バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

下部前壁撮影 透視観察法

2009年05月10日 | 胃X線撮影
こんにちは。
今日は撮影実習に参加してきました。

みなさんの透視観察を中心に見させてもらいましたが、
ほとんどの人が、撮影体位の決定のための透視になっていました。



例えば、下部前壁撮影時には、およそ黄色い矢印のようにバリウムは流れるでしょう。
ただ逆さまにするのではなく、そのさいに、バリウムの流れをよく観察するようにしましょう。



悪性ずらを漂わせる胃がんの多くは、隆起や陥凹してきますが、
浅い胃がんになるほど、所見として認識しにくくなる傾向があります。


ただ目的体位になったから、撮影するのではなく
透視観察で、はじめに目的とする粘膜面を透視したあとに、撮影する。

慣れれば、そんなに難しくないように思います。
見た後に曝射する癖をつけましょう。



所見があれば、例えばこのように隆起した病変が顔をのぞかせるシーンがあります。一瞬の出来事であることが多いですが、透視観察の法を身につけていただきたいものです。

ところで今週の院内勉強会では、何を議題にあげようかなぁ
やはり透視観察の法の徹底でしょうか。

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