数年前、高校時代の親友から「来週、野暮用でそちらに行くから旅館を予約してくれ、久しぶりに思いっ切り飲もう」と電話がありました。 青森県で会社を経営し、羽振りが良く楽しい男です。 態度が大きいのも口が悪いのも、お互いに許し合える間柄です。 当日、旅館で宴会が始まり酔いが回った頃、彼が可笑しな話を始めました。 (彼)「昔、学校をサボったお前達を代表して、担任から説教された事があった・・・ 職員室で3時間も正座をさせられた」と、唐突に言い出しました。 (私)「そんな事があったのか?・・・ もしや」 “職員室”・“3時間”・“正座”のフレーズが、私の記憶を呼び起こしました。 それは、不正行為:カンニング事件でした。
(私)「職員室で3時間も正座させられたのは、お前一人だったのか? 誰か一緒に説教を受けた仲間がいたのではないか」 (彼)「昔の事で覚えていない」 実は、正座をさせられたもう一人は私だったのです。
1週間ほど前 物理のテストがあり、2~3日後に解答用紙が戻って来ました。 物理の時間(教師)「中村~」とテスト用紙を渡されました。 しばらくして「中村~」と、同じ点数の用紙を 教師から受け取ったのです。 「何か変だ?」 前代未聞の“カンニング事件”でした。 テストの時、隣席の彼に用紙を見せたのは事実ですが、まさか私の名前まで写したとは思いませんでした。 誰が“カンニング”したか? 出席簿を調べると、犯人は簡単に分かります!(勿論 私と彼です) 普段から要領がいい彼の、“愚かな”ミスでした! この出来事は、後日 担任から咎められ(正座で反省され)ました。 物理の教師も“カンニング”そのものを、必要以上に非難したのではないと思います。 彼の間抜けな行為を、担任と一緒に笑ったのでしょう? おかげで、私も 3時間 職員室で正座させられました!(笑)