晴れ時々大雨~カメレオン日記~

人生晴れの日もあれば豪雨の日もあったり(^^)他人の不幸は蜜の味?!読んで笑って☆バタ子のトラブルドタバタ日記☆暇潰しに

気球に乗って ☆オーストラリアつれづれ日記

2008年05月14日 | オーストラリア生活




これは1年前にオーストラアを再び訪れた時のお話。

ワーホリで1年オーストラアに滞在していた私ですが、帰国後1年半たって、語学学校で一緒だった仲間たちと、再びオーストラアのケアンズに集まろう!ということになりました。
というのも友人の1人が結婚して現地に住んでいたこと、転職活動中の人間が何人かいたことなどいろいろなタイミングが合ったことも理由です。

旅程は様々。
とにかく一番滞在が短い友人に合わせての再会でした。ちょっとコストのかかる同窓会ってところでしょうか。
みんなが集まってからはそれぞれ滞在中にできなかったことや、もう1度やりたいこと、行きたいとこなどを中心にスケジュールをたて大いに楽しみました。

その中で、私ともう1人、関西からきていた友人T子は気球未体験、ということで、早朝3時とかに起きて気球ツアーに参加しました。
ご存じのとおり気球は温かい空気が上昇する原理を使って空を飛ぶわけですが、亜熱帯地域に位置するここケアンズでは当然気温の上がる昼間は飛ぶことができません。
なので日の出前に出発、準備し、気球に乗って日の出を見て、1時間程楽しんで、朝8時過ぎには宿に戻ってくるという内容。


さてさて、
夜遊びして眠い目をこすりながら(ρ_-)ノ朝早く起きて出発した私たち。
シティから送迎バスで1時間ほどかけて気球の出発点である高原へ。
途中のトイレ休憩で、オプションツアーの有無に応じて(朝食BBQありとか)バスの中のメンバーは入れ替えられ、20人乗りほどの小振りなワゴンバスは後ろ半分が日本人、前半分が中国人のオジサンたちになりました。

目的地が近くなる頃、地元オーストラア人の係の人がまず英語で説明し、もう1人の日本人スタッフが日本語で説明するとう流れで説明しはじめました。

バスの前半分に乗っている中国人たちには別にツアーガイドが同乗していて、彼は英語の説明の後中国語で通訳をしているのですが、このバス全員中国人かよ?!ってくらいでっかい声で、しかも日本語に訳してくれているスタッフの声に負けじと説明するもんだからうちらはほとんど説明聞こえず( -_-)気まずいと思ったのか、その日本人スタッフの人は一通り説明が終わった後、後ろにやってきてもう1度説明してくれました。ところが今度は説明の中にあった記念撮影の写真の話で中国人たちが大騒ぎ(会話は理解できなかったけど、記念撮影の写真のサンプルを持って立ち歩いたり、あ-だこ-だ言っていたので)。さすがに中国人のツアーガイドが、(多分)席に座って静かに、と言っていたが、全然言うことを聞いていなかった。
私たちはかなりイラっと来ていたが、後ろの席のシニアのカップルは

“興奮してるのね-”

なんて微笑ましく中国人のオッサンたちを見ていて、そんな様子にうちらの了見が狭いのか、はたまたこのシニアのカップルがよっぽど寛大なのか(´`)
だって子供ならわかるけど、40代くらいのオッサンたち可愛いかぁ~?!

さてさて気球の出発点に到着してみると、これからまさに火を点けて空気を送り込むところでした。
東の空は白々明けてきていて、どんどん膨らんでくる気球をバックに私とT子は思い思いのポーズで写真を撮りました。
しかしさっきからその様子を見ていた中国人の一人が、うちらと同じポイントで同じポーズで撮っている( ̄~ ̄;)まぁいいけど。

気球が膨らみ、いよいよ乗り込むことに。
私たちが乗る気球は世界最大の20人乗りの熱気球!!
いわゆる搭乗するところは巨大な籠になっていて、重さが偏ったりしないように中で7つに仕切られていました。
搭乗にあたっては、重さが均等になるようにスタッフの指示にしたがって乗っていきます。
ここでも例の中国オッサン軍団はまったく言うことを聞かず勝手に乗り込もうとしてパイロットのオージーのオッサンに怒鳴られていました( -_-)しかし言葉の壁は時には幸福なことかもしれません。だって彼らは全く聞こえていないようでしたから。
代わりに中国人ツアーガイドのお兄さん(?)がえらく怒られていて、少々気の毒でした。

全員が搭乗し終わるまで、先に乗り込んだ人は、籠の中でしゃがんでいなければいけないのですが、ここでも1人のオッサンが立ったまま写真をあちこち撮っていて、パイロットのオッサンにまたしても怒鳴られていました。

