“さあ、天に軌道があるように、
人それぞれに運命の星というものを持っております!”
おなじみ寅さんの口上。
やはりいいですねぇ!寅さん!!
なめてはいけない!粋ですねぇ。
映画は創作もの。
しかしハリウッドはあまりに遠すぎる世界。
もう少し近い、創作の世界が より楽しめる。
年齢のせいでしょう。
以前は全く興味無かったけど、失礼しました、面白い!
山田監督が美しい日本の景色をバッチリ撮ってくれてます。
いろんな地方の言葉も楽しめるし。
そんな中で紫陽花の季節ということで、大好きな一作。
『男はつらいよ 第29作 寅次郎あじさいの恋』
内容は:
京都である老人を助けた寅次郎。実はこの老人、陶芸家の大先生だった。
老人の家のお手伝い・かがりと仲良くなった寅次郎は、彼女の失恋に同情するうちに
いつしか心惹かれ、ふたりで鎌倉のあじさい寺へデートに出かけるが…。
という具合。
鎌倉の紫陽花(あじさい)寺といえば明月院。
しかしこの作品のあじさい寺は、成就院!
いや、参りました。その美しさに・・・
恥ずかしながら、知らなかった、
あんなに綺麗に由比ガ浜が見れるロケーションがあるなんて・・・
あじさいも美しい!
それも極楽寺近辺とは。
ご存知、極楽寺は
鎌倉幕府滅亡時の激戦地、極楽寺坂のふもと。
いまだに独特の雰囲気が残ります。
稲村ヶ崎もすぐそこ。
映画の内容も、とてもいい!ん、とってもいい!
信州・江戸・京都・丹後・鎌倉。そして最後の最後に彦根!
素晴らしい 画 が満載です!
物語も、ほっとさせます。特に最後の最後がお見事!
粋に生きたいものだ、と思わずひたってしまう。
そんな作品。
やはり何度でも観れる映画はいいものだ。
殺伐としたニュースが増える一方の平成。
しっかり足元をみて歩まねば。