晴れ時々大雨~カメレオン日記~

人生晴れの日もあれば豪雨の日もあったり(^^)他人の不幸は蜜の味?!読んで笑って☆バタ子のトラブルドタバタ日記☆暇潰しに

☆Street Girls(ストリートガール)☆ in Singapore

2007年12月26日 | 旅行




これは比較的最近で、今年の2月にシンガポールへ行った時の話。

シンガポールは人口の70%が中国系シンガポール人ということもありまして、旧暦のお正月にあたる2月は“Chinese New Year”として国中が一種のお祭りで賑わいます。
私はちょうど今年の1月末に会社を辞めたのでいわゆるぷ-太郎でした。
そんな折に、その辞めた会社の上司がシンガポール人だったのですが、Chinese New Yearに合わせて帰省するということで旅行に来ないかとプー太郎を誘ってくれたんです。シンガポールにはまだ行ったことがなかったのと、次の仕事を始める前にどこかに行きたいなと思っていたので、とりあえず飛行機と宿だけを予約しまして、行くことに。宿はシティにほどほどの近さで、シングルで値段も割安なのが取れました。

旅程としては何日になるんだ?!6日間になるのかな??という短い日程です。
なんではっきり断言できないかというと、1日目は夜に成田を出て、夜中の1時半シンガポール着、宿直行、即寝の、最終日は夜中の3時発、朝7時くらい(?)成田着というかなりドタバタな旅でした。
シンガポールって空港なにげに24時間営業なんですよね。
着いて入国審査などをやってると、あっというまに夜中の2時を回っておりまして、ホテルは安宿だったので送迎なんて当然なく、また予備知識としてシンガポールは東京の世田谷区くらいの大きさしかないと聞いていたこともあって手っ取り早くタクシー乗っちゃいました。日本円で3,000円くらいしましたが・・・。

タクシーの運ちゃんは明るくおしゃべりなインド系シンガポール人で、夜中だってーのにテンション高っ!!(◎-◎;)
とにかくペチャクチャあ-だこ-だホテルに着くまでの15分くらいしゃべりまくりでした。
現地に着くと、あんまり治安よくないところだから気を付けて、とえらい念をおされ、ホテルのロビーまで送ってくれました。
ホテルは、日本で言うところのビジネスホテルのような感じ。ただ日本のビジネスホテルでもB級以下ですね(´`)
時間も夜中の2時半を回ってましたし、飛行機であまり眠れなかったし、朝の9時にその上司のSさんと待ち合わせをしていたので、チェックインしてすぐ部屋に向かいシャワー浴びて寝ることにしました。
部屋はシングルでとったはずなのに(一人旅なので)ダブルベットでタオルなども2人分ありラッキーってな感じです。
疲れきって眠りに就くと、夢の中でしきりに誰かがドアをノックする音が聞こえてきましたが、単なる観光客である私の部屋にこんな夜中に誰か訪ねてくるはずもなく、うざい夢だなあと思いつつそのまま寝ました。

翌日いやその日の夜が明けてからは1日中観光なんかをしまして、夜はSさんとSさんのこれまた日本の友達お2人と4人で食事をした後、みんなと別れホテルに戻りました。

駅からホテルまでは歩いて15分くらい。
まぁ近くはないですね。
海外で夜に女一人歩くことがいかに危険かは今までの経験上知っているつもりではいたのですが、ついつい遅くなってしまって、まぁ警戒しながらホテルに向かったわけです。
私の場合、地図を見るのは苦手なのですが1度通った道はほぼ覚えているので、ホテルへの道もすぐわかりました。ところが昼間と何かが違う。
そう、一言で言えば街全体の雰囲気といいましょうか、そこにいる人々の雰囲気というか。
まぁ、昼と夜とで雰囲気が違うということは普通のことなんですが、とにかくあきらかに異様なんです。
通りに面した道添いに、若い女の子達が2、3人ずつ、時には5、6人のグループで200Mくらいに渡って立っているんです。よ~く見ると中国系、マレー系、インド系と別れているよう。
そしてそんな彼女達に車から声をかける者や、歩きながら声をかける者、といった具合に男の人たちもいます。

さらによくよく見ると彼女達は派手な化粧に派手な服装。

まさか?!

