NHK:地球ドラマチック「最後のキリン~忍び寄る絶滅の危機~」を観て、‟キリン” の悲劇を知りました。 成長すれば、体長 4,7メートル・体重 1,900キロ にもなる ‟キリン” が、いかに弱い動物か 想像を超えていました。
陸上最大の草食動物:キリン は、‟長い首” で ライオン などの天敵を発見したり、素早く逃げる ‟長い脚” が有利である反面、草原では目立ち過ぎる ‟弱点” があります。 そのせいか、ゾウ の様に大家族で暮らさず、基本的に ‟単独行動” です。 草原で 仲間に出会っても、長い間 行動を共にする事は 避ける様です。(本能でしょうか?) キリン同士の団結が、他の動物より少ないと感じます!
問題は、種の存続に必要な ‟交尾・出産” です。 雄キリン は 子供のいない 雌キリン を、交尾の対象としか捉えていない様です。 野生動物の大半が、出産・子育ては ‟雌” だけなのは 野生では 特別でありません。 ‟母子家族” が 一般的です。 しかし 大型動物(キリン)は、小型動物に比べ 子供の 乳離れ が遅い。 子キリン は、自分で餌を食べられるまで、15ヶ月かかると言われています。 それまで、母親の保護が 必要になります。 普段、あまり水を必要としない 母キリン は、ミルク を 沢山 出す為に 毎日 数十キロ移動し、危険な水場を目指さなければなりません。 襲われ易い 子キリン は同行できず、安全な場所で 母キリン の帰りを「首を長くして待っている」! 干ばつが続くサバンナでは、将来に渡り ‟水” が最大の ‟生存問題” になるのでしょうか?
2018年、ケニア最大の動物保護区・ツアボ国立公園 で、フランス・クルーが撮影した ‟ドキュメント” です。 それを、NHK が 編集・放映 したものです。
「最後のキリン~忍び寄る絶滅の危機~」
一頭の雌キリンが、サバンナで 子供「トゥイガ」(仮称)を 出産しました。 産まれた「トゥイガ」は 母の愛情を受け、すくすくと育ちました。 しかし、三ヶ月後に ‟悲劇” が起きたのです。 ライオン に 命を奪われた。 「トゥイガ」ではありません。 母親でした。 飢えた 10頭もの ライオン に、逃げる暇もなく食い殺されてしまいました。 弱肉強食のサバンナですから、自然の摂理と言えます。 しかし、番組を観ながら「残された‟トゥイガ” は、これからどうなるのだろうか?」 体長 2メートルの 幼いキリン「トゥイガ」を、不憫に思いました!
放送では、不安そうに母親の帰りを待つ「トゥイガ」の姿が、走馬灯の様に流れていました。「母の死 = 子供の死」そんな事を、幼いキリン が 知る術はありません。 おそらく、母のミルクを飲めなくなった「トゥイガ」は、飢えで三日もすれば 倒れてしまいます。 いや、その前に天敵(チーター・ハイエナ)に襲われると思います。 これが、‟野生の掟” と言うのでしょうか? 大きくて可愛い「トゥイガ」の 過酷な運命に、胸が熱くなりました!
何も、‟動物愛護” を強調するのではありません。 「自然は 自然のままで」 本来、それで良いと思います。 ‟キリン” の絶滅は、ある意味で自然かも知れません。 しかし、アフリカの環境を 人間が破壊したとすれば、いずれ ツケ(反動)は我々に回って来ます。 悲劇「キリンの親子」は、近い将来を写し出す ‟ノンフェクション” と感じる番組でした!
アフリカで約 2,000頭に減少した ‟キリン” は、絶滅の危機が 間近に迫っています。 もはや「対岸の火事」と、高を括っている場合ではありません。 キリン を保護するのか? とんでもございません。 一にも二にも、地球の環境を改善する事「それに尽きます」! ‟夢物語” かも知れません。
◎ 自然のままに生きる「キリンの親子」
子キリン「トゥイガ」天国で 母親と幸せに暮らしていると 信じたい。
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