このシリーズの最後になります。「モニター」としての参加だったので、今後どのように開催・運営していくべきかの意見を交換する時間がスクールの最後にありました。その時、時間が足りずに説明が不十分になったことをお話しておきたいと思います。
データロガーを活用したスクールを考えると、三つくらいの活用方向が見えてきます。
a)データ・ログ・クリニック
一日データロガー付きの車両で走り回ってコースセッションごとに「走行⇒データのグラフ表示&解析⇒再走行⇒データのグラフ表示&再解析」を繰り返し、データに表れた弱点を修正していくパターン
b)フォームを含めた総合分析
オフセットパイロンの走行やコーススラロームの走行を含めたコース走行を行い、データロガーによる計測と並行してビデオ撮影を行い、両者を付き合わせて走行特性や問題点を分析するパターン
c)基本的な旋回時の操縦特性の把握
オフセットの繰り返し走行などで繰り返し表れるデータを見て、各自の走行の特性を把握する。それは例えばイントラさんのデータとの比較であったり、参加者相互の比較であったりするが、それによって、自分の走行パターンが相対的にどのような操縦特性を持っているかを認識するパターン
こういうことはある種の理想像であって、現実にそういうスクールを組み立てようとすると、PCへのデータ取り込みの操作の煩雑さや、バイクに乗っている時間よりもデータを解析している時間の方が長くなってしまうことや、あるいはそのために必要な設備条件(ピット、データ通信、確認のための映写装置)や要員配置を考えると殆ど不可能であるように思えるのです。
もっと、根本的には、このようなデータを見ると、見た瞬間はとても新鮮で面白いのですが、それでは、そのデータの波形に対して、受講者が、すぐに反応できるようなスキルを持っているかという課題があります。
意識的にラインや走行パターンを使い分けるという自覚がまだ無い人にとってはデータのパターンを見て走り方を直せと言われてもよくわからないと思います。仮に「リアブレーキをもう少し長く引き摺って」とトライしてもそれがハンドルの切れに結び付かなければ失速してバランスを崩すだけになるかもしれません。つまり、データを見て、それに対して直接的な対処をすることが最適かどうかは定かではないように思えます。一般的にいうと、データを見て直ちに反応するのではなく、要は今の自分の走り方の特徴がどういうものであるかを認識すればよいという性質のものであると思います。
私自身は、ラインABCと言って、コーナリングスタイルの違いを意識していると述べていますが、実際にデータ・ロガーで計測しながらそういう使い分けをした時に、どれだけデータとしての違いが出てくるか、怪しいものがあります。ただ、そうやってみて、違いが現れるならば、それらを使い分けるという興味深い課題を与えられることになるでしょう。
もっと現実的に考えて、一泊二日の合宿コースのボーナスプログラムとして運営するのはどうでしょうか。
想定される進め方はこんな感じです。
※データによる診断とビデオ・クリニックを組み合わせること、
※データやビデオを見る時間と走行時間の両方を確保すること、
※データやビデオを見た結果を実技にフィードバックすること、
を考慮すると、やっぱり一泊二日は欲しいなあと思います。
ぜひ、実現していただきたいものです。
ちなみに冒頭の図は、18日の最後のコーススラロームとそこでのビデオ定点撮影の様子です。ビデオ撮影の結果を管掌する時間が十分に取れなかったことが残念と言えば残念なところです。
データロガーを活用したスクールを考えると、三つくらいの活用方向が見えてきます。
a)データ・ログ・クリニック
一日データロガー付きの車両で走り回ってコースセッションごとに「走行⇒データのグラフ表示&解析⇒再走行⇒データのグラフ表示&再解析」を繰り返し、データに表れた弱点を修正していくパターン
b)フォームを含めた総合分析
オフセットパイロンの走行やコーススラロームの走行を含めたコース走行を行い、データロガーによる計測と並行してビデオ撮影を行い、両者を付き合わせて走行特性や問題点を分析するパターン
c)基本的な旋回時の操縦特性の把握
オフセットの繰り返し走行などで繰り返し表れるデータを見て、各自の走行の特性を把握する。それは例えばイントラさんのデータとの比較であったり、参加者相互の比較であったりするが、それによって、自分の走行パターンが相対的にどのような操縦特性を持っているかを認識するパターン
こういうことはある種の理想像であって、現実にそういうスクールを組み立てようとすると、PCへのデータ取り込みの操作の煩雑さや、バイクに乗っている時間よりもデータを解析している時間の方が長くなってしまうことや、あるいはそのために必要な設備条件(ピット、データ通信、確認のための映写装置)や要員配置を考えると殆ど不可能であるように思えるのです。
もっと、根本的には、このようなデータを見ると、見た瞬間はとても新鮮で面白いのですが、それでは、そのデータの波形に対して、受講者が、すぐに反応できるようなスキルを持っているかという課題があります。
意識的にラインや走行パターンを使い分けるという自覚がまだ無い人にとってはデータのパターンを見て走り方を直せと言われてもよくわからないと思います。仮に「リアブレーキをもう少し長く引き摺って」とトライしてもそれがハンドルの切れに結び付かなければ失速してバランスを崩すだけになるかもしれません。つまり、データを見て、それに対して直接的な対処をすることが最適かどうかは定かではないように思えます。一般的にいうと、データを見て直ちに反応するのではなく、要は今の自分の走り方の特徴がどういうものであるかを認識すればよいという性質のものであると思います。
私自身は、ラインABCと言って、コーナリングスタイルの違いを意識していると述べていますが、実際にデータ・ロガーで計測しながらそういう使い分けをした時に、どれだけデータとしての違いが出てくるか、怪しいものがあります。ただ、そうやってみて、違いが現れるならば、それらを使い分けるという興味深い課題を与えられることになるでしょう。
もっと現実的に考えて、一泊二日の合宿コースのボーナスプログラムとして運営するのはどうでしょうか。
想定される進め方はこんな感じです。
※データによる診断とビデオ・クリニックを組み合わせること、
※データやビデオを見る時間と走行時間の両方を確保すること、
※データやビデオを見た結果を実技にフィードバックすること、
を考慮すると、やっぱり一泊二日は欲しいなあと思います。
ぜひ、実現していただきたいものです。
ちなみに冒頭の図は、18日の最後のコーススラロームとそこでのビデオ定点撮影の様子です。ビデオ撮影の結果を管掌する時間が十分に取れなかったことが残念と言えば残念なところです。
中級との比較良くわかりました(出来るかどうかはもちろん別)しかし、自分もやはり中級であると自覚して、目指すところが見えてきたような気がします。実は少し飽きてきたところでした。
残念ながら、運営が難しかったのだろうと思います。
そちらの中級については、私はよくわかりませんが、イントラさんに意図を聞いてみたらよいと思いますよ。何らかの仕掛けというか目的をもってやられているでしょうから。HMSのイントラさんはレベルが高いです。
練習の目的は人ぞれぞれです。
パイロンの設定に係わりなく自分が描いた目標のラインの通りに、つまりイチローさんが考えている通りに走れるかが重要なのだろうと思います。タイムを作ることではなく、自分がテーマにしている旋回方法を考えてそのためのライン構成を描いてその通りに走ろうとするという考えに問題があるとは考えられません。
セーフティについては、
http://blog.goo.ne.jp/sushi306/e/fb788983e494c5e610241ab76331b561
http://blog.goo.ne.jp/sushi306/e/d74d26ec678a1050c1d42f034d31e3ba
http://blog.goo.ne.jp/sushi306/e/230a558b176b656698cc3cb49e95c724
こちらもご参考にしていただくとよろしいかと‥‥‥。