきます。

砂漠を堪能したあとは、お茶のお礼を言って、キャンプへGO

 

ベドウィン風のデザインが、かわいい~!

砂漠のテント、キャンプというと、質素なものからラグジュアリーなものまで幅広いのですが

ここ『ワヒバ砂漠』のキャンプサイトは非常にレベルが高いです。

キャンプ自体の選択肢も多く、今回の滞在先は特別高級というわけではないところをピックアップ

しましたが、ワヒバは「標準」のレベルが高く、不便なことはなく、清潔で、食事もおいしく、

安心してお泊り頂けるな、と感じることができました

 

『ワヒバ砂漠』にあるキャンプの中には、「テントのみ」というところもありますが、

「テント」と「シャレー(個室)」の両方を置くところも多く、ご要望に応じて選択が可能です。

ただ「テント」の方が高級なパターンもありますので、その点はご注意が必要です。

ちなみに今回私たちは「シャレー」を選択しました

素朴でシンプルですが、ナチュラルプロダクトのインテリアがかわいく、濃い赤い色のファブリックが

差し色になって、センス◎です!

そして、「キャンプ泊」への抵抗感のひとつが、おトイレ&シャワーですよね

こちらはすべて備え付けで、とても清潔、ビックリでした!!

ただ水量はやはりあまり多くなかったですが、きちんとお湯もでましたよ

そうした設備の無い、自然のままのテント泊も楽しいものですが、特に女性にとってこの設備は

キャンプ泊へのハードルが、ぐんっ!と下がるものかと思います

 

ちなみに「テント」はこんな感じです↑  こちらもおトイレ&シャワーは備え付けです♪

 

お部屋で一息ついた後は、ディナータイム♪

大きなテントで席について、ブッフェスタイルでのお食事になります。

お料理は選択肢も多く、どんどん違うお料理がサーブされていきますので、ゆっくりお楽しみ下さい

とっておき『ラクダのお肉』も出てきますよ~!!

全体的にとてもおいしく、想像以上にレベルが高かったです。

ただ砂漠の夜は冷えますから、少し厚着でお越しくださいね

またお食事中は、生演奏も披露されます!私はこれが大変嬉しかったです。

メソポタミア・ペルシャの弦楽器『ウード』、インド発祥の打楽器『タブラー』、そして『歌』。

ちなみに『ウード』は琵琶の親戚なんですよ♪

楽器や音楽からも、オマーンという土地を感じることができます

本物の「アラビアンナイト」をご堪能ください!!

また、お食事の後はご自由に、「キャンプファイヤー」もお楽しみ頂けます。

ガイドさんのプッシュで、私たちはぜひぜひ参加しなさいと半分強制的に参加することに・・・(笑)

 

尚、この『ワヒバ砂漠』は、携帯電話の電波は一切入りません!

キャンプの場所によって町に近い場合は届くケースもあるかと思いますが、ほとんどのケースでは

不通になると思います。

スマホに慣れ親しんだ日常を思えば、不便に感じるかもしれません。

一気に世界が狭くなったような、寂しく、不自由な気持ちになるかもしれません。

でも、そんな時は、いつもよりも真剣に「すぐそばにいる人」に気持ちを集中できるはずです。

隣にいる人と向き合って話をし、深くその人のことを考えられると思います。

一人で行っても同様ですし、同時に自分と向き合う時間にもなります。

 

そんな特別な砂漠の夜を、ぜひご体験下さい

 

 

長くなりましたが最後までお読み頂き有り難うございます!

次回にお楽しみに

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※2020年1月現在、オマーンのツアー掲載は準備中でございますが、

ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいませ

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オマーン・ドバイ・アブダビ視察 ★オマーンの服装&モスク情報編★

2020-02-03 15:58:05 | オマーン・UAE2019

こんにちは!

スペースワールドの桜井です

 

今回は別枠で、気になる金曜日(現地休日)の状況・オマーンの服装事情 、およびオマーン随一かつ

マスカット最大の見どころである『スルタン カブース グランド モスク』のご案内を兼ねてお届け致します。

ちなみにこのモスクは世界で2番目に広いモスクなんです!