気球が離陸して上に昇りだし、私とT子はだ-い興奮♪
ただし、やはりというか、天候は曇り。

そうこうしている内にうちらの後ろにいたオッサンが籠の仕切りを跨いでうちらのいる仕切りの方へ移動しようとしたんです。多分うちら側の景色の写真を撮るために。
そのとたんバランスが悪くなった気球はグラグラ揺れだして、パイロットのオッサンは本気で怒ってました。

T子は関西出身ということもあって、どはっきり中国人に文句を言ってました。
しかし残念ながら日本語のため、相手には通じていませんでしたが。

ともあれ、空の旅は本当に爽快でした(*´∀`*)
数百メートル上空から眺める360度パノラマワイドなオーストラリアの大自然!
眼下には野生(のわけないか)の馬たちの群れが走り、早朝の少し湿った新鮮な空気が都会で汚れた体と心を濯ってくれる様でした。
で、とても素敵な空の旅を終え、着陸地に近づいておりました。
そもそも熱気球の着陸地点は風まかせなのでパイロットと地上スタッフが常に無線でコンタクトしているわけですが、着陸予定地点には先回りしていたスタッフがすでに何人か待機しておりました。

着陸に際しては、熱し続けている空気を冷やせばいいわけで、要するにガスの燃焼を徐々に落としていけばいいわけです。
徐々に高度が下がってきて、地上で待つスタッフがみるみる近くなってきました。
着陸の際は、籠が真横になっても決められた姿勢(籠の中にあるロープに捕まって腰を落とす感じの姿勢です)キープし指示があるまで降りてはいけないことがあらかじめ説明されていました。

私たちの気球ががようやく地面に近づき何回かバウンドしながらそれでもまだ風に流され引きづられるような形が続いた後、ようやく着陸!
ただしまだ降りてはいけません。理由はいたって簡単です。重さが変われば軽くなって浮いちゃいますから。
ところがま~たまたこの中国おっさん軍団、こんな小学生でもわかることが理解できなかったのか、
地上に近づいて何回かワンバンした後、2,3人気球から飛び降りやがったんです。
そのとたん気球はグラグラ揺れながら、軽くなった為に再び浮かび上がりました。
も~パイロットのオージーのオッサンタコみたいに顔を真っ赤にして怒り出して、うちらのすぐ横でガンガン怒鳴りまくり。。。
とりあえず無事になんとか着陸して、気球をしまうお手伝いです。
これは全員必須で、気球をたたみ終わらないとバスが出発しないんですけど、片付け手伝ってるのは日本人とオージーだけ。
中国人オッサンたちはまるっきり手伝う気も無しといった具合。
パイロットのオージーが、彼らのツアーガイドを呼びつけて"手伝えって言え!"みたいなことを言ったんですけど、はいはい、みたいな感じで、タバコを吸いながら、気球をたたむ作業を足でやったんですね~。
パイロットのオッサンがもう我慢できない!!みたいな感じで、まあ日本語だったら、

"くらぁ~テメェ~ら~、何しんとんじゃ~"

怒り狂って、もうダッシュで中国人たちを追いかけて行きました。
というのも、怒られてあたりまえ!
だって横でガンガン大量のガス放出してるのに、タバコ吸うなんて、自殺願望者か、テロでしょ!?
よくよく考えたらうちらだって爆発に巻き込まれてたかもしれないし。
説明聞いてなかったにしろ、ちょっと常識がないというか、頭おかしいのかとしか考えられません(-_-;)

さすがにガタイのいいオージーのオッサンが怒鳴りながら突進してくる様に、びびった中国人のオッサンたちは反射的にその辺の草むらにタバコを投げ捨てたんです。
これがまたいけなかった(´ω`)
オーストラアは環境問題やらにはかなり神経質ですから、

“ゴミを捨てるな~!!”

ってな感じで、他のスタッフが止めなければ殴ってたんじゃないでしょうか…。
可哀想なのは、彼らのツアーガイドのお兄さん。
帰りのバスが出るまでず-っと怒られてました。
同じ中国人でも、オッサンたちに比べると、彼は本当に紳士的で気配りや配慮がきいて、オージーのスタッフたちとお客さんである中国人のオッサンたちの間に入って一生懸命働いてました。
明らかに育ちの差、もしくは育った環境の差なんだろうなぁ、なんて。わかりませんけど。
少なくとも私が日本で出会った中国人留学生の大学の先輩方は、と-っても礼儀正しく、親切で、良識もあり、後輩達から人気あったんですけど…。
日本人でも最近はマナーがなってない人が多いといいますが、ここまでひどい人はそうそういないと思う。
まぁ、気球の旅で偶然一緒になった、そんな中国人のオッサンたちのタバコのせいでガス爆発とかして、うっかり死んでしまったりしなくてよかった(*´∀`*)と心の底から思いました。

そしていつもいつも、

“言葉の壁って弱みだよなあ”

と思っていた私が、今日ほど、

“言葉の壁ってある意味武器だよなぁ”

と思ったこともないでしょう。。。。


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