先日の続きです。
新しくわたしの手元に届いた締め太鼓ですが、この前お話ししたようにとにかく「よく鳴る」と言う事。
皮を胴に組んでボルトで仮締めした状態で、すでにかなり鳴っていましたね。
これは太鼓の胴の内部の共鳴溝や唄口の部分がどーのこーのといった話ではなく、牛の皮そのもののポテンシャルを最大限に引き出せた成果ではないでしょうか。
この前のお話しで、今回の締め太鼓の皮は太鼓屋鼓響さんの最新の太鼓と言いましたが、今までの皮とは製作の段階で色々な新しい試みがたくさん組み込まれているようですよ。
今までの常識や伝統とうまく折り合いをつけながら、様々な時代の流れやユーザーのニーズに向き合い挑戦する。
この辺りが太鼓屋鼓響さんの太鼓の素晴しさでしょうね。
今の時代、値段が安い太鼓はたくさん流通しており、またたくさんのチームが使用していると思います。
太鼓が鳴る!
と言う、当たり前のところを今までよりさらに深く、また新しい発想で突き詰めた現在の形だと思います。
今回の締め太鼓は「黒牛」の皮をお願いしました。
太鼓屋鼓響さんでは締め太鼓注文時に赤牛と黒牛のどちらかの皮を選べるようになっています。
赤牛、黒牛とそれぞれに特徴があり使い分けている太鼓チームはまだそれほどないのではないでしょうか?
わたし自身も長年和太鼓に携わっていますが、知らない事がまだまだたくさんあります。
今回の皮も太鼓屋鼓響鎌倉店の木下さんにいろいろと相談して決めました。
黒牛の特徴は一言で言えばTHE締め太鼓という感じでしょうか。
組太鼓の数ある太鼓の一つというよりは、メインを張るような存在感がある歯切れのよい鳴りだと思います。
皆さんご存知の秩父屋台ばやしの玉入れなどの真っ直ぐに抜けるような奏法に適していると思いますよ~♪
まぁこのあたりのニュアンスも太鼓屋鼓響成田店、鎌倉店にお問い合わせて親切に説明してもらえると思いますよ~
お店で実際に太鼓を見れるかもしれないので「在庫確認をしてから」お店に行くのもオススメです。