ぜひご参考にされて下さい♪

 

金曜日(現地休日)状況

まず率直に言いまして、金曜日は観光に不向きです。

『スルタン カブース グランド モスク』も完全にクローズします。

・・・実は、私たちがマスカット観光をした日こそ、金曜日でした(笑)

そのため本当はマスカット観光の日にモスクを組み込む形が一般的ですが、今回はサラーラから戻りました

翌日曜日になんとか入れてもらったという次第です。

 

また金曜日には、昼から週1回のお祈り集会(欧米でいう日曜ミサ)のようなものが開催されますので、

昼頃1時間ほどはガイド自身も席を外しますことをご了承頂かなければなりません。

流れとしては、昼食レストランへご案内して、お食事の間にお祈りに行くということになるかと思います。

ただ、食事の間は、店に誰もいなくなる可能性があります

驚くことに、店員もすべてお祈りに行ってしまうためです。

びっくりしましたが、私たちを信用してそのように対応して頂けることは、オマーン人の懐の広さかと

思いました。

文化、習慣は尊重したいものですね

さらに、マーケットも規模がかなり縮小され、午後はほとんど機能しません。

スークもお店の半数以上はクローズとなります。

水曜・木曜などにご出発で、金曜日にマスカットに滞在される場合は、お気をつけ頂ければと思います。

 

オマーンの服装事情

この点、私たちが肩透かしを食らうほどに、驚くほどに、寛容でした。

私たちはどうもオマーンに対して構えすぎていたのかもしれませんね

実はこれは、ここ10年ほどでドイツ・イギリスからの観光客が急増したことが背景にあるようです。

この後お届けしますが、多様な地形に富んでいますので、グランピング、トレッキング、クライミング、

キャンピング、デザートサファリ、リゾートステイ・・・また治安が良く、インフラ事情が良く、安全な国

ですので自身で手配したキャンピングカーで周遊するという人も少なくないそうです。

日本ではあまり情報が入らない国ですが、ヨーロッパではすでに知名度があり、欧米人観光客がオマーンの

観光への取り組みを充実させたということのようです。

先にご案内致しました「マトラ スーク」や街中でも、女性の半袖+短パンという姿が多くみられました。

その意味でも女性のご旅行は、まったく問題ない国であると言うことができます。

 

ただ、現地の方の正直な心情として、過渡の露出は嫌だ、という気持ちがあることはもらしていました。

この辺りを加味し、お客様には現地文化・習慣への配慮として、できるだけ肌の露出をおさえて頂くよう、

ご協力頂けましたら幸いです。

男性 ⇒ 半袖+長ズボン

女性 ⇒ 半袖+長ズボンOR長めのスカート

    ※可能でしたらその上にストールや薄手の長袖シャツ等をお持ち頂くと調整でき便利です。

 

また寛容なオマーンではありますが『スルタン カブース グランド モスク』など、祈りの場であるモスク

だけはその限りではありません。

現地習慣に倣い、以下の服装が求められます。

男性 ⇒ 長袖+長ズボン

女性 ⇒ 長袖+長ズボンかつ体のラインがわからない服

    ※日本のお洋服ではワンピース+長ズボンなどで対応できるかもしれません

    また髪の毛、首、鎖骨が見えないようにすることが必要ですので、ストールは必携です。

男女ともに長ズボンであれば、足元はサンダルでも大丈夫です。

 

スルタン カブース グランド モスク

さてここまで前情報をお届け致しましたが、今回私たちはオマーンに対してかなり気合を入れていまして、

私に限っては事前にAMA●ONで、「ヒジャブ」を買って行きました(笑)

現地で用意する時間がなかったのもありますが、私はキャップ型が良かったというのもあります。

イランや東南アジアでよく流通していて、これは被るだけでいいので、荷物が多い時には楽ちんです。

 ※ ただし現地の人から見ると少し子供っぽいとうつるかもしれません

 

どうですか (笑)一気に現地感が増しますね!

