拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

   常楽我浄・・・の『風』菩薩

2024年08月07日 | 東洋自分なり研究所

  定年退職してから7年目、自分にも『退職ブルー』(私の造語)・・・みたいなものが、やってくるのだろうか?なんて思う時があるが

  目下のところ、体調も花粉症が下火になったこともあり、比較的健康な気分のせいなのか、落ち込んだりすることもなく

  そして、久々に藤井風さんの歌を聞いた事が原因だろうか? どこからともなく 我が愚脳に『常楽我浄』・・・の文字が … 。 

 

  『常楽我浄』という、めっちゃ脳天気な四文字熟語、仏教書のどこかで読んだ事があったのであろうが・・・

  『一切皆苦』・『諸行無常』などとのたまう仏教のどこが『常楽我浄』なのか?・・・と、この熟語に出会った当初、インプットされたままであった。

 

  そこで、便利にググってみると

  『常楽我浄〜仏語。 ( 涅槃 の四徳)
   常住不変の常、
  安楽で苦を離れた楽、
  自在で障りとなるもののない我、
  迷いがなく無垢 (むく) 清浄である浄。
  転じて、極楽浄土にいるように何の心配もなく、のどかな生活にいう。』 ・・・とあった。

          

 

  仏教の根本理念、三法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静)でいうところの、『涅槃寂静』というのが『常楽我浄』の境地らしい。

  そういえば、この三法印の中で『涅槃寂静』というのが、なんだかよくわからん・・・と思っていたが、

  仏教のめちゃ否定的な面『諸行無常・諸法無我・一切皆苦』を、まさに『空』じたのが『常楽我浄』であったか。

 

  菩薩の誓願は4つあり、『衆生無辺誓願度・煩悩無尽誓願断・法門無量誓願学・仏道無上誓願成』(道場で散々唱えさせられたものだ)

  どの誓願にしても、現実的には実現不可能に見えることばかりであるから、その意味では常に悲しく、残念な思いでいなければならない・・・。

  しかし、その実現にむかって生きる生き甲斐・・・というのは、菩薩にはあるのだろう。

 

  それにしても、藤井『風』菩薩のこの歌は、めっちゃ(今風に言わしてもらうけど) 常楽我浄だろう。

  これを聞いてる若者(ヴァカモノ)達は、まさかこれが、仏教由来だとは思わないだろうけど・・・

 

            



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