ムーミン一家は11月から4月まで
冬眠に入ります。
ムーミンは目が覚めてしまいます。
初めて冬に暮らす人々に
遭遇します。
おしゃまさんは言います。
物事ってものは、みんな、
とても曖昧なものよ。
まさにその事が私を安心
させるんだけどね。
物事に対してはっきりとは
言ってませんが、人との
関係はまさにその通りでは
ないでしょうか。
ヘムレンさんとムーミン、
ヘムレンさんとめそめそくん
というわんちゃんのシーンを
読むとヤンソンさんの
答えが返ってくる気が
します。
あんたたちはいったい、
あまりに色んなものを
持ちすぎてるのよ。
思い出のものや
ゆめでみるものまでさ。
どんなことでも、自分で
みつけださなきゃいけないものよ。
そうして自分ひとりで、
それを乗り越えるんだわ。
とおしゃまさんは言います。
ミイは
いつでも自分ひとりで楽しむ
事を知っていました。
自分が何を考えようと、
春がどんなに好きであろうと
その事を人に話す必要は、
少しも感じなかったのです。
意思のある強い女性が多いです。
フィンランドの厳しい冬や
美しい雪景色が、文章に表現されて
いて、春を待ちわびる気持ちが伝わります。