結論として、持っていって良かったです。理由は2つ。

① ガイドさんが大喜び!!(笑)

② 待ち時間の短縮 & 衛生的にGOOD!!

それまでどちらかと言うとクールなガイド・ハリッドさんでしたが、一気に心を開いたという感じでした。

モスクに着くまでに、我々は着々と服装の準備を進めていましたが、ハリッドさんはそれに気づかず

ふと見たバックミラーでびっくり仰天!!だったようです

あんまり驚いたようで、最初早口で何を言っているのか分からず、こちらが困惑したほどテンションが

高かったです。「なんだ、何が起こったんだ!!なんてこった!!」という感じ(笑)

彼は、とても嬉しかったようです。

最後に「あなたたちをリスペクトします」そうおっしゃってくれましたよ。

私たちも、微力ですが、お互いを尊重する気持ちの橋渡しができたよう、とても嬉しく思いました

 

そして時間と衛生の面についてですが、モスク入場の際に適した服を持っていない場合は「アバヤ」という

全身を覆う布をレンタルすることになります。

上のようなブースで貸し出しがありますが、タイミングが悪いと並ぶこととなり、かなりお時間がかかる

ケースがあるそうです。

また誰がどのように使ったか分からず、衛生的にもあまりおすすめできないという訳です。

その意味でもご自身でのご用意はおすすめですよ。

 

さて、それではモスクに入場していきます。

エントランスを抜け、まずは広々とした広場が広がります。

ちょっとカボチャのような風貌のドームが象徴的です。夜はライトアップも素敵なようですよ!

そして入場していきますが、土足は厳禁なので裸足か靴下で上がります。

下駄箱が各所にあり、これは自由に使っていいので、気軽に利用してください。

ナンバー等はありませんし、引き換え札、キーなどもありません。シンプルに置くのみです。

裸足で素敵な回廊を歩きます。

すると・・・

ダダーン!!と美しいミナレット(塔)が現れます

この景色はとても迫力があって、清廉な雰囲気とミルク色の統一感が素敵で、私たちの気持ちも一気に

アップ

本当は塔の近くに寄りたかったのですが、スケジュールの都合上もっともたる見どころへ向かうことに。

モスクの内部へと足を踏み入れていきます。。。ワクワク

 

   

扉のレリーフは、これでもかというほどに緻密!

職人技が凄すぎて、ずっと見ていたい・・・というような気持ちになります。

内装にも木材を使っているので、なんとなくほっとしますね。

雰囲気はアジア寄りの、ウズベキスタンやオスマントルコに近いような印象を持ちました。

 

そして大広間(礼拝所)へ

これはもう、とてつもない美しさです。

グリーンがベースで、その濃淡・明暗のグラデーションがまた本当に素敵です・・・

そして中央の巨大なシャンデリアは完全に常軌を逸しており、重さ約9トン、高さ約14m、ゴールドで

カバーされたスワロフスキーのクリスタルが約60万個使われているという事です!!

しかしそれでいて華美すぎない。

なんでしょう、このモスクは、本当にハイセンスです。

絨毯もクラシカルな印象で、全体にマッチしており、独特な感動がありました。

 

 

そしてモスクの中で、メッカの方向に向かってデザインされる”くぼみ”を「ミフラーブ」と言いますが、

そちらの芸術性の高さといったら

語彙が足らず、こ、こまか~い!という思いばかりでしたが、本当に目を見はる美しさでしたよ。

ただ、私の頭の片隅には、これイランのモスクそっくり!!という思いがありました。

 

そして広間から、外側の回廊に行ったとき、このデザインはマグレブ(モロッコなど北アフリカ)だ

と、確信を持ちました。

 

