今日9月9日は、「救急の日」です。
9月9日が「きゅうきゅう」と読めることから、救急の日と定められ(99の日)、今日は全国各地で救急に関する知識を深めるイベント等が開催されています。
緊急時に110番に電話をして救助を依頼するこの「救急業務」ですが、果たしていつ頃から開始されたのか、みなさんご存じですか?
古くは18世紀のナポレオン戦争のとき、馬車を走らせて負傷した兵隊の救護に当たったという記録が、世界で最初の救急業務であると言われています。
その後、19世紀初頭にナポレオン軍の軍医長となったラーレーという人物が、戦傷者の迅速な治療対応のため、いち早く野戦病院に搬送するシステムを構築し、この時に使用された車両が世界初の「救急車」であるとされています。
ちなみに、「救急車」という呼び方は、アメリカの南北戦争(1861年 ‐1865年)から始まったと言われ、当時はまだ馬車が主流でしたが、戦場で負傷した戦士の迅速な治癒を行う上で大きく貢献したと言われています。【HP「東京消防庁」、HP「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」参考】
救急の組織が戦場(軍事的な視点)から生まれたという点が大変興味深いですね。現在でも、赤十字のマークをつけた車両は戦場でも攻撃されないという取り決めがあるように、負傷者の救護はいつの時代も変わりなく、最優先に行われるべき措置であると捉えられているようです。
【同級生の水死事故「しかられる」と知らせず】
5日午後2時20分頃、京都府京田辺市の木津川で、同府井手町内の小学校3年の男児(9)がおぼれ、6日未明、川底に沈んでいるのが見つかった。
男児は搬送先の市内の病院で死亡が確認された。男児と一緒にいた同級生3人が事故を目撃したが、「以前、川で遊んでしかられた。またしかられるのが怖かった」と周囲には打ち明けられずにいたという。
田辺署によると、男児は5日正午過ぎから同級生と遊んでおり、亀を探していて深みにはまったとみられる。男児の家族が午後9時頃、帰宅が遅いのを心配して同署に連絡。同署が男児と仲のよかった3人から話を聞いて事故だとわかり、消防などが捜索を始めた。
男児が通っていた小学校では、子どもだけで川や池で遊ぶことを禁止していたといい、3人は5日午後5時頃に帰宅した後、親にも事故を知らせていなかったという。【9月6日22時25分配信 読売新聞】
先日、こんな痛ましい事故が起こってしまいました。
緊急時に警察や消防を呼ぶ、あるいは周りに助けを求めるということは小学3年生程度であれば教育されているはずですが・・・大人であっても、緊急時には冷静さを失ってしまってパニックになることがありますから、子供であればなおさら正確な判断ができなくなるということは容易に予想できます。
今後は、私達の防災に対する知識を深めると同時に、今まで以上に子供に対しての「防災教育」に力を入れていかなければならないのかもしれませんね。
事務局 農澤