5時頃
目が覚めると
外が一面、
透きとおるオレンジだった。
砂浜に打ちよせられた
クラゲみたいな気持ちで
しばらく
ベッドのなかで
ああ、朝焼けだーと思っていて
眠るのをあきらめて
起きていって
西の窓をあけたら
赤く燃える夜明けの空に
大きな虹が
かかっていた。
虹だよ
と思って、
「そうだね」って返事を
いまも待っている自分に気づいて
空しくなったのでした。
朝焼けのなかの虹は
不思議な感じ。
それから2時間くらい経って
すごく遠い病院へ向かう車をとめて
母が送ってきた
虹の写真。
きれい。
フルレインボーで
ダブルレインボーだ。
だけど
わたし「なんで半分なの?」
母「大きくて入りきらないんだもん」
フレームに入りきらない大きな虹。
自然って
すばらしいですね。
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