そうなんです、このモスクは、世界中の素晴らしいイスラム建築の集大成となる存在でした。

ハリッドさんに尋ねましたところ、事実、世界のイスラムのデザインを融合したのがこのモスクです、

と笑顔で語ってくれました。

そしてデザインや技術だけではなく歴史、伝統、文化とその調和、「祈りはひとつ」という思い、

「平和の象徴」としての意味があることを教えてくれたのです。

・・・感服です、感動してしまいました。

久々に、震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!(JOJO)という気持ちになりました。

出発前と後で、ここまで印象が変わる国は他にないでしょう。

う~~ん、これだから旅はやめられない

 

また彼は本当に教養深く、また「イスラム教を誤解してほしくない」という思いが強い方でした。

全てのムスリムにとって聖典「クルアーン(コーラン)」は非常に重要なものですが、テロリストが

いかに都合よくそれを解釈をしているか、ムスリムの立場から説明してくれました。

私には正確な表現はできないのですが・・・

たとえば、クルアーンの中に「戦いを挑まれた時には戦え、しかし自ら不義を仕掛けるな」という

意味の文章がありますが、テロリストは上記の前半部分だけを引用し曲解します。

全文を読めば逆のことを言っているということは、ムスリムであれば知っていることなのです。

テロリストにもっとも憤慨しているのは、ムスリムの人々なのかもしれません・・・。

 

そして最後に、モスクに隣接する休憩所へ。

ここでは観光客に対して、フリーでお茶、デーツ(ナツメヤシの実)、冊子を提供しています。

こちらもオマーンの おもてなし、ということで設けられているということです。

休憩がてらお気軽にお立ち寄りください♪

冊子はかなり難解でした(笑)が、ホスピタリティを感じられましたよ

 

外見だけでなく、その精神も豊かで素敵な『スルタン カブース グランド モスク』でした。

もっとゆっくり見学したかったな、なんて思います。

 

最後までお読み頂き有り難うございます!

それではマスカットから、専用車で国内移動がはじまりますよ

次回にお楽しみに

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オマーン・ドバイ・アブダビ視察③

2020-02-01 17:55:27 | オマーン・UAE2019

こんにちはー

スペースワールド松本です

 

冷房効きまくりのマスカット空港で震えておりましたが南部のサラーラにやってきました

本日はアブダビ⇒マスカット⇒サラーラと長---い1日でした

お客様にはこのような弾丸行程はお勧めいたしませんのでご安心下さいませ

 

サラーラ SALALAH

オマーン南部の第二の都市

現在のカブース国王(※)の故郷

ハリーフ(KHAREEF)と呼ばれるモンスーンの影響により乾季と雨季があります

6-9月頃はアラブ諸国から観光客が避暑に訪れるアラビア半島では珍しい緑あふれる都市

また古くから神に捧げる神聖なお香として高価取引されていた【乳香の地】としても知られています

 

サラーラ空港で出迎えてくれたドライバーさん

とっても気さくでフレンドリー

サラーラのMAP上でピザ屋さんを見かけたので、

ピザも良く食べるの?と聞いた所

YEEEEES WE LOOOOVE PIZZA

弾丸行程で疲れ果て、ランナーズハイ(Jetlag high)な我々は調子に乗り、

HOW ABOUT M〇C  K〇C と質問

OF COOOURSE WE LOOOOVE JUNK FOOD

という回答に大爆笑しながらホテルへ

 

きっと目に見えて疲れ果てている日本人を

少しでも盛り上げようという優しさや気遣いだったのだと思います

 

オマーンは未知の国でしたが

今回の視察を通して

オマーン人の優しさやおもてなし心に感動しました

また、良いもの(美味しいもの)は受け入れる わりと寛容な国だと感じました

  

★宿泊ホテル

HILTON SALALAH RESORT★★★★★

ご厚意によりジュニアスイート 広いお部屋でした

翌朝も良いお天気

朝食ブッフェ 好きな具材でオムレツを焼いてもらえます

プールで泳ぐ時間はなかった..

