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またまたつづきです(^^)v
やっとこさホテルに着いた私たちですが、誰もがチェックインしてとにかく最初にやりたかったことは、日本にいる家族や友人への連絡。
早速電話をかけようと思ったけれど、ホテル代は航空会社持ちだし、現地の通貨も当然持っていないので、とりあえずフロントで聞いてみると、デポジット(保証金)で1人、US$50必要とのこと(οдО;)
日本円で5500円くらい。バカ高くないか?!
それになぜ現金で前払いなのか意味不明。ってかそんなに持ってない(@_@;)所持金1200円の私。。。海外にでてるのに、クレジットカードも持たず、所持金たった現金1200円なんて今考えても我ながらすごい度胸。
まぁこの時の私は、国際電話って言ってもせいぜい5~600円でしょ?!なぜその10倍もデポジットなのか…。なんて思ってたわけです。
結局フロントにいた他の子達と4人で50ドル払って部屋から電話をすることにしました。
当然ながら家族はかなり心配しておりました。成田では“遅延”としかでておらず、問い合わせをしてもまだ情報が入ってきてないとのことだったらしいです。うちのおかんあたりは
もしかして飛行機墜落して死んだか?
なんて思ってたらしい。
通話時間わずか1分ほど。それ×4人で、50ドルは使いきりました。
どんだけぼったくりだよ|(-_-)|
ここは熱帯、しかも雨季!
ものすごい暑さと湿度で身体中ベタベタだったので、Sさんと食事の時間を約束してシャワーを浴びました。航空会社の人の説明では、いつ出発になるかわからないので、いつでも出発できるように、という指示でしたが、はっきりいってあれだけの爆音の故障が数時間で直るとも思えず( -_-)
食事は航空券を見せればフリーパスでレストランに入れました。
バイキング形式で、食べ放題!機内食がいまいちだったので、思う存分食べまくりました。ファイヤーダンスのショーなんかを見ながらリゾートに来たセレブ気分で満喫しました。
こんな時B型根性丸出しです。はっきりいってこんな機会そうそうないからラッキー♪なんて思ってました^ロ^;
やっぱり南国はフルーツがおいしかった!!
食事の間、なぜかあの変なオジサン一行と合流して写真集なんかを見せてもらったりしてました。
別料金のカクテルなんかもおごってもらい、本当に旅行者気分♪
早めに仮眠とっておいた方がいいだろうということになり、部屋に戻ったもののまだ8時とかそんなもんだったので、ダブルベットにふんぞり返りながらTVを見てました。
この時点で仕入れた情報では、ほんの100年とかそんなくらい前はイギリス領、それから1970年代後半くらいまでオーストラリア領で、その時独立したので公用語は英語。TV番組もほとんどが英語でした。
自分の母国語ではない言語が公用語で、TV番組は公用語ばかりということは、TVを持っている家庭が公用語である英語教育を受けた家庭ばかりであり、英語教育を受けるための教育費ということを考えれば、いかに生活格差が開いているかがよくわかりました。
しばらくして、いつの間にか眠ってしまったのか、部屋の電話の音に気がついて目が覚めました。
時計は朝4時半すぎ。
もしかして飛行機離陸の電話かも!?
この時一番怖れていたのは、離陸の連絡を寝過ごして取れなかった時、この見知らぬ国に置いてきぼりにされてしまうのでは?ということでした。
あわてて受話器をとると、相手は男性で
“クロークサービス”
と一言。
“?”
“私が必要ですか?”
“いや、荷物はほとんどないから必要ないけど…”
“飛行機がでるんですか?”
“どういう意味かわからない”
“飛行機の故障でオーストラアから日本に帰る途中ここに滞在することになり、私は離陸の連絡を待ってるんですけど…いつ出るんですか?”
“それは私にはわからない”
“あなたは日本人ですか?”
何言ってんだコイツ(怒)と思ったものの英語聞き取るの必死(^^;
“そうですけど、別にあなたにとっては同じ客です。”
“あなたは何才ですか?”
はぁ?(怒×2)
“それは全然関係ないでしょ!?飛行機はいつ出るの?”
“それはフロントに聞いたほうがいい”
“あなたは私が必要ですか?”
はぁ?(怒×3)
“(いらね-よバーカと言いたかったが英語でどういうかわからなかったので)全く必要ない!”
と言うと、
“いや、あなたには私が絶対に必要だ!”
