バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃がんX線検診読影部門B資格検定試験を受験します

2017年08月17日 | 胃X線読影
こんばんは、すきくぴです。

後輩がこの度、胃がんX線検診読影部門B資格検定試験を受験する予定です。

私は3年ほど前に習得しました。

後輩は胃透視歴が3年程度です。

撮影だけでなく読影能力も身につけたいと熱心です。

頑張れd(@^∇゚)/ファイトッ♪

応援します。

胃X線検査の必要精査にどう導くか

2015年02月17日 | 胃X線読影
こんにちは、すきくぴです。
先日、胃X線検査を行った方で、早期胃がんを疑う所見に出会い、病変部に対して追加撮影を行いました。しかし、後日の読影医の判定では異常なしとされてしまいました。
病変部にバリウムを溜め、不整形なバリウム斑として見て取れたと感じますが、読影医の診断では、ただのバリウムの溜まりとされてしまいました。
実際の現場では、少なからずこういった判定の違いが生じることもあります。
読影医とのコミュニケーションをはかり、さらなる検査の精度向上が必要と感じました。

胃がんX線検診読影部門B資格検定試験の資格証明書発行

2015年01月08日 | 胃X線読影
こんにちは、すきくぴです。

今日は、胃がんX線検診読影部門B資格検定試験の資格証明書を発行してもらうよう手続きをとりました。
B資格があるということは、今後A資格があると思いますが、詳しいことはまだ未定だそうです。

読影部門B資格とは別に、技術部門B資格がありますが、これを持っておりかつ日本消化器がん検診学会に3年以上在籍さえしていれば、胃がん検診専門技師になれます。

つまり、読影部門B資格あるいは今後登場してくるであろう技術部門A、読影部門Aを持っていなくても、胃がん専門技師にはなれます。

今後なにかしらの付加価値を付けなければ、上に示したような部門の普及は難しいと思います。無論、勉強すること自体がレベルアップに繋がりますが、そのようなことを考える人は実際には少ないのではないでしょうか。
社会的なステータスがないと、多くの診療放射線技師が受験しませんし、胃がんX線検診全体の精度向上に繋がるのが難しいと思います。

今後のNPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構に期待します。

画像問題が多く出題される予定

2014年11月07日 | 胃X線読影
こんにちは、すきくぴです。
ついにあさってが試験になります。
毎日少しではありますが、事前配布されている胃がんX線検診読影部門テキストを読んでいます。
さて、受験の手引きには画像問題が出題されるとされており、その中で胃X線画像が特に多く出題されると示されています。胃の解剖から胃がんに対する画像が出題されると思われます。

二重造影法第Ⅱ法が、追加撮影にて活躍する

2014年11月04日 | 胃X線読影
こんにちは、昨日の続きです。
二重造影法には2つあることを前回お話ししました。
病変が疑われた場合にはぜひ二重造影法第Ⅱ法を撮影しましょう。
撮影する部位によっては、Ⅱ法を表現することが困難なことがありますが、できるだけⅡ法を使って追加撮影しましょう。隆起したものであれば、バリウムがはじき、陥凹したものであれば、バリウムが溜まります。

4大撮影法 二重造影法

2014年11月03日 | 胃X線読影
こんにちは、今日は胃X線検査において重要である撮影法についてです。
撮影法には4つあり、

1.充盈像
2.粘膜レリーフ法
3.圧迫法
4.二重造影法

に分けられます。
現在、新・胃X線撮影法ガイドラインでは、二重造影法が主体となっています。
検診では撮影時間が限られていますので、より少ない撮影枚数でより多くの胃の粘膜の状態を把握する必要があります。それが二重造影法です。
二重造影法とは、陽性造影剤であるバリウムと、陰性造影剤である発泡剤を飲んで検査を行っていきます。寝台を水平位にしたのち右回りで回ってもらうことで胃の粘膜面に付着されている粘液をはがし、代わりにバリウムを塗り付けます。
ここで必要なことは、ただやみくもに撮影するのではなく目的とする部位にバリウムを塗り付けて撮影することです。
二重造影法にはさらに2つにわけられ、胃の粘膜面を模様として表す第Ⅰ法とバリウムを流したり溜めたりしながら粘膜面の凹凸を表す第Ⅱ法があります。
ガイドラインに示されている二重造影法は第Ⅰ法にあたります。

胃X線検査における病変発見のコツ 2

2014年11月02日 | 胃X線読影
胃X線検査における病変発見のコツですが、前回ではバリウムのはじきや溜まりを認識することが必要と述べました。
しかし、これだけでは足りません。
あなたは胃にはどのような疾患があるかご存じですか?胃には隆起性病変と陥凹性病変に分けられますが、これらにはどういった疾患があるかを把握していますか?
参考文献としていくつかありますが、今日はアトラスを載せておきます。日本には胃に関する良書が数多くあります。

胃と腸アトラスI 上部消化管 第2版
クリエーター情報なし
医学書院

腸上皮化生粘膜の初発部位

2014年10月22日 | 胃X線読影
腸上皮化生粘膜の初発部位について
胃X線検査を行っていて、粘膜の萎縮をみることができるが、幽門腺粘膜の小彎側や幽門腺粘膜と胃底腺粘膜の接する腺境界がの幽門腺粘膜が腸上皮化生の初発部位といわれる。
一般に加齢に伴い、胃固有腺は腸上皮化生粘膜に置き換わる。

胃粘膜の萎縮

2014年10月20日 | 胃X線読影
胃粘膜の萎縮とは、粘膜上皮が減少したり、あるいは消失したりすることをいう。そして、胃固有腺の数や減少を指すことが多い。
昨今、ヘリコバクターピロリ菌感染を、胃X線検査にて評価する動きがあるが、これも胃粘膜の萎縮の程度をみて、行っている。

F境界線

2014年10月19日 | 胃X線読影
胃X線検診において、胃粘膜の萎縮の程度を判定することなどは、ピロリ菌感染の可能性や、がんがあった場合、その組織系を診断するうえで重要である。
さて、胃粘膜の萎縮の程度、つまり胃底腺領域であるかどうかを判断していくのに必要な要素にF境界腺線がある。
F境界腺とは、組織学的に腸上皮化成のない胃底腺粘膜領域を限界づける線のことを指す。
中村恭一先生という病理学的に有名な方がいらっしゃいますが、その方が定義されたようです。中村先生の著書に、胃癌の構造があります。