昔から、新聞広告(チラシ)を多発する会社や店舗は、営業を宣伝広告に託し 窮地を脱するのが目的と言われています。 当然 過剰なコマーシャルは、優良企業や人気店舗を競うものではありません。 単に「競争相手には負けられない」 その程度の“過当競争”で、価値ある商品やサービスは、コマーシャルの質量と比例しません!
民放で流れる“TVコマーシャル”は、宣伝広告の中で最も過激だと思います。 特に、“ビール会社”のコマーシャルは派手です。 しかし 会社側が、如何に面白・可笑しく製作しようと、視聴者の興味は簡単に惹きつけられないのが常です。 だからと言って、“何でもあり”では困ります。 ビールの酒税が高いから発泡性ビールへ、発泡性ビールよりも第三のビールと、安さ・旨さ競争の挙句 宣伝が過熱する一方です!
“旨い・美味しい・最高”・・・ どちらのビール会社も 有名タレントを起用し、視聴者の購買意欲を煽るのですから、これらのコマーシャルが何時 終焉するか分かりません。 しかし“終わる”&“終わらせる”時期が、間近に迫っています。 それは、来年の(2021年)“東京オリンピック”で、外国人観光客が来日する迄です。 先進国の多くは、TVコマーシャルでビールなどの飲酒シーンは、自主規制により放送されていません。 当然です! TVは、成人だけが観ると限りません。 未成年も視聴し、無秩序に流れるコマーシャルに興味を抱くのです!
そもそも論ですが、日本人の体質に“ビール”は合うのでしょうか? 酒類は嗜好品ですので、成人は「日本酒・ウイスキー・ワイン・ビール・・・」、何を飲むのも自由です。 飲み過ぎや飲酒運転をしなければ、他人に批判される事はありません。 しかし、胃腸を活性化するアルコール飲料(ビール)は、飲むにつれ食欲を増進させます。(アルコールの作用で満腹中枢が麻痺する) それを続けると、何れ訪れる体調変化:俗に言う「ビール腹」です。 一概に言えませんが、肥満・高血圧・脂肪肝・糖尿病・痛風・・・“生活習慣病すなわち成人病”の元凶です。 下のグラフを見る限り、糖尿病&ガンの急増状況は、日本の経済成長と一致します!
“糖尿病&ガン”の原因を、安易に“ビール”と言及する事は出来ません。 しかし 要因の一つとし、注意喚起する事は必要です。 少なくとも 各ビール会社は、TVコマーシャルで飲酒シーンを放映しないで欲しい。 来年は、オリンピック・イヤーです。(中止も有る) お上から 放送規制がかかる前に、独自の判断で中止する冪です。 それが、先進国の潮流です!
特に、“新型コロナウイルス”が蔓延する昨今です。 是非とも テレビコマーシャルは、清涼飲料水(サイダー)程度にしませんか? ビールや酒は、飲みたければ“酒屋”や“コンビニ”で自由に買えるのです。 購買意欲を必要以上に煽る企業は、いずれ淘汰されます! こんな批判をする私は、古希のアル中です。(笑)