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大きいRから小さいRにつながる複合コーナー

2006年06月30日 | 中級テクニック
 大きい回転半径のコーナーから続いて同じ回転方向の小さい回転半径のコーナーがあるときに、それを一つのコーナーとして連続的に回る方法です。
 例えば、市街地のトイレの前のブロックを右回りに(南から北に向かってアプローチし東に)回り込むのはそういうセクションになります。
 図の①,②,③が大きい回転半径で回り、そのままの体勢で次の③,④の小さい回転半径の旋回につなげます。
 なぜ複合コーナーと呼ぶのかというと、②と③,④を二つのコーナーに分けて走るという解釈も可能で、実際そういう走り方もするのですが、そこを敢えて一つのコーナーにまとめるから複合コーナーと呼ぶわけです。

 以前に出てきた「コーナーをつないで大きく回る」も、実際にはこれのバリエーションです。

 このラインの走り方のポイントとしては、二番目の小さなRに向かって上手に減速することが大切です。
 減速の方法については、大きくは以下の三つの考え方がある(他にもあるかもしれませんが、私の場合は、次の三つを考えています)ので、それぞれ試してみて、前後のライン取りや自分の個性によって適切な方法を選択します。
1)エンジンブレーキで速度を合わせる。(図の青破線の矢印の部分)
2)直前までスロットルをなるべく開けてスピードを落さないようにして③の直前でフロントブレーキを使って一気にスピードを合わせる。
3)パーシャルでエンジン回転を落さないようにしながら、同時に後ブレーキを使ってスピードを調整しスピードを合わせる。
 もう一つ、③,④に対して、どういう回り方をするかという選択も可能です。
イ)バンク角を増して回転半径を小さくする。
ロ)ハンドルの切れ角で小さく回る。
 イ)よりロ)の方がより小さいRで回りますが、旋回中のバイクの速度は遅くなります。

 1)2)3)とイ)ロ)をどう組み合わせるかということを判断していくことになります。

 私の考えでは、1)と3)に対してはイ)の倒し込みで旋回半径を詰めるようにして、2)で行くならロ)ハンドルを切ってより小さく回るようにするだろうと思います。
 従って、2)+ロ)の場合は、コーナー③を過ぎて④に近づいてから小さく回るというイメージになります。
 1)と3)の場合は、荷重の変化やRの取り方において、できるだけ最初のコーナーと二番目のコーナーの落差を小さくするようにして、全体がスムーズになるように心がけることが大切だろうと思います。

 複合コーナーという考え方に対して、「分けて走る」ラインは下図のようになります。



 分けて走りたくない(つまり何故複合コーナーとして走りたいのか)理由は、主に最初のコーナー⑤(番号が逆順になっていて申し訳ないです)へのアプローチでスピードを落とし過ぎることを嫌うからだと思います。
 私のレベルでは、実際にはコーナーを二つに分けても、複合コーナーとして一つにまとめても、タイム計測の上では殆ど差は出ません。
 しかし、大きく回ったときの旋回速度をもっと高めていく余地があると感じていて、それができれば複合コーナーとして扱ったほうがタイムも改善されるのではないかと期待しています。


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