オーストラリアの最初の3ヵ月を語学学校に通い、それが終わってクラスメートの大多数がクリスマスに向けてより大都市へとラウンドの旅に出てしまった頃、ほぼ同じ時期に入学し卒業(今は知らないけど当時はワーホリのビザだと3ヶ月しか語学学校に通えなかった)した九州出身の女の子のAと、バナナ農場でピツキングをしよう、という話になりました。
理由は単純に
農場の収穫作業“フルーツ・ピッキング”をやってみたい!
という好奇心と話のネタに、的なことからでした。
もちろんお金がもらえ、ワーホリの立場の人間にとってはかなり割りのいい仕事であること、農業国であるオーストラリアではあちこちで募集していることなどメリットも多々あったからです。
で、私たちが選んだフルーツは・・・バナナでした。。
正直なところ選んだ、というかケアンズのような熱帯地域周辺ではバナナとアボカドくらいしかなかったので不請不請。。
クリスマスにはケアンズのシティ周辺に戻ってきたかったこともあり、期間限定2週間!ということで、インニスフェイルというケアンズから時速100キロ以上で3時間くらいの街のバッパー(バックパッカー)へ向かいました。
バッパーとはいわゆるユースホステルのような安宿。
田舎の方にいくと、バッパーで農作業の仕事を紹介していたりします。
そんなこんなでバナナ農場を斡旋してもらい、翌々日から仕事開始。
朝4時前に起きてお昼ご飯にサンドイッチを作り(現地では買うところがない)、各農場毎に来るお迎えのバスに乗って朝6時から夕方4時まで働きました。
休憩はお昼の1時間と、間に15分休憩が2回。
仕事はフルーツピッキングとはいうもの、実際に収穫するのは男の子たちで、女の子たちパッキングという作業をやります。
というのも、バナナってスーパーで売ってるあの房が、茎に360度ぐるっと幾重にもついていて、それが何段にもなっているので、収穫時の重さはだいたい80キロ前後。
男の子でもかなりハードです。
じゃあ女の子たちの仕事は楽か?
というと、こちらもしぬほど大変でした(*_*)
まず環境が悪い(*_*)
工場といってもほとんど外にトタン屋根がある程度のもので、暑さは気温とほぼイコールです。
そんなわけで虫やヘビ、時にはよくわからん動物など侵入は容易でめちゃめちゃ不衛生(´ω`)
バナナの腐った異臭の中、プール(洗剤ありえんほど入ってる水・・・)上のベルトコンベアーにのって流れてくるバナナを洗いながら、虫食いのものや、2本くっついてるダブルと呼ばれるもの、大きすぎるものや小さすぎるものを間引いて、最終的に6~8本位の房になるようにナイフで切り分け、最後に箱詰め、というのが女子の主な作業。
作業自体は簡単なんですが、そのプールの中には数えきれないほどのゴキブリや手のひらサイズの蜘蛛といった虫と、時には噛まれたら5分死んでしまうという世界一猛毒のタイパーンというヘビ(要するに噛まれたら医者呼んだりしても間に合わないので、噛まれる=死ぬ)が泳いでいたり、とにかく暑くて汗だくで、その汗を舐めるために(?)ハエがたかるという(´ω`)とにかく壮絶な環境です。
その上毎日毎日何時間もバナナを左手で持ち上げて右手で切り分けていると、左腕は筋が痛くなるし、ナイフをもってる右手も腱鞘炎みたいに痛くて、本当に辛い日々でした。
ちなみにバナナの収穫はバナナが青い内にやります。箱詰めして、船で1ヶ月とか運ばれる内に黄色く熟すんですね。
ゴキブリも、最初の1日目はワーキャー言ってたものの、2日目には慣れてしまって、片っ端から手で潰してました( ̄~ ̄;)
ハエだけはど-にもならなくて、しかもやつら水分を求めてか、目の中とか、口の中に入ってこようとするし、でも両手ふさがってるので顔や体をしょっちゅうフルフルさせなきゃいけないから余計体力消耗(´ω`)
また、バナナの樹液は服につくと時間と共に数時間で黒く変色して2度ととれません。肌についたものも数日とれません。
そんな中でも誰もが嫌がる最強の仕事がありました。
それはまた後日(^^)
卵輸入???
そのプール上のベルトコンベアーの水、メチャメチャ薬品入れてたよ。
現地にいたハエは普通サイズのやつ(^^;
アリススプリングス状態かしら?!(行けなかったからわからないけど)
本当に顔用ネットほしいくらいハエが顔にはりついた。。