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間隔の広い直線パイロンスラローム

2006年07月04日 | 中級テクニック
 左側の図は4.5mまたは5mの間隔で置かれた直線パイロンスラロームです。右側は1.5倍の間隔をとった、間隔の広い直線パイロンスラロームになります。免許試験では4.5mの間隔のスラロームになるので、それがある種の基準ということになるのでしょうが、桶川のような運転練習では、4.5mないしは5mの間隔が基本となるのでしょう。
 そこで、右の6.75mないし7.5mの間隔のスラロームです。
 初級の練習では、こちらがむしろ標準的な練習用で、あとで慣れてきたら4.5mに挑戦という感じになるのではないでしょうか。
 2速で走る場合には、パイロンの間隔に余裕があるので、ゆっくりとバイクを倒し込み、ジワッとアクセルを開けることによってバイクを起こし、アクセルを戻してエンジンブレーキで前荷重にして、なるべく連続的にバイクを反対側に倒し込むという一連の動作を行います。それをできるだけ、一定のリズムを作って切り返していくということになります。

 次に、走行に慣れてきて1速でコースを走るようになってきます。1速だとエンジンブレーキが強く効きますので、その分、加速を強く大きく(長く)とる必要があります。加速を強くとるために、その部分でバイクが直立して直進することが強く現れるので、パイロンの中間地点で直線的に走るようになります。



 こういう感じで、長方形で囲んだ直線部分が強く現れるわけです。その分、パイロンの脇での回転半径は小さくなり、リズムが変わっていきます。

 これを突き詰めていくと、加速減速のための直線部分をなるべく大きく取って、パイロン脇ではあまりバイクを倒さないでパイロンに近いところを小さいRで通っていくという風になっていきます。直線パイロンスラロームなのですが、とても小さなオフセットパイロンスラロームを走っているようなイメージになります。この場合は、さらにフロントブレーキを使うようにして減速区間を短くし、加速をさらに強めていくということもできます。ただ、前後の荷重変化が激しくなり、バランスを崩す危険性が高くなってきます。

 そこからさらにスキルが上がっていくと、バンキングのスピードが速くなり、より深いバンク角で旋回できるようになります。そうなると直線部分で加速を作るよりも曲がっている部分での速度を高めたくなってきます。ここで再び、最初の図のようなラインに戻ってきます。パイロンの中間地点でアクセルの開閉による前後の荷重変化を避けて、なるべく一定のスピードで、それも速いスピードを維持するような乗り方になって行きます。
 これはまた走りの好みの問題にもなってきます。


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