 

サラーラから砂漠へ

 

ルブ・アル・ハリ砂漠(RUB AL KHALI DESERT)

オマーン、サウジアラビア、イエメン、UAEの4か国に広がる

アラビア半島南部の3分の1を占める世界最大級の砂漠

英語では「the Empty Quarter」と呼ばれ、[何も無い所]を意味するそうな

※手配会社の人には意訳で『行っちゃいけない所』って意味だよー

なんて言われて我々は逆にテンションが上がっておりましたが

 

サラーラを抜けると幹線道路の両脇には切り立つ地層

たまに野らくだの姿も見えましたよー(写真無くてすみません

 

トイレ休憩 THUMRAYT

地方に行くとトイレは水で流すのが主流のようでトイレットペーパーは備え付けられていませんでした

ペーパー(水に流せるティッシュ)があると便利ですね

 

建物がなくなり、一面土漠が広がり始めました

道路の先に『逃げ水』が見えたり、

土漠の先に海や町はないのに海や町があるように見える『蜃気楼』現象が見え始め…

いよいよ砂漠

の前にタイヤの空気圧を下げる為、一旦STOP

ラクダ??

まるで 〇仙人の様なラクダ飼いのおじさんが登場

距離感…

キャメルカラーの王道のラクダの他に珍しい黒いラクダもいました

※ドライバーさんによると白いラクダより黒いラクダの方がオマーンには多いとか

人間に興味深々なのか人懐こい

ラクダのコンディションもあるので触れ合う際は自己責任でお願いします

 

オフロードを進み、念願のルブ・アル・ハリ砂漠到着

水分が多いのか、ブッシュが沢山生えています

ドライバーさんが慣れた様子で勢いよくアクセルを踏み

ブッシュをかき分け、DUNEを乗り越えながら丘の上へぐんぐん進みます

砂丘の上に到着

 

砂漠は裸足がMUSTとドライバーさん

ちょっと熱かったですが、

黄色(黄土色)よりも白に近い色の砂漠で砂の粒子は細かくさらさらしています

個人的にはちょっとビーチの砂浜っぽい感じ

風が吹くと砂紋が美しい

オマーンの休日・・的な

 

尚、余談ですが

ドライバーさんに昨日まで白い服しか見なかったよーそのいいねー

と言ったら白は基本的に仕事用で、カラーの服は休日(自宅)用だそう

 

夏場は暑すぎるし、砂がさらに柔らかくなって車が運転できないから、砂漠には来られないそうです

ブッシュがあるので一面見渡す限り砂漠のみ・・という景色ではありませんが

自分が立っている砂漠がサウジアラビアやイエメン、UAEまで続いている事、

砂漠化前のその昔はラクダのキャラバンが交易の為横断していただろう事・・・などに思いをはせると感慨深いですね

 

ルブアルハリ砂漠を後にし

 

ウバール遺跡 ubar

ウバールは「失われた都市」という意味

『砂漠のアトランティス』とも呼ばれていた古代都市ウバール

伝説都市と考えられていましたが、1990年代に人工衛星の写真を手掛かりに発見されました

かつて乳香交易の中継地点として栄えていたのではないかと考えられていますが、まだまだ謎の多い遺跡

 

エントランス

資料館では映像とパネルでのインフォメーション

古いフォートの遺跡 灌漑設備と考えられているようです

 

遅めのランチ

実はオマーンに来るまではご飯が心配だったのですが、とっても口に合う 

唐揚げがうまうま

 

サラーラに戻る途中で、

乳香の谷 WADI DAWKAH(FRANKINCENSE VALLEY)

季節ではなかったので?少し寂しい感じでしたが乳香の採集は春頃だそうです

ウバール遺跡、乳香の谷、アル・バリード遺跡、ホール・ルーリ遺跡が「乳香の地」として世界遺産に登録されています

 

サラーラのグランドモスク

観光客が中に入れる時間は決まっているので外観のみ。。。

中に入りたかった…

 

名残惜しいですがサラーラ空港へ

空路マスカットへ

 

