スズメたちの団地の
すぐ脇に、
父と祖父がいろんな道具をしまうための
キャビネットが置いてあるのですが
巣に出入りするたびに
ここにとまって
全方位警戒するカップルがいて。
庭木の緑を背にしたスズメが
引き立つのです。
虫を捕まえてきた。
丸太とスズメは同系色だから
小屋を背景にすると
絵としては
パッとしない気がするのだけれど
そこは
この通り
持ち前の愛らしさでカバー。
でももしかして
実は迷彩だったりして。
天敵の目から
カモフラージュできる色だから
この場所を選んでいたら。
スズメ賢い。
いからせた肩に
厳しい顔。
猛々しくタカ気どり?
でも発した声は
「チュン」なのです。
この顔で。
ギャップに笑っちゃう。
蓑をまとって
仁王立ち。
鋭い眼つきでガン飛ばす。
蓑のしたから
ひゅん!と刀を繰り出してきそうな
スズメの用心棒。
まったり。
冬でもないのに「ふくら雀」
でも実はスズメたち
かなりの頻度で
「ふくら雀」と化し、
羽のお手入れもとても念入り。
なんだか
ペンギン化している。
ぽってりと寝そべって
大あくび。
…虫を探しにいかなくていいの?
子育て中は
すぐにエサを捕りに
取って返すイメージがあって
まったりするスズメの姿は
すごく意外。
羽つくろいしたり
寝そべったり。
その傍らでは
何羽も行ったり来たりもしていて
もしかして
親以外のスズメも
交じっているのでしょうか。
虫!
虫?
虫!!!
なんかまた
すごくオレンジな虫。
巣の入り口で
親同士が鉢合わせて
ごった返したりもしている。
チュンチュン チュリチョ
バタバタ パサパサ
チュンチュリ バサバサ
チュチュ
何羽も入り乱れて
…カオス
とにかくもう
密だし
なにがなんだかワケがわかりません。
でもそれは
人間の目から見ると、というだけで
スズメたちは
そんなことないのかも。
鳴き声もいろいろあって
耳を傾けていると
スズメたちが会話しているって
実感できて。
『ダーウィンが来た!』の
カラ類みたく
スズメ語講座があったら楽しそう。
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