と思っていると、一人の男が私に声をかけてきました。
やっぱり~(^o^;
何言ってるかよくわからなかったけど、とりあえず自分は観光客だからというと、どっか行ってしまいました。

さすがにまぬけな私でもこれは絶対売春婦街だろ、と気が付きました(´Д`)とにかくホテルへ。
ふと振り替えるとさっきから同じ男がついてくるじゃぁありませんかw(°0°)w
宿知られるわけにゃあいかねぇ-と思い、ぐるぐる歩き回ってヤツをまいて、ホテル到着ε=(・・)

クレーマーの素質はゼロなんですけど(“誰が1番まとも?!恐怖のレストラン”を参)ついついフロントの人に愚痴を…いやいや事実の確認を。
まぁ私は単なる観光客だし、もともとシンガポールからインドネシアに渡ろうと思っていたので2泊の予定だったんですけど、フロントのおじさん、どうせ明日でチェックアウトだしと踏んだのか最初は全然口を割ろうとしなかったんです。
しばらくして私たちの横にチェックインに来た派手な女とオジサンカップル、その人らを目の前に、ほら~こいつらは?ってな目で見るとや~っと口を割りまして、一応観光客も泊めてるちゃんとしたホテルだけれど、値段が安価なのと場所柄のせいで日本で言うところの“ラブホ”代わりに使われてるそうな(´Д`)
それで納得しました。私の部屋、言われてみれば安っちいラブホそのものの作りです。。シングルでとってダブルベットの謎も解けました。。ホテルなのにネオンが異様にキラキラしてる理由も、近所に同じようなホテルがいくつもあることもすべて納得できました。
そういやタクシーの運ちゃんなんか言ってた気がする。知らない単語とか並んだからあえて突っ込まなかったけど。
とりあえず、無事にあと1泊過ごして次の日違う宿を探すことにしようと、部屋に戻ることにしました。
その時になって初めてフロントにインド系の変なオッサンがうろうろしてることに気がつきました。いつからいたかは不明。
日本人って普通目が合うとそらすじゃないですか?!でもそのオッサン、目が合っても構わずじ-っと見てくるんでとりあえずエレベータ-に乗り、自分の部屋のある5Fと私の階がバレちゃやだな、と思って2Fか3Fの途中の階も押して、閉まるボタン連打。扉がしまってホッとしたのも束の間、5Fで降りたら向かいのエレベーターからそのオッサンがw(°0°)w
途中の階に止まったせいで追い付かれました。まあ偶然だろうと、自分に言い聞かせ自分の部屋へ。

私の部屋はT字になった1番奥の部屋で廊下の角を曲がると私の部屋しかないんです。
ところがそのおっさん、角を曲がって私の部屋の前までついてくるんです!!(〇>_<)
とりあえずこのまま部屋に入ったらヤツも押し入ってきそう(そのくらいの近さ)だったので鍵を探しているが見つからない、という演技を必死でしました。するとヤツの部屋は廊下の角を曲がる2つくらい手前の部屋らしく鍵を開ける音がしました。
よかった、と思いつつなんかまだ視線を感じるので、演技続行!「鍵が見つからないからフロント行かなきゃ…」と英語で呟いてフロントへ。
するとヤツは自分の部屋のドアを開け、その前に立って私のこと見てるじゃないですか

あきらかに不審者ですよ!!
でも廊下には防犯カメラがあることも知ってたし、いざとなったら騒いで昔習った合気道の技でなんとかなるかなぁ~(^o^;なんて思いつつ覚悟を決めてあたかも普通を装ってヤツの前を通り、走って逃げたい衝動を抑えエレベーターへ。
フロントへ着くと、早速さっきのフロントのオジサンを捕まえて、今あったことを伝え、防犯カメラのモニターを指さして、説明しました。
モニターにはまだドアを開けたまま誰かを待っている怪しいインド人のオッサンが写ってました。
待ってるったって、ドア開けてその前に仁王立ちっておかしいでしょ。
でも、そのフロントのオッサン、まだ何も被害に合ってないんでしょ?とまじめに聞いてくれません。
私のつたない英語のせいもあったかもしれませんが、こっちは人生終わる、いやもしかしたら命に関わるかもしれないので、とにかく必死に、

「部屋まで付いてきてくれないなら、私が部屋に入るまでモニターで監視しててほしい!もし私に何かあって助けてくれなかったら、後でどんな手段を使ってでもあんた達を訴えて、このホテルを営業できないようにする。今日本に電話をかけるから、もし10分後に私から電話がなかったら日本にいる家族が日本の警察に連絡するようにいうから」
などなど、普段はこんなに英語出てこないだろうし、日本ではこんな強気な発言できないだろうなあ~なんて今からすると思いますが、その前に日本だったらこんなことまずありえないですね(^^;

そこまで言うとさすがにわかったから(^o^;みたいな顔でようやく真面目に聞いてくれました。奥にいた若い男のスタッフまで出てきて、その人はわりと親身にエレベーターで5階までついてきてくれて、その怪しいオッサンからは見えないように私を見送ってくれました。
無事に部屋に到着ε=(・・)
ちょっとドアの鍵が頼りなかったので、ビニール袋でグルグルに縛って眠ることにしました。

