電話取り族PART2 ☆おかしな人々編

パート2です。
私がとある外資系の大手企業に事務として働いていた頃に出会った電話とり族。
その部署には派遣社員の女性が私を含め7人ほどいて、私は当時20代後半でしたが派遣社員の中では若い方で、30代のお姉さま方と共に事務の仕事をしていました。
その会社で私が出会った派遣さんたちは、社員さんたちよりもよっぽど経験豊富で、優秀で、唯一欠点があるとすれば英語ができないということくらいでした。
業務はそこまで英語が必要ということはありませんでしたが、まぁ外資なので、たまに海外の職員とメールでやり取りしたり、英語の書類が回ってきたりはしていました。

まあ、そんな派遣さんの中に電話とり族はいました。
彼女は確か30代中盤で既婚者だったと思います。
社内ではけっして目立つ方ではありませんでしたが、
仕事はまじめでしっかりとこなし、割り切って仕事をしているような感じでした。
彼女は同じ部署で5回線ほどある電話をいつも1コール以内でとっていました。
ちなみにその部署には40人ほどおりました。

ところが、数週間過ぎたある日、
彼女の中の何かがぶちキレたのです。

“も～！！
なんでこの会社はこんなに人がいるのに誰も電話をとらないわけ！！Ψ(`∀´#)
1日の内の電話のほとんどが私とってるんですけど！！”

と言いました。
いや、正確には叫んでいました(;^_^A
確かに、私たちみんな甘えていたところもあったかもしれません。
大人しい人ほどキレると怖いです。。
おのおの反省して、彼女に謝り、
翌日から電話を取るように心がけました。
ところがあんなに文句を言った割りに、
彼女電話ガンガンとるんですよ！
しかも1コール以内で。

1度キレれると、もう開き直りなのか、
またしても彼女のぶちキレぼやきがフロアーに響きました。

“全然みんな電話とってないじゃないですか！！”

もうみんな次の電話は絶対取るぞ！という構えで、仕事が手につかない。。
ところが次の電話も彼女がすごい勢いで１コール鳴らない内にとりました。
電話を切り終えた彼女は、半分悲鳴に近い声で、

“もう！やだ！！本当になんでこの会社の人たち電話とらないわけ!?仕事が全然できなーい(*/ω＼*)゜。”

いやいやいや、あんた異常にはえ～よ(^_^;)
あんだけ文句言ったんだから他の誰かが電話出るのを待てば？
そもそもそんなに取りたくないなら取るなよ。。。


基本その部署は気のいい人たちばかりだったので、
彼女の機嫌をそこねないために、まるで腫れ物に触るかの如く、必死に電話をとる努力をしました。
１コール以内で、彼女より早く。←営業かよ(^_^;)こっちが緊張しすぎて仕事にならん。


その後しばらくして、
彼女は自分が電話を取る機会が減ったことに満足というよりは、
やはりなぜか不機嫌そうでした。思い通りになったじゃんね(^^;b
受話器を取ったのに他の誰かに先を越されてると、すごい乱暴に受話器置くんですよ。

適度に彼女に電話を取らせて、みんなまだまだ(´Д｀)って思ってる位がよかったみたいです(;^_^A
うぅ～面倒くさい人種だった(*_*)


そして、私が入った時にはなかった、

“電話は１コール以内にとる”

というルールがいつの間にかできてました(;^_^A


ちなみに私がいた部署は営業とかお客さんの窓口になるようなところではありませんでしたので。念のため。