はぁ?(怒×4)この変なのどうにかしろΨ(`∀´#)と思って電話を切ろうとした時、
“あなたには私が必要だ。今から30分以内に部屋に行くからベットで待ってろ”
この時、顔から血の気が引いて、怒りが恐怖に変わりました。
だって鍵も持ってるとか言ってるし。
“See you soon”
soonじゃないよ、永遠に来なくていい~\(゜ロ\)(/ロ゜)/
とにかく5秒くらい受話器を持ったまま固まりました。
普通のホテルじゃ絶対にあってはいけないことだけど、ホテルに入る時からして普通のホテルじゃなかった。
そして冷静に考えても相手がかけてきた内線はホテルのルームからではなかったし(桁数が違うから)内線かけてきた以上、こちらの部屋番号は割れてる、そして相手はホテルの人間と考えると、鍵はどうにでも手に入る。そう考えたらフロントの人間も信用できないし、と、とにかく寝呆けた頭フル回転で考えました。
ただ1つはっきりしていたのは、この部屋にいるのはまずい!ということ。
幸い、いつでも出発できるよう荷物はまとめてあったので、小物をまとめて部屋を出ました。
こういう時は英語が堪能な日本人の男の人、というわけで、最初に思いついたのは、あの変な釣り名人とやら一行。
“なんかあったら電話しなさい”
と部屋番教えてもらってたのに、メモした紙が見つからず(T_T)
そして次に思いついたのはSさん!
Sさんの部屋は食事前に迎えに行ったから覚えているはず・・・
パニック状態だったのでとにかく荷物を全部まとめて体が動くままにSさんの部屋に向かいました。
時刻は明け方4時半過ぎ。
Sさんの部屋は私のフロアーの1つ上の階だったのですが、本当に怖くて、足音も立てず、息も殺して、足早に非常階段から向かいました。
ただ忘れちゃいけないのは、普通のカバン1個くらいなら全然余裕ですけど、いくら荷物少なめとはいえ、海外ですから普通にスーツケース持ってます。
この時私は生まれて初めて火事場の馬鹿力というものを実体験しました。
とにかく命の危機というか、貞操の危機というか、そんな局面になると人間はとんでもない力が発揮できるんだとわかりました。
けっこうな重さのスーツケース(ちょっと小ぶりではありますが)を片手でかかえ、足音を立てないようにつま先歩きでスタコラサッサ~。
階段なんかもひと息くらいで通過。
Sさんの部屋の前まできてようやく深呼吸をして、ドアをノックしました。
飛行機を待っているせいもあって、仮眠状態だったSさんはすぐに出てきてくれました。
本当にSさんがいてくれてよかった(ToT)
その後私はSさんの部屋でSさんと共に飛行機の出発を待ち、翌日電話で出発の連絡を受け、ロビーへ行きました。
フロントで苦情を言ったところで敵かもしれないし、ホテル代を自分で払うわけでもないし、そもそも苦情が言えるほど英語が堪能なわけでもなく、
その時はただただ疲れていて早く日本に帰りたい!と思っていました。
迎えのシャトルバスが来て、集まった人からドンドン乗っていくのですが、航空会社の責任者らしい迎えの人たちは名簿でチェックすることもなく、
バスに乗るよう促していきました。
ってか、もし私になんかあってこの場にこれなかったら、普通に置いてきぼりってことかい?!
現に昨日いたはずのカップルがいなかったので探しに行くとレストランで食事をしていました。
電話はあったものの、英語がわからなかったから時間を間違えていたとのこと。
こっわ~。
普通の日本人観光客はたくさんいるんだから、英語のみの対応ってどうなのよ?!
こんなアマアマ管理体制で置いてけぼりとか、客になんかあったらど~すんの・・・。
本当にびびりました。
そのカップルも本気で
「ありがとー!!もう少しでこんな見知らぬ国に置いてけぼりになるところだったよ!」
と涙を流さんばかりにお礼を言ってくれました。
そりゃそうだ(^_^;)私も絶対にヤダ。
私の場合1人旅だからいなくなってもきっと誰もわからないし気にもされない。。。
Sさん本当にありがとう!!
そうして私の2日間の短いような長い見知らぬ国での滞在は終わりました。
最後に、1つ不思議なことが!
ちょうど飛行機のエンジンが故障だかなんだかして、ポートモレスビーに戻っている頃、
我が家では半年間1度もならなかった私の部屋の目覚し時計が真昼間に鳴り出したそうです。
止めて目覚しのセット時間を見ると朝の6時。
気持ち悪いと思ったうちの母はとっさに私に何かあったのだと思ったとか。
まあ、成田に迎えに行ってみれば理由不明の遅延でかなり心配していたそうです。
"虫の知らせ"って本当にあるんでしょうかね?!
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