シャワーを浴びて寝ようとしていると、廊下から何やら女の人と男の人が言い争う声が聞こえてきました。
その後すぐにホテルの人と思われる人たちが来たらしく、
「警察を呼ぶ」とか、「さっきからドアを開けて何をしてるんだ!」とか、女の人も「この人が…をしようとしてきた」とか、「何もやってないのになんで警察に行かなきゃいけないのか?」、「このフロアーの他のお客(たぶん私か(^^;)からもあんたが怪しいと苦情が来てるんだ」みたいな怒鳴り声とか・・・。

はっきり会話が聞き取れなかったけれど、どうやらさっきの怪しいインド人のオッサン、同じフロアーの女の人に何かやらかしたらしい。(私じゃなくてよかった-)覗き穴からいくら見てもちょうど角を曲がったところだから全然見えない。
それにしてもホテルの人間もよく遠慮なしに夜中に大声はりあげるなぁ~他の客への配慮はないんかい!
なんて思っているうちに、その怪しいオッサンの怒鳴り声は、ホテルの人たちらしい声と一緒に遠ざかって行きました。
たぶん連れて行かれた(*^^)vよかったぁ~。
しっかし、何がしたかったんだろ?!だってすぐ目の前の通りには春を売る女の子たちたーくさんいたのに・・・。

とりあえず、そんなホテルを紹介してきた大手某旅行代理店の現地緊急ダイヤルに苦情の電話を入れたものの、やはり、日本人相手には弱かった…。あっ、この時はシンガポール在住の日本人ね。
たくさん紹介したホテルの中から自分が選んだのが悪いと言われました。
情報提供がなかった点を突っ込むと、そんな世界中の治安のことなんて把握できるかと逆ギレ。
個人旅行のお客のことなんていちいち構ってられない、自己責任だとも言われました。
でも、うちら一般人にその国のどこの地域が治安が悪いかなんてなおさらわかるわけないから、わざわざ旅行代理店を利用して手数料も払って予約してるのに、そんなことなら、自分でネットで予約した方がまだ諦めがつくってもんでしょう。
ちなみに帰国後、もう一度そのことを申し込んだ時の担当者に言うとさすが日本在住の日本人は笑っちゃうくらいの低姿勢。
ひたすら平謝りと、皆様のそういった貴重な情報を集めてよりよい会社をめざします!ときたもんだ。
対応の仕方ひとつでこんなにも気分って違うもんです。

話は戻りまして、電話をした後、ムカムカしながらベットに横になり、翌日の宿のこともどうしようか考えつつしばらくすると、誰かが私の部屋のドアをノックするのです。しかもシツコク<`~´>
そして、

「Do you need me?(私を必要じゃなぁ~い?)」

と、女性の声が(ーー;)
なんとなく察しはすぐつきました。
夜のお供を見つけられなかったStreet Girlたちは、こうして毎晩部屋を回っているのでしょう。
昨日のノックの音は夢ではなく現実だったのか、と驚き半分、あきれ半分。
もちろんシカトしてましたが、朝までとっかえひっかえ人が来るもんだから、眠れませんでした(T_T)
ってかなんでそんなに自由に出入りできるんだよぉ~。。。泣きたくなりました。

翌日は真冬の日本からいきなり熱帯という気温差と折からの寝不足のせいで、疲労困憊でした・・・。
彼女たちは今日も春のない国のあの通りに立って春を売っているのでしょう。

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2 コメント

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Unknown (あゆ)
2008-01-07 16:34:01
最初ノックの音がって読んだ時は、お化けかと思ったら、、、
人間だったのねッッ!!!
でーーーも、ある意味人間のほうが怖いかも。
てか、読んでてマジで怖くなった。
本当無事帰って来れてよかったよ。
私も、香港で安いホテルとったら男の人が尋ねてきたり、ロスでもドンドンドア叩かれて怖い思いしたけどさ、友達と一緒だったからまだ何とかなったけど、バタ子1人だったんだもんね。
怖かったろうに。涙

しっかし、英語で文句言えるなんてすごいね。
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お化けの方がマシかもね。 (バタ子)
2008-01-08 02:52:38
人間の方が実際怖いよね(^_^;)
でもAUSで微妙なお化けネタあるよ!前話したかもしらんけど。オチがぜんぜんなくてつまらないし結局なんだったかわからないからブログにはのせないけどね。
まあ、私いつも最終的には大事には至らないのよ~不思議と。ご先祖様のお蔭かしら。おばあちゃん曰く。
でもインド人のオヤジには本当にマイッタ・・・2度と日本には帰れないかと思ったよ。

英語さー、結局通じてたのか今となってはわからん。
こっちも人生かかってると思ったら必死だったからさ~とにかく文句らしきことを文法目茶苦茶でマシンガントークした(笑)。人間窮地に立つと脳みそフル回転でなんとかできちゃうらしい。
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