拈華微笑 ネンゲ・ミショウ

我が琴線に触れる 森羅万象を
写・文で日記す。

 美しい笑顔

2011年09月08日 | ヨーロッパの風
 バイオリズムの最低調の昨日 ある男の笑顔で それが払拭されるという 展開があった。
 
 昨日7日は だいぶ以前から 友人のカリン40歳の誕生祝いに ニコルが 女二人だけで見に行こうと予約していた
 「独りサーカス」と云う公演の日であったが、 あいにくニコルが風邪で ボクが代行としてカリンとそれをみにい
 ことになった。 「独りサーカス」というタイトルからして だいたいの想像がついていたので 期待もせずにでかける。

 円周の直径が約6mぐらいのステージを客席が取り囲む いわゆるサーカステント小屋で 高さ2,3mぐらいのところに
 綱渡り用の綱が張られ 円形のステージに 鞍馬のできる車輪付き木馬、アコウディオン、トランペット、ステップマシン、
 人が入れそうな大砲状の筒などなどが 散在していて 今思うと シンプルなカラクリながら 新鮮な楽しい驚きと、
 詩的なアコーディオンの演奏に酔わされたのも、 19時ぴったりの開演時間に スッと現れた小柄なこの男の 
 「美しい笑顔」に そこにいた皆が 魅了されたからに違いない。  

 彼の名前はDavid Dimitri 彼のお父さんは スイス人なら皆知っている有名なパントマイマーだったらしい。
 歳は45~50の間、綱の上での宙返り・・・をするところなど見ると 体は鍛えに鍛えているのだろうが、問題はその笑顔で
 商売上の笑顔ではなく 本物の笑顔であることに ボクは驚きかつ 魅せられてしまったのだ。

 まったく羨ましい笑顔で ボクなどには 絶対真似が出来ない。  間違いなく顔がひきつった笑顔になってしまうだろうなぁ~ 
 などと 思考しながら 彼の磨き上げられた 「独りサーカス」に見入っていた。

 最後の出し物が終わったと思ったら 彼はテントの上部にある ポケットから外に出て 皆に外に出てこい・・と合図する。
 出てみて 撮った写真がこれである。 最後の最後まで 魅せてくれる スイスの粋な男であった。

                  

                   雲めざし 歩み進める 綱渡り  無言の問いに その背 答えて    一撮


最新の画像もっと見る

コメントを投稿