★宿泊ホテル

HOLIDAY INN MUSCAT AL SEEB★★★★

マスカット国際空港から車で約10-15分

※直線距離(地図上)は空港から非常に近いのですが、一方通行が多いので思いの他、ぐるっと回った印象

とは言え、空港到着が遅くなる方や早朝出発の方等はやはり空港近いホテルはお勧めですね

朝食会場はプールサイドにあり、幹線道路が見えないようになっているので雰囲気は良いですね

 

オマーン視察まだまだ続きます 

弊社桜井から心躍るグランドモスクからのワヒバ砂漠編をお楽しみ下さいませ

 

(※)カブース国王は2020年1月10日に死去されました。

オマーンの発展に尽力し、とても国民に愛されておりました。ご冥福をお祈り申し上げます

 

最後までお読み頂き、

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視察に行った19年11月現在の内容となり、今後、情報が変更になることもございます

最新情報はご自身でご確認下さいませ。

また個人の主観による感想も多くございます。あらかじめご了承下さいませ。


オマーン・ドバイ・アブダビ視察②

2020-02-01 10:49:57 | オマーン・UAE2019

こんにちは!

スペースワールドの桜井です

 

オマーン到着、早速ですがオマーンの首都 『マスカット』 から観光をはじめます♪

マスカットは中東で最も起源の古い都市のひとつと言われ、またその港は「天然の良港」として

岩山に囲まれた独特の地形を成しています。

東部の 『ソハール』 とともに8世紀ごろには、アラブのバグダッド(現イラク)とインドをつなぐ

海路の中継地として栄えました。

港町ですから、それはそれは賑やかだったでしょうね!!

 

余談ですが、上記『ソハール』は、「千夜一夜物語」シンドバッド の舞台です

実はシンドバッドは固有名詞というよりは、この港と海路を交易したアラブ商人たちが

異国を訪れるなかで見聞きした土地土地に伝わるお話をもとにして、物語となったものです。

そんなアラビアンナイトの国オマーン!いったいどんな旅になるかワクワクです

 

 

マスカット空港到着後、オマーン人の英語ガイドとして、今回私たちをアテンドしてくださる

ハリッド(MR KHALID)さんのお迎えがありました。

優しいお顔立ちで、とても紳士な、4児のパパさん!

空港は昨年新しくリニューアルしたということで、とってもきれいでしたよ

出口を出たところで、お名前を記載した紙を持ってお待ちしていますので合流はスムーズです。

尚、ここで注意点がひとつ。

日本円⇒オマーンリアルへの両替は、必ず空港で行いましょう!!

この後本文では触れませんが、市内の方がレートが良いだろうとのお話があり、私たちは市内の

両替屋・銀行をめぐりましたが、日本円を受け付けてくれたところは1軒もありませんでした

USドルを持っていたのでしのぎましたが、少し焦りました。。。

クレジットカードを受け付けるお店は多いですが、マーケットやチップはそうはいきませんから、

やはり多少なりとも現地通貨は必要です。

 

★★★ マスカット  ★★★

 

さて、『マスカット』 って、フルーツ!?と思っている人はとっても多いのではないでしょうか。

かくいう私もそれを少し期待していました。が、残念ながら語源は別のようで、「停泊地」だったり

「山(岩山・崖)が海に落ちる場所」など諸説あるようです(笑)

それでも 砂漠の中の緑色に輝く都市、というようなイメージが湧くようで、素敵な名前ですよね

そんな『マスカット』は、もともと3つあったエリアをまとめて1つの都市となった経緯があります。

よって同じマスカットの街ではありますが、このエリアの間は距離があるばかりか、クネクネ道や

岩山があったりと地形的にも隔たりがあり、全体を見ると大変広域です。

日本人が思う「都市」の感覚とはまるで異なります点、少々注意が必要です。

 

★マトラ

その3つのエリアのうち、オマーン最古かつ最も有名なスーク(商店アーケード)やオマーン最大の

港があり、観光客がメインで訪れるエリアを『マトラ』といいます。

私はとても驚いたのですが、オマーン人はお魚が大好き!!

