久々にトラブル話長編です。私の人生最大級とも言えるお話です。
これはちょうど3年くらい前のお話。
私は、オーストラリアから一時帰国するために、ケアンズ発→ポートモレスビー経由→成田着という飛行機に乗ったわけです。
チケットの値段も破格でして、成田・ケアンズ間180日FIXチケットで4万円(空港税、サーチャージ別)というびっくりな値段w(°0°)wこれからの海外生活の為、少しでも節約したかった私は真っ先に飛び付きました。
ちなみにポートモレスビーという都市はパプアニューギニアという国の首都です。
あんまり聞きなれない国ですけど、ちょうど日本とオーストラリアの東海岸にあるケアンズの間に位置し、日本からポートモレスビーまでは6時間くらい、そこからケアンズまでは1時間半くらいでしょうか。
行きはよいよいってな感じで、無事に経由地を経由してケアンズに到着。
無事に半年間有意義な海外生活を送り、帰りのチケットの日付が迫っていました。
ビザは1年間あったので、そのまま帰りのチケットを捨てて、更に半年滞在してビザが切れる頃に帰りのチケットを買うのもいいかな-と思ってたんですが、片道チケットって高いんですよね。往復とたいして変わらないくらい。
なので片道で5万くらい払うなら、往復で6万のOPENチケットを買うことにしたわけです。
一時帰国なので荷物はほんんど置きっぱで、現金も日本円でわずかに1500円ほどしか持たず、空港へ。今だにこの時の自分がなぜ、たったそれだけの現金しか持たずに飛行機乗ったのか謎です(^^;
まぁ日本に帰るのにオーストラリアのお金は使えないし、空港から家までは家族が迎えに来てくれるし、食事や飲み物は飛行機で出るし、という安易な考えで、日本を出るときに両替せずに残った日本円をまんま持ち帰ったってところでしょうか。
で、ケアンズからポートモレスビー(行きと同じ経路なので)までは、あっという間に到着し、ただ気になったことといえば行きと同じく、天然のパンチパーマの、どうみてもちょっくら太ったおばちゃんみたいなスッチーいやいや今はキャビンアテンダントというんですね、そのキャビンアテンダントさんたちの変わった髪飾りだと思っていた頭に刺さってるソレが、実はボールペンだったという事実に、思わず凝視せずにはいられなかったということでしょうか(・∀・)ノ
ポートモレスビーでジャンボに乗り換えて、いざ日本へ(@゜▽゜@)
離陸して1時間も経たないうちに左側からものすごい音が(οдО;)
その後はガクガクガクガクすごい縦揺れで、機内は騒然ですよ!
ちなみに乗客は9対1くらいの割合でほとんどが日本人客。でも同乗してるキャビンアテンダントで日本語が話せる人はエコノミーで1人。そして奥に引っ込んだままでてきやしない。
そうこうしてるうちに、私の座席の2、3列斜め後ろのいかにも変人ふうのオッサンが、
「俺は、今までの人生で数百回飛行機乗ってるが、こんな揺れば初めてだ!たぶんエンジン爆発で落ちるな。みんな今のうちに遺書でも用意しておいたほうがいいぞ~。運がよければ紙っきれが残るかもな~わっはっは」
なんてで-っかい声で叫び私も
(何言いだすんだこのオッサン。まじかよ!?)
なんてかなり狼狽しました。
すると飛行機は大きく傾き、前方にあるスクリーンを見ると旋回し始めました。
こういう状況って不思議なことに妙な連帯感みたいのを乗客同士に感じさせますよね。思わず普通に両隣の見知らぬ日本人と深刻に話してました。
少しして、ようやく機長のアナウンスが。
機長は長々と5分くらい何かの説明をしていました。
しかし海外経験わずか半年の私にはほとんど理解できず(-_-)zzこういう状況で言葉がわからないってかなりあせりますね。。
とにかく日本語訳のアナウンスを待っていると、
「エンジンの調子が悪いためポートモレスビーに戻ります。」
以上、って短っ!!
日本語訳一言かよw(°0°)w
もっといろいろ言ってたべよ(`∀´#)
その場にいた誰もが思いました…。
すると後ろの方で英語がわかるらしい人が機長の話を説明してくれました。
以下機長の説明。
左側のエンジンの一つが故障し、日本までの航行が困難と判断したため、周辺で一番近い空港のポートモレスビーに戻ること。
ただしエンジンは全部で4つありそれまでの運行は大丈夫なので各自落ち着いて行動してほしいということ。
修理するのに専門の技術者をオーストラリアから呼ばなければならず、何時に再離陸できるかわからないということ。
もし修理をしても直らない場合は、オーストラリアのカンタス空港に援助を求めるので、代替ジャンボが借りれるまで3日~4日かかること。
その間の滞在に関しては責任を持って対応すること。などなど話していたらしい。
って重要なこといっぱい言ってるじゃない(^^;
さっきのキャビンアテンダントの通訳なんなの(`∀´#)
っていうのと同時に、1週間もない一時帰国なのにそのうち4日も今まで聞いたこともないような国に滞在なんてなったら、本気でやだなぁ~など隣の人と話していると、隣の人は命を考えたらこの飛行機修理して同じ飛行機で日本まで帰るより、3日とか4日待ってカンタスのジャンボで帰れるならそのほうがいいと言ってました。
確かに映画レインマンでレイモンド役のダスティホフマンもカンタスは事故が少ないと言ってましたしね-。
例の変人ふうのオッサンは
「おもしろくなってきやがった」
なんて暴言はいてました。たぶん酔ってたんでしょう。
なぜ“変人ふう”っていうのかというと、髪は白髪混じりの長髪に肌は黒々日焼けしていて、窓際2席使ってふんぞり返りながらわざわざ言わなくてもいい発言をでっかい声で叫んでいるからです(´ω`)
で、まともな私たちは墜ちるんじゃないかという不安を抱えながら、ポートモレスビーまでの道のり1時間ほど戻る頃には自分のシートの隣近所の人とはすっかり仲良く(?)なってました。
ポートモレスビーに着いてからがまた大変で、飛行機から下ろされるなり荷物ピックアップして、ロビーで待たされることとなりました。
その間全く説明なし。
いやはや、待たされること4時間(´`)
そしてこのポートモレスビー滞在が新たなトラブルを呼ぶこととなりました。
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