タイトルは、
『 を 』 です。
変体仮名の
【乎】 (読みは を )
紀貫之の筆跡を元にして
墨象にしてみました。
変体仮名って、 ひらがなの元になった漢字ですよね。
『を』の変体仮名は
乎の他にも
越、緒、悪、遠 などがあります。
仮名文字で百人一首などの歌を描いていますが、
5.7.5.7.7の中に 同じ文字が出てくるとき、
例えば
を が二回出てくる時、
一回目は
「乎」 二回目は
「越」 と変化をもたせるようです。
それに漢字的な意味は無く、
紙の上での図的なバランスで どの字をチョイスするか
書き手が決める、、、、みたいです。
紙に書く時、書く人が この文字を使おう~っと、と
自分の
美的センス
で 文字を選んでOKなわけです。
むかしの中国、むかしの日本の、
「字が上手い人」の筆跡が残って 辞典になっています
それを真似て、参考にして、今も尚 私たちはお勉強しているわけですね~
時代のロマンを感じますが、なぜか まったく古いという感じはしません。
美しい仮名文字の流れに ウットリ~
としてしまいます。
この作品は 茶の額+ピンクのマットを使用しました。
シンプルで踊るような柔らかい線に出来上がりましたので、
額装する時も 優しい雰囲気を大事にしたいと思い
このように仕上げました
女性的な線が好きだと言ってくださる方が何人か
いらして、とてもうれしかったです。
私も気にいっている作品です。
美峰