港の舟から水揚げされたばかりのお魚が、直接魚市場に並べられ解体されます。

日本では漁港でしか手に入らないような一度も冷凍も冷蔵もされていない新鮮なお魚マスカットと

いう都市では毎日手に入ります。こんなにリッチなことがありますでしょうか

この市場の周辺には人気のレストランがありますし、コルニーシュ(海岸沿い)の散策も気持ちが

良いと思います。夜には夜景が素敵なようですよ

もしフリータイムで訪れた場合でも一度訪れて頂きたいなと思う場所でした。

そして「マトラ スーク」へ足を運びます♪

後でも触れますが、オマーンは『乳香(フランキンセンス)』の名産地として古くから知られており、

スークのエントランスでもほわっとした香りが漂っていました。

このスークはそう大きくはありませんが、素晴らしい点が2つありました。

① 物売りがしつこくない!

② 内観・デザインが素敵!

もちろんガイドであるハリッドさんが一緒だったということもあるかと思いますが、中東エリアの

名の知れたスークで、もっとも快適にめぐることができるスークのひとつだと感じました

女性でも安心してご散策して頂けると思いますよ

そして内観ですが、木材として「チーク」が多く使われており、それがとっても素敵で、伝統的な

建築デザインがモチーフとなっているということでした。

これはオマーンにもっていた砂漠、荒野のイメージが一気に払拭された瞬間でもありました。

「チーク」の原産はインドです。オマーンは本当に交易の国であり、とても豊かな国なのですね。

 

★ ルイ

3つあるエリアのうち、『ルイ』は商業地区という扱いになります。

商店やビルが林立するエリアですので、観光ではあまり訪れる機会がないかもしれません。

ただ高層ビルの建設が禁止されているマスカットで唯一、「10階以上の建物」があります(笑)

 

★オールド マスカット

『マスカット』は、歴史的にはこの3つ目のエリア『オールド マスカット』を指すものとされます。

現在は迎賓館として利用される王宮、官庁などが置かれる行政エリアです

旧市街と新市街の間に城門があり、安全上夜間の交通は規制が入ります。

他のエリアとは隔絶され、天然の砦という様子が見て取れ、個人的に大変ワクワクしました(笑)

湾に面した旧市街エリアには、突き出した岩山の上に「ミラニ フォート」「ジャラリ フォート」

という砦があり、位置関係から見ても、港を守っていた存在であると感じることができます。

また同じエリアに「国立博物館」があります。

ここではオマーンの伝統的な衣装や、交易に使われた伝統的な舟「ダウ船」、国旗にも描かれる

「ハンジャール(短剣)」の展示等があり、きれいで見やすいディスプレイになっていました

 

ランチ

尚、前後しますが、ランチは「マトラ スーク」のすぐ横にある少しローカル風なレストランへ。

ハリッドさんオススメということですが、これいかに・・・

というのも、事前にWEBで「オマーンのごはんはマズイ」という情報を得ていた私たちだったので、

ガイドさんの言葉も半信半疑だったのです(笑)

 

結論として、そんな我々の偏見を謝りたい、そう感じました。

おいしいいいいいぃぃぃ!!!!

ベースはインド料理があり、そこにほどよく中東スパイス、そして日本食を彷彿とさせる魚の出汁、

これらが融合して、正直本当においしかったです

食しましたのは「魚(キングフィッシュ等)のビリヤーニ」です。

今まで食べたどこの料理とも違います。はっきり言って、インドよりも中東よりもおいしい

松本と2人テンションが止まらず 旨味をわかってる、わかってるね!!と謎の食レポもはじまります。

オマーンの食事は本当にストレスがありません。とっても日本人に合いますよ!!

ご安心あれ

 

 

それではマスカットから、サラーラ編に続きます

長くなりましたが最後までお読み頂き有り難うございます!

次回にお楽しみに

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ご興味のある方はお気軽にお問合せ下さいませ

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