五體字類 という辞典で、漢字の楷・行・草・隷・篆書の五体を
歴史書家の書いた古典から採って載せている辞典です。
同じ漢字の楷書でも 何種類もある、というわけです^^;
辞典に出てくる最初の漢字、「一」・・・漢数字の「一」ですね。
楷書で少なくとも三種類載っています。
開成石経の「一」、六朝諸碑の「一」、そして九成宮醴泉銘の「一」、と
それぞれ書き方に違いがあります。
私たちが手本の無い状態から書くときは
これで調べて、集字をして どれで書こうかな~と考えて書くわけです。
お手本を見ながらも、分からない部分をこれで調べたり、
他にどんな書き方があるのか調べるのにも 使います。
5161の漢字、さらに その五体で47547字が納められています。
私は 中学になる前に 特待生まで上がってこれ以上級はあがりませーん^^:だったので、
そこからは 古典の楷書 行書を習っていました。
小学生では 書の歴史なんか全然分からずに ただ教えられた通りに書いていましたが、
今でも楷書を書く時は ”九成宮醴泉銘”(略してキューセイキュー)の書き方で自然に書いています。
今は 書の歴史にも興味があるし、色々な古典も勉強中ですが、
あの頃習っていた九成宮の 筆の入り、はらいが 胸がスッとするような美しさがあり好きです。
美峰